【打撃理論】#1 「打席内の思考回路」

「バッティングは水物。」
毛の生えた野球人なら誰しも耳にしたことがあるであろう言葉だ。3割打てば褒められるのが野球におけるバッティングの世界だからこそ生まれたワード。

精錬された感覚同士でぶつかり合ったとき、打者が3割打てれば成功と言えるということ。

でもそれは、プロの話だ。
草野球では、もっともっと打者が有利になり得ると考える。

このnoteで、自分の中でも感覚的なところが多いバッティングの理論を出来るだけ言葉でアウトプットしてみて、自分の備忘録に加え、チームメイトのレベルアップに繋がればと思い執筆してみる。

1.バッティングの経歴


僕は流山凸凹リーグ1部に所属するしがない草野球プレーヤー。小3で野球を始め、小6の時には千葉県代表の4番打者として全国大会にも行った。
中学では地区予選決勝止まりで、その後野球からは一旦離れ、高校ではサッカー、大学では軽音をやった。色々やったが、やっぱり1番面白いのは野球だった。2017年に幕張シーガルズという草野球チームを立ち上げ、現在は流山凸凹リーグ1部に所属している。
今季はこれまで15打席立ち、12打数8安打。

そんな僕が、今回は打席の中で考えていることを伝えていこうと思う。


2.バッティングで一番大切なこと

「オビちゃん、バッティングはタイミングとバランスよ〜?」

小学校の時、全国に連れてってくれたコーチが口すっぱく言っていた。
中学の時、先輩に「バッティングで一番大切なのはなんだと思う?」と聞かれた時にもこう答えた。
しかし、今僕は、「タイミング」が一番大切だと思う。バランスは二の次だ。
これについてはまた後で説明していく。

3.打席内の思考ステップ

さて、ここからが本題だ。
打席内と、打席に入るまでに考えるべきこと。

①相手の球種


まずは、相手のピッチャーがどんな球を投げてくるかだ。
ストレート、スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、、
何を持っていて、どれくらいの変化量があるのかを把握する。

僕は大きく3つに分ける。
ストレート、曲がり球、チェンジアップ。

まず、基本はもちろんストレートのタイミングでボールを待つ。
ストレートのタイミングで待って、右中間の真ん中を割るイメージで打席に入る。

この記事で言いたいこと一つ目。
ストレートを打ち返せるイメージが自分でできていないと、まずそのバッターは終わっている。打てても、マグレ。

自分に置き換えて考えてみてほしい。

相手のストレートを左中間ないし右中間に弾き返せるイメージが出来ているか?

それを意識して打席前に素振りができているか?

それが出来ていないのに変化球のことを頭に入れて打席に入るべきではない。
まだそのレベルに達していないよ。
まずは、ストレートを芯で弾き返せるイメージを作ろう。
そのイメージの解像度を上げるために、バッセンに行くし、素振りをする。

いつも引っ掛けてサードゴロが多い人は右中間、
差し込まれることが多い人は左中間をイメージしよう。


ストレートに対するイメージが出来上がったら、次は変化球。
細かいことを言うとスライダーとカーブは別だし、ピッチャーによっても感じ方は変わるが、曲がり球について。

まずスライダーは、変化量と球速をあらかじめ把握、予測して対処する。
例えば、球速は遅く、変化量が大きいタイプのスライダーは打席に立つ前に「体の近くから入ってくる」のをイメージしておく。

たまにインコースから入ってくるスライダーに全く反応ができなかったり、腰がひけちゃうバッターがいますね。高木くん、君のことですよ。笑

それは、そのスライダーをイメージして打席に立っていないから。
一球見てから「あ、こういうのもあるんだな」って思うんじゃなくて、打席に入る前からその球をイメージしておく。
イメージしておくと、体が反応してストレートを待っていても打てることが増える。

次、カーブ。
カーブにも色々あるが、基本は上から降ってくるタイプのものに対して。

基本的には、追い込まれるまではカーブに手を出さないで欲しい。
カーブって打つの難しいんですよ、、
なぜかと言うと、ストレートやスライダーはタイミングさえ合えばバットに当たりやすいし外野まで飛ぶんだけど、カーブはタイミングに加えてバットの出し方で打球が変わっちゃうんです。カーブを打つにはカーブ用のバットの出し方(ボールを4つに割って、右下を打つイメージ)をしなくちゃならない。これが難易度高い。

そして、カーブを狙うなら、初球かつ高めから真ん中に入ってくるものだけでOK。それも、2打席目以降。
それ以外のカーブは手を出すと痛い目を見ます。(昨日、やってしまった、、、)

3つ目、チェンジアップ。
これが打つの一番難しい。

「バッティングはタイミングとバランス」と最初に言いました。
と、言うことは、ピッチャーはタイミングとバランスを崩せば打者を打ち取れると言うこと。それが容易なのがこのチェンジアップ。タイミングをとるのに技術が必要。

では、チェンジアップを打つために大事なことは、

「待つ形」ができているか。

これはバッティングで変化球に対応するために必ず必要な技術。
いい形でボールを待てていると、変化球が来た時に一瞬止まることができる。
これが、「バランス」なんだよね。
これができていると、ストレートで待っていて変化球が来た時にヒットにできる。
いい投手のチェンジアップは、腕の振りが良く、変化球だ!と気づくのに遅れるから難易度が高い。
打つことができるのは、最初からチェンジアップを待っていた人か、待つ形がしっかりできていて一瞬のタメを作ることができる人のみ。

②前の打席の結果を踏まえて

変化球に対するアプローチが分かったところで、より実践的に、打席ごとの考え方もお伝えする。ランナーがどこにいるかなど、状況に応じたバッティングについてはまた今度記事にする。

【第一打席】
まずは、ストレートを待つ。
先ほども言ったように、
いつも引っ掛けてサードゴロが多い人は右中間、
差し込まれることが多い人は左中間をイメージしよう。

追い込まれたら、「出塁すること」に意識を変更。

【第二打席】
1打席目で何が来て、どういう結果になったのか。
これによって打席でのアプローチを変える。

例えば、ストレートを打ってヒットになった。
その場合は変化球を待ってストレートは反応で打つ。
よく多いのが、ストレートを打った次の打席でピッチャーが首を振った場合。
これは高確率で変化球がくる。初球は完全に自分のイメージとマッチした変化球ならスイングをかけていく。(球種は読み通りでも、ボールになる球を振らないように注意!)

追い込まれたら、イメージと違うもの以外をカット。(難!)

第三打席以降は、この繰り返し。


まとめ


今日はこの辺にしておきます。

とにかく僕が言いたいのは、
「イメージすること」
「タイミングとバランス」
ができたら、打てるということ!

まあイメージ通りに来ても打てないなら、技術不足なので練習あるのみです。
バッセンに通ってください。

アラシタ


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