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ボクのお化け退治日記 vol.3:前編──着信音の「鳴りかた」「聞こえかた」でどんな用件かがわかる?!

上の見出しをご覧になって…「あっそうかも…」と思ったかたは多いはず…。

そうです!…必ず…とまでは言いませんが、全く同じ着信音のはずなのに、なぜか相手の用件や感情が伝わってくるのを、僕は幾度となく感じています…。

間が悪くて忙しい時に来た電話は「ウザいな~…」というイライラ感がマインドの中に一種の「ノイズ」を発生させるため、そのノイズにいつもの直感がかき消されて、相手が誰かや用件などがほとんどわからなくなってしまいます…。

でもね…心を鎮めて注意深く着信音の内側の深い部分に耳を澄ませていれば、わざわざ携帯の画面を覗きこまなくても相手が誰か…用件は何か…くらいの察しはつくものですよ。(人やグループによって着信音の鳴り分け設定をしていなくても…ですよ!)

そういえば…あの日もそうでした…。

「あっ…C子からの着メロだ…ずいぶん慌てているな…」と受話ボタンを押すと……

その日の着メロは、1,000kmほど離れた遠隔地に出向していた愛弟子のC子専用の“元気いっぱいの曲”だったので、僕は一瞬で彼女だと判ったのですが、それにしても全く同じ曲のはずなのに、妙に慌てて忙しく聴こえます…?!?!

その鳴りっぷりは、いかにも急な知らせと判るほど「作曲者が焦って仕上げた楽曲」みたいに聴こえたので、とりあえず大急ぎで受話ボタンを押しました!!

「先生!大変大変!!…チカちゃんのお義母さんが昨日亡くなっちゃって…今日はお通夜なんだけど…彼女…急に背中が痛くなって困ってるんですって!!
旦那さんや本人的には“お義母さん”が死にきれずに取り憑いちゃったんじゃないかって言うんだけど…」

う゛…やな予感…。

「それで先生に“エンカク”でお義母さんの霊をはがして(除霊して)ほしいって頼まれたんだけど…どうします??」

え゛ぇぇ~~?…僕だって千キロも離れた場所の憑依霊を遠隔のワークだけで取り払ったことなんかないし…身内の憑依くらいなら…まあ適当に祓ってあげても責任問題にはならないけど…外部の人からの正式な除霊依頼なんて受ける自信ないしなぁ〜…困ったなぁ~。

…それに…たとえ引き受けたとしても…本当にでっきるっかな~でっきるっかな~♪…なんて…自分の子供と一緒に「ノッポさん」の番組を観ていた時のような気持ちと共に、妙なチャレンジ精神まで湧いてくる自分自身にビックリ( ゚Д゚)(これは45歳以上の人にしかわからないジョークですけどね(笑))

もうこれ以上霊障とは関わりたくなくて、スピリチュアルヒーラーを引退した僕…だから、チカちゃん夫妻にはこのnoteのことさえオフレコにしているくらいなのに…。

かといって、あの夫婦は人なつっこくてとても良い人達だしなぁ~…でも…一度この“婆さん霊”を助けたら……この夫婦は一生僕のことを頼り続けるかもしれないし…。

下手をすると僕は、あの町の「教祖様」にされるかも・・・な~んて妄想まで湧いてきたりして…(笑)

そういえば…一般人よりも多少霊感の強い人が組織の中に一人でもいると、必ず周囲がそれに目を付けて、その霊感人間に頼り始めるんだよなぁ〜…。

その内に本人も自分の能力をもっとひけらかして、多くの人の注目や羨望を集めたくなる…そんな霊感人間……結構多いんですよね(n´Д`)

やがて件の霊感人間の周りには、身の上相談をする人が次第に集まり始めます…。

…そして、その内の誰かが、偶然その霊感人間が言った通りの結末を体験したら最後、そのウワサが組織全体に広がり、ウワサのループが一種の「プチ新興宗教化」していくプロセスを…僕は何度か目の当たりにしてきました。

ものすご~く占いが上手な人の周りにも同じような現象が起こりがちです……。

…気がつくと、その霊感人間は必ず教祖的な地位に君臨し始めます。

そうなると必ず「取り巻き」ができて、何事につけてもその教祖様に「お伺い」を立てることが義務のようにすら感じる人も増えてきて…やがて全員の価値観や判断基準までもが、その教祖様と同化してしまうんですよね…。

だから、そのグループ内では、みんな教祖様と同じ判断をし、同じ言葉を使い、同じ表現をし、同じ物を揃えるようになる…。こんな気味の悪い組織や集団が…実はけっこう多いんですよ…世の中には…💧

でも…僕にとってこれは決して他人事じゃない…。
僕だって下手をすりゃ、あんな教祖様にされかねないぞ!って想像しただけでも鳥肌が立ちます…😨

やっぱり僕の中には「ヒーラー魂が宿っている…」…と、つくづく悟ったあの日…

…こんな過去を思い出しては一人煩悶して妄想にふけっている間にも、あらあら…僕の身体とスピリットは勝手に「遠隔ヒーリングモード」に自動調整されていているじゃありませんか…(゚ロ゚)

「なんだよ…天(宇宙)は僕に“とっととやれ!”ってか?…もう逃げられないな~…」
と腹をくくった途端、僕はこのお婆さんの霊体を光のまゆ✨で包みこみ、一気に天界に向かって放り投げるように昇天させてしまいました!

義母に憑依されていたチカちゃんの背中にも霊の爪痕が残っていたため、この部分のオーラもしっかりとトリートメントして万全を期しました。
…ふう…よかったよかった・・・・。

あの時の僕は多少「トランス状態」だったので、あまりよくは憶えていないのですが、多分この間わずか20~40秒くらいだったと思います……。

気がつくとチカちゃんに憑依していた老女の霊は、僕のサードアイの視界から完全に消えていました…。

もちろんチカちゃんの背中も、あっという間に軽くなったそうですよ(笑)…あ~これでひと安心です…。

こんな嬉しくも不思議な体験をすると、遠隔ヒーリングのワークテクニックを長い間磨き続けてきた僕の人生も、まんざらじゃないのかな…なんて珍しく思い直しましたよ…やはり(笑)!

つづく

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