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映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』監督日記:138 とにかく撮っている
2024/5/15~18 晴れ・雨・晴れ・晴れ
5月はいい。
我が家のマンションの樹木だけでもそう感じるが、二本松の農場に行くとあらゆる自然の力が漲っていて自分も影響されて撮る気満々になる。それで2泊の予定を1日延長した撮影の旅になった。
大自然の力を人の手で制御して食糧を得るのが農業だが、5月はその成果を実に美しく見せてくれる。
すっくと伸びた小麦の穂をクローズアップで撮るとこちらの背筋までピンと伸びる思いだ。首を垂れる稲穂では、こういう気分にはならない。
イエローマスタードの鮮やかな黄色い菜の花畑を前にすると瞳孔がきゅっと縮むのを自覚する。
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今年は小麦畑の彼方に菜の花畑を望遠するという贅沢極まりない画が撮れるので久しぶりにクルマの屋根にカメラを据えて高い位置から撮ってみた。ソーラーパネルと作物のコラボレーションをくっきり収めることが出来た。
4日間たっぷり撮った。
近藤恵さんには久々にロングインタビューをお願いし、新たな牛4頭が農場にやってくる様子も撮れた。2日目の雨の農場もしっとりとしてよかった。川俣町の緑あふれる齋藤農場では若い農業者カップルの初々しくも頼もしいお話しを収めた。
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![](https://assets.st-note.com/img/1716387519782-ec0ATGGDLZ.jpg?width=800)
映画を撮り終えたのは2021年の11月。
23年の5月から無計画に農場を撮り始めて1年が過ぎたが、温かく迎えてくれるみなさんのご協力でようやく次回作のかたちが見え始めてきた。
今はとにかく撮っている。題名が浮かぶと妄想が膨らんでくる。
言葉は偉大だ。言葉によって妄想を映像化してやろうという気になってくる。
これはたぶん、5月の自然の力に自分が影響されているからだろう。
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https://saibancho-movie.com
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https://saibancho-movie.com/wp/
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