食べ放題の焼肉

先日、奥さんと行った

うちの奥さんと出かけた帰り道。奥さんが

「焼肉かトンカツ食べタイ」

と言ってきた。

普段、僕たちはジンギスカンの焼肉屋さんにしか行かないので、先ほどの提案は非常に珍しいものだった。

「じゃあ先に見つけた方で」

そんな事を言っている間に、焼肉屋さんが見えてきたので、左折して入った。ていうか焼肉屋さんて多くない?トンカツ屋さんってあんまりなくない?

焼肉屋さんはけっこう空いていて、すんなり、席に座れた。奥さんと行く食べ放題の焼肉屋さんなんて、一体何年振りだろう。ちょっと新鮮な気持ちになった。

注文は、奥さんがした。

僕は、このお肉が食べたい!とかは全然なくて、もう本当になんでも良いので、任せっきりだった。

あれよあれよと言う間に、テーブルにはお肉が乗ったお皿が運ばれてくる。基本的にはピンク色で、ああ、お肉だなあ、というカンジ。

トングを使って、奥さんは器用にお肉を焼いていく。僕も見よう見まねで、焼いてみる。


「裏返すの早スギ」

「まじか」

そんなやり取りをしながら、ああ美味しいね、と食べていたのだけれど、3皿くらいを食べた時に

「ウゥッ」

と、僕の胃からなんか聞いたことのないような音がした。でかいカエルみたいな声だったと思う。

多分、お肉の食べ過ぎなのだろう。といっても3皿、6、7切れくらいのペラペラお肉だ。

僕の内臓、特に胃は、ギブアップを宣言していた。

「ご飯をお持ちしました〜」

真っ白な、お米が運ばれてくる。そうだ、そうだった。お肉のお供に白米という事で、奥さんがさきほど

「おコメ食べるヨネ?」

と聞いてきたので

「おん」

と返事をしていたのだった。

さあ困ったぞ。僕はもう、お肉は限界だ。食べられない。

奥さんにそれを告げると

「うん。じゃあおコメどうするの?」

まさかオカズも無しに白米だけを食べるんじゃなかろうね?みたいな表情をしていたので

「ひぃ」

となってしまって、もう長くなって書くのも飽きてきたので結論から言うと、僕はキムチと韓国海苔だけで、白米をたいらげました。

あのね、白米を食べるのに、お肉はいらないんですよ。キムチと海苔。それだけでいい。

食べ放題の意味はあったのだろうか。ない。以上。

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