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【文芸】桜賀創藝 -Ōka Sōgei-【バックナンバー】

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サークル・オベリニカが刊行するオンライン文芸雑誌『桜賀創藝 -Ōka Sōgei-』 メンバーからの寄稿作品を集積し、各号のテーマ・フレーズが物語を形作る。創造性と個々の深い精神…
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記事一覧

【第二号】作品解説【サクラビト】

- 本文|紺 -  この度は、桜賀創藝第二号【サクラビト】に触れてくださり有難うございます。…

【小説】鷟羅美留 - 山笠美紀乃【ローファンタジー】

- 序 -  サクラビト。  人の形をした、人ならざるもの。 - 本篇 -  私は「優秀」だった…

【小説】桜の降る国 - Yayuki【ハイ・ファンタジー】

- 序 - とある旅人の手記。 - 本篇 -  随分と長い旅路になってきたものだ。僕は澄んだ青空…

【小説】桜の稚児たち - 白【短編集】

- 序 - アキラです。250~1000字未満で六つの短編集を書きました。スナック感覚でどうぞ。 - …

【小説】消えゆくエトセトラにグッド・バイ - 炉紀谷 游【喪失】

- 序 - 私が書けるのは自己反省のメタファー。独りよがりな文章です。 メタフォリカルな世界…

【小説】散ることの無い桜をあなたに。 - 無色【現代ファンタジー】

- 序 - 桜は儚い。全く、春は恐ろしい季節です。 - 本篇 - 「なぁ、春原」 「なんですか先輩」 …

【小説】桜の木の下に埋まるもの - 白【ミステリー】

- 序 - アキラです。可愛いお話を書きました。 - 本篇 - 樹  桜の木の下には死体が埋まっているらしい。  どうしても気になった僕は目の前の桜の木を掘り返してみることにした。幸い時間はいくらでもあるので隅から隅まで探してみよう。  まだ暫くは時間が掛かるだろうから、良ければ少し僕の自慢話を聞いて欲しい。 笑  僕にはそれはそれはかわいい彼女がいた。見上げる瞳が可愛くて、桜と揺れる黒髪が綺麗で、それでいて少しばかりワガママなところが大好きだった。いつもニコニ

【第二号】刊行に寄せて【サクラビト】

- 本誌について - - 本文|炉紀谷 游 -  桜賀創藝は、サークル・オベリニカのメンバーが綴…

【創刊号】作品解説【黎明】

- 本文|坡嶋 慎太郎 - 私は物語の中に物語らしき物語を求めず、ただ夜半に咲く一輪の花の如…

【小説】継ぎゆくイノチ - 炉紀谷 游【ヒューマンドラマ】

- 序 - - 本篇 -  ――私はあなたの父親を殺しました。  これが道徳的に正しいのかどうか…

【詩歌】黎明詩群 - 加宮 つばめ【オベリニカ】

- 序 - - 本篇 - 【翌る日には】  朝。陽が昇ると同時に一日が始まると習ったけれど、それ…

【小説】カメラを手にして - 望月 凛【ヒューマンドラマ】

- 序 - 自信を失った大学生に与えられたものがあった。 - 本篇 -  私は、何も成し遂げたこ…

【詩歌】チャイルドたち - すべての父母【オベリニカ】

- 序 - 私が産みました - 本篇 - 散らかった四畳半 空の鳴き声 外にいるよりずぶ濡れかも…

【小説】次の夜明け - aoi【ファンタジー】

- 序 - 明けない夜はない。止まない雨はない。君たちは軽々しくそう言うけど暗闇を照らすライトや、雨を凌ぐ傘をくれようとはしないよな。いや、別に君たちが間違ってるとは思わない。ただ、ふとそう思っただけなんだ。 - 本篇 - 「この国は狂ってしまっている!」  そう言って1人の若者が赤い旗を掲げた。  元よりこの国はおかしいと思っていた国民の多くは彼に賛同し、兵となった。この国は人口が5万人ほどの小さな国だ。国土もそれほど大きくない。馬であれば1日で端から端まで行けてしま