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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:135 チャリティー上映報告

2024/3/20 快晴 3月15日に開催した能登半島地震チャリティー上映会は、44名のお客様にご来場いただいて68,421円のご寄付が集まり、珠洲市能登半島地震災害義援金としてお届けした。

金曜の夜7時という難しい時間での上映だったが、会場であるポレポレ坐には開場前から並んでくださる方々が!
興行は蓋を開けてみないと分からないので、最悪10名程度も覚悟していたのでホッとした。

一昨年ポレポレ東中野での公開時に観に来てくださった大学生は友だち6名を誘って。はるばる島根からは6月の上映会の主催者さん。短歌の新聞「うた新聞」3月号で自分にエッセイをご依頼くださった発行人の玉城入野さんと三原由起子さんご夫妻。映画『たまねこ、たまびと』の村上浩康監督はじめ、以前にご覧いただいた方もいらしたが、初めてご覧になる方々が7割以上だったと思う。

音楽監督の吉野裕司さんもいらっしゃった。そして吉野さんのユニットVita Novaの新しいアルバム「Ame with Vita Nova」をなんと!お客様全員にプレゼントしてくださった!このAmeさんという謎に満ちたヴォーカリストはご家族と珠洲市にお住まいだったが、現在は近隣地域で避難生活を送りながら被災された方々のサポートをされている。

今回はバリアフリー版を上映したのだが、ちょうど一週間前に自分の登壇には手話通訳さんを付けたほうがいいと思い立った。そしてチラシをポレポレ坐に追加しに行った日に偶然にもバリアフリー版制作会社Palabraの山上庄子代表とバッタリ。
手話通訳さんのご紹介をお願いしたら、字幕版制作にも参加してくださった飯泉さんをブッキング。そして当日は山上さんも文字サポートという手話が解らない方への手助けのために来てくださった。

手話通訳の飯泉さん

今回も相変わらずの一人興行。
ひとつだけ心配だったのは会場で本作のDVD、サントラCD、パンフレットを販売する時の会計だった。どういう心配なのかをDVDが売れたときを例に書くと、、、
1:お客様が会場割引4,500円のDVDをお買い上げ
2:10,000円のお支払いで5,500円のおつりを渡す
3:サインをお求め
4:DVDを包んでいるビニールを剥がして(難関)
5:ケースを開けてサイン。そして次のお客様へ、、、
という段取りをどこまで早くこなせるかという心配だった。

ところが救世主が現れた。ずっと本作を応援してくださっていて何度もご覧いただき、主題歌シンガーの白崎映美さんの大ファンでもあることから友だちになった今井亜紀さんが「お会計手伝いますよー」とお申し出くださったのだ!
亜紀さんはアーティストのマネージメントをしてる人なので物販はお手のもの。開場前に販売物を整理するあたりからもうプロの手捌きで心強いことこの上なかった。
そして開場すぐに各商品が売れ始めたことで、自分ひとりで会計&サインするなんぞ全くの無理筋だったことがわかり、亜紀さん様様であった。

亜紀さんが並べてくれたDVD、CD、パンフレット、チラシ

上映後は手話通訳の飯泉さんと共に登壇。2003年に計画中止となった珠洲原発がもしも出来ていたら、、、建設反対に携わった方々は知らせざるヒーロー、その功績に感謝を込めてのチャリティーであること。他には現在の農場はどうなっているのかもお話しした。

お客様からのたくさんの募金、さらにポレポレ坐は会場費を減額して募金に充ててくださった。とても温かなチャリティー 上映会になったと思う。

余談だが、物販品の売り上げと会場費ほかの経費を差し引きしたら、なんと三百数十円のマイナス(赤字とは呼ばない)に収まった。
このチャリティー上映会を行うことは自分にとって必然だったように思った。

<映画公式サイト DVD、サントラCD、パンフレット販売中>
https://saibancho-movie.com

<上映会サイト(上映スケジュールもご確認いただけます)>
https://saibancho-movie.com/wp/

ゆうちょ銀行から珠洲市へ義援金を届けた。相変わらず下手くそな字である。

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