【小説】次の夜明け - aoi【ファンタジー】
- 序 -
明けない夜はない。止まない雨はない。君たちは軽々しくそう言うけど暗闇を照らすライトや、雨を凌ぐ傘をくれようとはしないよな。いや、別に君たちが間違ってるとは思わない。ただ、ふとそう思っただけなんだ。
- 本篇 -
「この国は狂ってしまっている!」
そう言って1人の若者が赤い旗を掲げた。
元よりこの国はおかしいと思っていた国民の多くは彼に賛同し、兵となった。この国は人口が5万人ほどの小さな国だ。国土もそれほど大きくない。馬であれば1日で端から端まで行けてしま