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山男の血が騒ぐ!          サスペンダーじいじと山歩き


サスペンダーじいじ名義の山がある。

山持ち、というと、なんかすごいけど
あくまで、山林の一部。
しかも、その場所を
なんとなく覚えているような、 
いないような・・・。
ということで「自分が歩けるうちに、
確認をしておこう」という話になり・・・
ある晴れた秋の日に、その場所を確かめに
行きました。


最初は、弱気なサスペンダーじいじ。
「車で待ってる」みたいなことを言っていた
ものの、
「山の場所がわかる人は、
 じいじしかいないのだから」と促すと・・・
しぶしぶ・・足取りも重く、
両手に、ポールをもって
歩き出しました。

ところが、いざ、山に入ると・・・
「いや、ここじゃない」
「もっと、向こうの方かも」
「たしか、大きな石があったのはずなんだ」
と、ぐんぐん、奥へ、奥へ。
歩く、歩く。

そのうち
「あれ、キノコじゃないか?」
なんて、言いだしたりして・・・。
小川の脇を歩いてるので
こっちはヒヤヒヤしてるけれど
お構いなし。

腰痛、座骨神経痛持ちの私は
「痛た、たたたた」
「もう、このあたりでいいんじゃない?」
と、なんどもギブアップを訴えるが
聞こえなーい!
耳が遠いせいかな?
血が騒いでしまったのか?
他の家族が止めても・・・
その山道が
行き止まりになるまで
30分以上は
歩きました。
頑張りました。

かつての山男の血が騒いでしまった
サスペンダーじいじなのでした。


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