牛、なめたらあかんで

初めまして。 今日からnote始めます。

私、フランスの田舎に住んでるオバさんです。

フランスの生活やこれまでの貧乏生活を綴って行きます。

よろしくお願いします。


ところで、

牛に追いかけられたこと、ある?

私あるよ。

むちゃくちゃ、怖いで。 

死ぬかと思った。

私と夫、よくトレッキング行くんだけど、

新しいルートを探検する時、

地図を見ながら、

それを頼りに、歩くんです。

たまにその地図があてにならないことがある。

地図の上では、森を抜けて、草原に出て、

そこを横切って行くと、別の森に入って、

空想ではとてものどかな、いいトレッキングルート。

よっしゃ、行ってみよう! と夫と二人、

最初はルンルンと、森を抜け、綺麗だなぁ・・・

とか言いながら、途中でお茶飲んだりしてた。

で、森の中の道を抜けると、予定通り草原に出た。

が、

その、草原は、牛たちの縄張りだった・・・

滅多に人間に接していない牛。

これほど、怖い生き物はないぞ!

トンマで臆病だから、見慣れない人間を見て、

パニックを起こす。 

目が顔の横についていて、どっちを見てるのかわからん。

全員、同じ顔で、どいつがいい奴で、どいつが性悪かわからん。

しばらく、お互いにフリーズした後、

頭っぽい巨大なオス牛が、他のメス牛全員を引き連れて、

集団ヤンキーみたいに、こっちを見ている。

見てるだけならいいけど、だんだん近づいてくる。

で、こっちがオタオタすると、

すかさず、

ぐわ〜〜〜〜ドドドどぉ〜〜〜〜〜!ムカムカ

て、集団でこっちに向かって

突進してくるんだよ・・・

信じられへん、けどほんま。

柵も昔はあったかもな・・・て感じで、

ほとんど崩れて、何も牛を止めるものがない。

逃げた逃げた・・・もう必死で逃げたわ・・・

こういう時、出る言葉は・・・

言葉は出ないね。

ただ、 

ちびりそう〜〜〜!

以外の何物でもない。

後ろからドドド〜〜〜て地響き付きで、

牛が30頭くらい押し寄せてきてみい?

夫なんて、私のことなんか置き去りにして、

一人で、全力疾走で逃げ切っとるし!

私も夫のことなんか、考えてなかったけど。

何とか、牛が細い道までは入ってこなかったけど、

思いっきり突っ走って300メートルほど行ってから、

そっと、振り返ったら、

そいつら、まだ集団でこっちを見ていた。

上、下、右、左、上、下、右、左

まるでエグザイルの定番スタイルのように。

交互に円を描きながら、牛が首を回して、踊り出したらどうかな?

とそんな状況下でも、アホな妄想をしてしまったが・・・

牛のエグザイルダンス!

だから、もうそこは絶対にトレッキング行かない。

て言うか、もう一回行ったら、ただのアホやろ!

今度は、生きて帰れへんわ。

それにしても、フランスの農民、無責任やで。

牛? おるよ、好きにすれば・・・て感じ。

トレッキングの盛んなイギリスでも、

毎年、何人かは牛に踏まれて、死ぬ人が出ます。


牛、なめたらあかんで。


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