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ボクのお化け退治日記[vol.2:中編]本当は憑依霊を全員「光の世界✨」に帰してあげたいのは山々だけど…


今とは違って30年ほど前までの僕は、患者さんに憑依していた霊に対し、即断即決でその人の身体から退去させるのではなく、ある種の儀式的なプロセスを経過させることをモットー…というか、けっこう楽しんでいました。

具体的には、患者さん本人の意識と肉体を憑依霊に完全支配させて(…つまり「言語中枢」まで乗っ取らせて)その霊の言い分をとことん聞いてあげて、最後には守護/指導霊やガーディアンエンジェル達👼に応援を頼んだりしながら、しっかりと光の世界✨(高次元宇宙/天国)へと送り届けてもらっていました。今から思えば、とてもマジメで、ある意味バカ正直だったんですよね…僕は…😅

でも…中には宿主(患者)の肉体や言語中枢を完全に支配できない「ヘタクソ憑依霊」も多かったので、そんな時には僕の愛弟子“I子”を霊媒に使って「降霊術」を行うことも、よくありました。

「降霊術」とは、霊を地上に呼び出すための儀式の総称で、今回のようなケースでは、憑依霊の支配力が足りなくて被憑依者の肉体を霊がコントロールし切れないため、結局は周囲の人間とコミュニケーションさせることができない時に当時の僕が使っていた方法です。

この場合、憑依霊には、自分が今憑依していた宿主(やどぬし)から同席していた件のI子の身体に乗り換えて喋ってもらうわけです。

今までの経験では、霊に自分の肉体を完全支配させるにはかなりの「上手/下手」があって、I子は肉体の明け渡しかた(?)がビックリするほど上手…つまり「肉体貸しの名人」だったのです。

どうして身体を貸すのが得意なのかというと…I子は過去世に於いて、巫女やイタコを職業にしていた経験があり、低級霊との同期(シンクロナイズ)には一定以上の素地があるため、患者に憑依していた低級霊にI子自身の肉体を一時的に貸し与えて、好きなように喋らせるのが元々とても上手なわけです。

…いよいよI子に乗り移った時、たいていの憑依霊は僕が質問すると色々なことを喋ってくれます…だから僕はどんどん面白くなってきて、ついI子を多用(?)していたんです…。だから、その当時のI子は人気者で、いつも大活躍でした。

しかし時が経つにつれ、I子の身体と精神にネガティブな異変が起き始めたり、心身のバランスを崩すようになったり、重度の体調不良を訴える日も増えてきたため、この頃を境に僕は霊障患者の受け入れを事実上やめてしまいました…。

よく考えてみれば当たり前の話で、人間に憑依しているのは低級霊のみ!…本物の天使や聖霊が人の身体を乗っ取って喋るような愚行は絶対にしません❗️
なぜなら、通常「天使」や「聖霊」と呼ばれる高級指導霊は、この世に暮らす人達に《言語》を使って直接的に諭したり、誰にでもわかる形での物理的な直接支援は絶対に行いません。

なぜなら、天国の上層階では、現世で暮らす人々が「自分の意志と力」で悟りを目指して精進するのを結果的には邪魔するようなサポートの仕方を厳しく禁じているからに他なりません。

人生は「悩みと不如意の連続」です。…でも…悩んで迷うからこそ、人は苦難を乗り越えるために真剣に考え、立ち止まり、勇気と情熱をもって人生を切り開きながら己がパーソナリティーを磨き続けているのです。…もちろん、ほとんどの場合は無自覚のままになんですけどね😌…かくいう僕だっていまだにそうですけれど…😅

でもせっかく、人生の目的を探すために…言い換えれば、少しでも意識覚醒度を高めるために、わざわざ制限だらけで不自由な三次元時空=「現世」を選んで生まれて来たのに、過去も現在も未来も…そして宇宙の摂理/法則までをもすでに悟っている高級指導霊(天使/聖霊)が、まるで「虎の巻🗞」を読んで聞かせるように、我々人間世界に口出しをしたり、あれこれ指図したり、近道を教えたりすることは決してありません…仮にもしそんなことをしたら、その人の「人生トレーニング」に土足で介入することになってしまうため、彼らは絶対にそんな愚かな真似は元々しないんです❗️

もし…高級指導霊達が全ての回答を与えてしまったら、正解を教えられ丸暗記した人は、せっかく現世に生まれて来た意義すら見失ってしまうことでしょう。

ここでもう一度、別の例をあげてご説明しましょう。

運動障害に苦しむ患者さんが、毎日毎日懸命にリハビリをしていたとします。…そこへ誰かが「この人かわいそうだから…」と言って、電動スクーター🛵を持ってきて「どうぞ!! これに乗れば最速で…しかも、ラク~に目的地に着けるよ!!」と、いかにも親切げに言ったとします。

ここまでを読んだあなたは、この人のことをマジで“親切な高級指導霊👼”だと思いますか? それとも“悪魔😈”だと思いますか?

こんな質問をされれば誰だって真実は見抜けるのに…実際には「ただの憑依霊」が「神仏」になりすまして、宿主の肉体を支配して「預言」をしたり、当て物をしたりして偉そうに振る舞っても、ほとんどの人が「こいつは悪霊だ!!」って気づけないんですよ…💢! 嘆かわしい限りですよ〜全くぅ〜💨

ともあれ、実際に言語を使って僕達生きている人間にアプローチしてくる自称神様や天使様は、100%低級霊👻ですからね!!…皆様どうかくれぐれも騙されないように充分すぎるくらい気をつけましょう❗️

というわけで、生前の心と行動がネガティブだったがゆえに、死後天上の世界に帰れなかった未成仏霊達を、一時的とはいえ自分の心身に乗り移らせるんですから…I子の霊的振動数がその都度極端に低下して、体調不良になったり、情緒不安定になるのは止むを得なかったんですよね…。後悔することしきりです…💦

そんな過去からも、僕はいくら低級霊の言い分を聞いても全く埒が明かないことをイヤというほど思い知らされていたため、憑依霊剥がしは自分一人で密かにやろうと心に決め、その日以来、憑依霊を対象とした瞬間テレポーテーションワークの腕を磨きながら「自分と霊との関わりかた」を根本から見直したのでした…。

次回につづく

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