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台湾を知る〜台湾の原住民族って何?〜

今日は、日台ハーフの筆者が上記noteテーマを題材とし台湾のことを紹介します。なぜ台湾の原住民族について触れたのか、それは私自身が台湾原住民族のハーフで幼少期から身近で触れる機会が多かったからです。
原住民というワードは日本では差別的な意味合いを含まれますが、今回は、中国語での「原住民族 yuán zhù mín zú」として、紹介します。

台湾の総人口、大きさ

意外と知られていないのですが、
ご存知の方はどれくらいいますでしょうか?

人口:2378万人(2018年)
面積:約36,000km²(よく九州と同じ大きさと比較される)

ちなみに日本は
人口:1.265億 (2018年)
面積:約377,900km²

比較すると、台湾の人口密度ってかなり高いです!

台湾人の構成

この項目は日本人にはあまり親しみのない感覚だと思います。日本人は日本人だという人がほとんど、分けるとしたら、日本とアイヌという感じでしょうか。沖縄も入ってくるのかな?台湾は以下の民族で構成されています。

中華民国(台湾)の人口及び住民分布の概略を説明すると中華民国(台湾)では居住開始時期により大まかに4つのグループに分類することができる。
・台湾原住民(現在は16の民族が存在)
・閩南系台湾人(ホーロー人)
・客家人 
・外省人
参照:Wiki

僕の感覚でわかりやすいのは、
・台湾原住民(現在は16の民族が存在)
(16世紀以前、オランダが統治する以前に居住していた人)
・內省人 (1945年以前に日本に籍を所有していた)
・外省人 (1945年以降、籍を中華民国に移した人)
の分け方が簡易的でしっくりきます。
あと50年すると
・台湾原住民
・台湾民族
になるかも。

16の民族に分かれる台湾原住民(政府認定民族)

各部族の人口(2016年(民国105年)6月)、総計:549,679人
・阿美族(アミ族) 204,614人
・排灣族パイワン族 98,243人
・泰雅族タイヤル族  87,601人
・布農族ブヌン族  57,086人
・卑南族プユマ族  13,716人
・魯凱族ルカイ族  13,041人
・鄒族ツォウ族  6,617人
・賽夏族サイシャット族  6,507人
・雅美族(達悟族)(タオ族)  4,505人
・邵族(サオ族) 773人  ※2001年認定
・噶瑪蘭族(クバラン族カヴァラン族)  1,426人 ※2002年認定
・太魯閣族(タロコ族) 30,603人 ※2004年認定
・撒奇萊雅族(サキザヤ族) 863人 ※2007年認定
・賽德克族(セデック族) 9,538人 ※2008年認定
・卡那卡那富族(カナカナブ族) 284人 ※2014年認定
・卡那卡那富族(サアロア族) 341人 ※2014年認定

日本による統治時代は、台湾総督府は、7族に分類していた。アミ・サイシャット・パイワン・タイヤル・ブヌン・ツォウ・ヤミである。ただし、研究者は、言語や習俗、伝説などの観点から、より多く分類していたので、行政による分類との乖離があった。(Wiki参照)
僕自身台湾留学していた時は確か14民族と記憶していたので2つ増えていてびっくりしました。台湾における原住民族への福利厚生が良いので申請しているのか、自分たちのアイデンティティーを守るためなのかは分かりませんが、今後も増えていくのかもしれません。
政府未認定民族は11民族あるようです。日本人には考えられないですよね!

なぜ多くの民族が存在するのか

台湾の国土の大半が、山なんです。
日本は台湾を統治していた時代があります。もし現在も台湾が日本の統治下にあった場合、日本一高い山は富士山ではなく、富士山は標高ランキングだと4位まで落ちてします。(雑談)
あとはGoogle マップで台湾を見てみるのも面白いですよ!花蓮縣の方をみると山のすぐ隣が海という面白い地形を確認できます。旅行で行く際は花蓮のほうまで行くとすごく面白いと思います。(固定観念が崩れます)
自分の親族やご年配の方は台湾の人の中でも、山地人(píng dì rén ),平地人(shān dì rén )という言い方を使っています。
僕自身は本当に山地人(píng dì rén )という言葉はあっているなと思います。今はインフラ整備が整い車が行き来するのに不便のない状態になりましたが、それでも台湾松山空港から親族の村まで行くのに車ではやくて3時間はかかります。それだけ山道があり入り組んでいるのです。
標高3,000mを超える山が164あるんですよ!笑
化学の力がない時代であれば、台湾の山奥に生活をしていたら、平地のことなど全く知る術もないし、16の民族があり、その民族言語が関東弁と大阪弁で話すなどというレベルではなく、沖縄弁と青森弁で話すレベルで異言語を用いて会話をするのも納得。言語学者からしたら夢の国かもしれません。

今日のまとめ

かなり乱雑に書きましたが、ポイントは
・台湾にはかなり多くの原住民族が存在するんですよ!
・16世紀以前から居住していた民族が台湾原住民族なんだよ!
・国土面積が九州ぐらいしかないのに、16民族が違う言語と生活風習を持って生活していたんだよ!標高3,000m超え164!
という感じです。
次回は僕のルーツである民族の紹介をしようかなと思っています。

最後まで見ていただきありがとうございました。


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