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出典:「テスラ、アマゾン、アップルなどが今週決算発表」(Takao Hirose)

僕は別にキャシー・ウッドのことをディスってるわけでも何でもなくて、尊敬してますよ。
でも投資というものの本質はそういうものなんですよ。
技術革新、イノベーション、そういったものを推し進めようと思ったら、損したって構わない、チャンスにかけるんだっていうアグレッシブなマネーを必要とするんですよ。
獰猛なマネーをね。
それのことを投資の世界ではアニマルスピリットというふうに言います。
だからアニマルスピリットがないと技術革新は起こらない、イノベーションは起こらない、経済は前進しないんですよ。
それをアメリカに目を転じると、アメリカには例えばARKみたいなアグレッシブなファンドが存在するわけですよ。
キャシー・ウッドみたいなアグレッシブなファンドマネジャーがいるわけですよ。
だから彼女は尊敬されている。
しかし、そこでフッと気かつかないといけないのは、「そうか」と、「キャシー偉いよね、アグレッシブだよね、かっこいいね。じゃ、キャシーのところに自分のお金持って行こう」というふうにあなたが、あなたの一生懸命稼いだお金をキャシーのところに託したら、それは博打なんだよ、博打。
わかります?
だから一般論として、社会を論じるときにARKみたいな存在があるということは、素晴らしいことですよ。
だけども、あなたのお金、リスクに晒して大丈夫ですか?という話をしてるんですよ。
日本を見てください。
なんで僕が日本経済をディスってるかというとアニマルスピリットを持った獰猛なマネーというのが、そもそも少ないし、そういったものを活用する財務面というか金融サービス面でのインフラストラクチャーが欠如してるわけでしょ。
例えばVCとかさ。
だから日本からは何も出てこないんですよ。
お金がないんだから、先立つものがないんだから、何も出てこないの当たり前でしょ。
それ別に日本人が悪いって言ってるんじゃなくて、日本人は優秀な国民で、勉強もできるし、資質としては恵まれてますよ。
だけれども道具立てとして、日本経済の仕組みが、インフラストラクチャーが、そういった冒険・失敗・チャレンジ、そういったものにフレンドリーにできてるかっていうと全然フレンドリーにできてないわけでしょ。
わかる?
だから日本はダメだっていうふうに言ってるのね。
去年新型コロナで、蔓延して外出禁止令が出て、家の中にこもって、どこへも行けない、お金も使えない、自分の職があるかどうかもわからない、お先真っ暗だという状況だったわけでしょ。
そのときに僕は「株は買いだわ」というふうに思ったわけですよ。
何故かと言うと、そこへしか余ったマネーが行くところないから。

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