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忘却図書館 10年代ベスト

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忘却図書館 10年代ベスト
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【忘却度10%】豊田正義「消された一家 北九州連続監禁殺人事件」

2016年11月21日。  この何年、何十年でいちばん衝撃を受けた本かもしれません。  ある男(死刑囚ですがネットに普通に名前は出てきます)が、結婚した女の両親など家族数人を、巧みな話術や肉体関係でほぼ洗脳状態に陥れて、「通電」と呼ぶ電気ショックなど完全奴隷化、食事や睡眠や会話なども全部言いなりに。  そして用済みの人間を家族同士で殺させ、死体を完全に遺棄させる。  人は(しかも複数人同時に)これほど完璧にマインドコントロールされるのかと、とにかく恐ろしくなります

【忘却度60%】ロバート・ウェストール「禁じられた約束」

2012年3月3日。  震災から1年、個人的にも人生でいちばん心が落ち着かないことが起きて1年、やはりなかなか読書という気分にならなかった時期です。  そんな時期、過去の日記を読み返して書き抜いてたりしたのですが、この5年前の2007年3月、大事な人がこの本を薦めてくれてたことに気づき(でもそのときは読まなかった)、さっそく購入しました。  病弱な女の子がヒロインなんですが、その後の展開は、悲しく、しかし恐ろしいものになっていきます。  でもこれ、中学生とか向けなんですよ

【忘却度80%】木村由美子「一生懸命 木村拓也 決してあなたを忘れない」

2010年8月27日。  前にも書きましたが、いまヤクルトスワローズのファンクラブに入って神宮球場に通ってる私ですけど、昔は巨人ファンでした。  巨人ファンをやめたのは、そもそも東京ドームが嫌いだったのと(神宮球場が好きというのが大きいかも)、川相昌弘、仁志敏久、木村拓也という三大好きな選手が移籍したり引退したからでした。  いまでも、木村拓也選手のことを考えると自然と涙が出てきます。  広島カープから移籍してくれた、投手以外どこでも守れるユーティリティプレイヤー。  と