エレドラ 設定資料集 〜実在する動物編〜
エレドラの世界にも存在する、現実世界に実在する動物(虫も含む)です。もちろん、これ以外にもたくさん存在するはずです。
当初は現実世界もエレドラの世界もごっちゃ混ぜだったのですが、現実と空想の区別がつかなくなるので分けました。
異世界ファンタジー作品に登場させたい場合の参考にどうぞ。
※頻繁にアップデートするのでご注意下さい。
哺乳類
■犬
オオカミを祖先とする家畜です。最も古くにヒトによって家畜化されました。
ヒトに猟犬、番犬、牧羊犬などとして使役されるほか、愛玩動物(ペット)としても飼われています。
毛の色は黒、茶色、金色、白など様々で、品種改良されて外見の特徴も品種によって様々です。
鋭い嗅覚、優れた運動能力と動体視力を持ちます。ヒトと同じく、社会的動物であることが特徴です。猫と同じく、ネギ類などは有害です。飼い犬は十二歳から二十歳程度まで生きるとされます。基本的に大型犬より小型犬の方が長生きです。
現実の中世ヨーロッパでは「邪悪なものから人間を守る存在」とされ、待遇は猫より良かったらしいです。
■猫
ヤマネコを祖先とする家畜です。
毛の色は黒、灰色、茶色、白など様々ですが、模様も様々です。「三毛猫」と呼ばれる、黒、茶、白の三色の毛の色を持つ個体もいます(ヤマトではよく見られますが、他の地域では珍しいです)。
優れた視覚、嗅覚、聴覚を持ちます。体が柔軟であるため狭い場所に入ったり、高い場所にも登ったりすることが容易です。独立心が強く、縄張り意識も高いです。優れたハンターであり、そもそも家畜化されたのはネズミなどの害獣の駆除のためでした。犬と同じく、ネギ類などは有害です。飼い猫は二十歳程度まで生きるとされます。
現実の中世ヨーロッパでは「魔女の手先」とされて虐殺されることが多かったらしいですが、エレドラの世界では魔法使いの「使い魔」に相応しいとされています。
■鼠
前歯が一生伸び続けるという特徴を持ち、常に何か硬いものをかじって前歯をすり減らさなくてはなりません。このため、保存された穀物や記録媒体である紙をかじる害獣とされます。
■馬
運搬用、農耕用、乗用、軍用、競技用などに使われる家畜です。走る際に背中が湾曲しないため、乗用に適しています。寿命は二十五歳ほどで、まれに四十歳を超えることもあります。肩の高さが一四七センチメートル以下の種類は「小型馬」と呼ばれます。
■ロバ
ウサギのような耳を持つ小型の馬のような姿をしている家畜です。馬と比べると従順ではありませんが、力は強く、粗食に耐えます。山岳地帯や乾燥地帯でよく使われます。寿命は長く、三十年以上生きることもあります。犬やオオカミに対して攻撃的なため、オオカミ避けとしてロバを飼う牧場もあるようです。
■牛
哺乳類。乳用、食用、皮用になる家畜です。オスの牛を「ブル」、メスの牛を「カウ」と呼びます。
様々な体毛の色の個体が存在しますが、白と黒の斑模様がよく知られます。
■豚
イノシシを祖先とする家畜です。主に食用になります。
体毛は少なく、肌が露出しています。肌の色はピンク色が多いです。野生化するとイノシシのように毛が生えるらしいです。実はかなり知能が高いとされます。
ふくよかなヒトを罵る言葉として使われることがありますが、ブタの体脂肪率は平均的なヒトの成人男性よりも少ないそうです。
■山羊
乳用、毛用、食用などに使われる家畜です。
体毛の色は白が多いです。粗食によく耐え、険しい地形も苦としない強靭な性質から、山岳地帯や乾燥地帯で生活する人々にとって重要な家畜だそうです。
現実のヨーロッパでは古くから神への捧げものとされました。また、キリスト教における悪魔の象徴でもあります。
■羊
乳用、毛用、食用などに使われる家畜です。
体毛の色は白が多く、縮れてモコモコしています。特に山岳地帯や乾燥地帯で生活する人々にとって、重要な家畜だそうです。
現実のヨーロッパではキリスト教の信徒と例えられ、神(ヤハウェ)が羊飼いに例えられています。
■狼
犬の祖先とされる哺乳類です。
体毛の色は灰褐色が多いです。野生の個体は五年から十年ほど生きるとされます。
現実のヨーロッパでは家畜を襲う害獣ですが、日本では農作物を荒らす害獣を狩る益獣として扱われ、畏れられると同時に慕われていたそうです。
■熊
密に生えた体毛、短い尾、太くて短い四肢を持つ哺乳類です。
視覚や聴覚はあまり優れていませんが、嗅覚は犬よりも鋭いです。農作物を荒らしたり、家畜やヒトを襲ったりしますが、ぬいぐるみのモデルになるなど親しまれている面もあります。
■猪
哺乳類です。豚の祖先とされます。
体毛の色は茶色が多いです。非常に神経質で警戒心が強いです。農作物を荒らす害獣とされ、狩猟された個体は食肉になります。
■鹿
哺乳類です。
オスは頭から枝分かれした角が生え、毎年生え変わります。農作物を荒らす害獣とされ、狩猟された個体は食肉になります。
■トナカイ
シカの仲間である哺乳類です。
古来より寒い地域で、荷物を引くことに使われていました。
■兎
小型の哺乳類です。
大型の耳と、ネズミと同じく伸び続ける前歯が特徴です。農作物を荒らす害獣とされ、狩猟された個体は食肉になります。多くの肉食獣が餌としています。
■栗鼠
小型の哺乳類です。
ネズミと同じく伸び続ける前歯が特徴です。
「シマリス」などの小型の種類もいれば、「マーモット」などの大型の種類や、「モモンガ」や「ムササビ」のように飛膜を持ち滑空する種類もいます。木の実、種子、キノコなどの植物を食べる種類が多いそうです。
現実の中世ヨーロッパでは、毛皮を目的に狩猟されていたらしいです。
■狐
赤褐色(いわゆる「きつね色」)の体毛を持つ哺乳類です。
夜行性で用心深いですが、好奇心が強く知能も高いです。小型の家畜、ペット、また家に侵入し子どもを襲うため、害獣とされます。
■象
哺乳類です。
長い鼻、大きな耳、長い牙が特徴です。主にエスラやネスティカに生息し、陸生の生物としては最大です。寿命は六十年から七十年ほどです。牙は「象牙」と呼ばれて珍重され、密漁の対象となってしまっています。
■マンモス
ゾウの仲間とされる哺乳類です。
体毛、長い鼻、長い牙が特徴です。
現実では絶滅しています。
■蝙蝠
前肢が翼として進化し、鳥類のように飛行することができる哺乳類です。
鳥類の翼は羽毛に覆われていますが、コウモリの翼は飛膜と呼ばれる伸縮性のある膜でできています。吸血する種類もいます。
鳥類
■鶏
代表的な家禽として世界中で飼育されている鳥類です。食用になり、採卵もされます。
ひな鳥は「ヒヨコ」と呼ばれ、黄色い羽毛が特徴です。
■鴨
食用や採卵のほかには、羽毛採集などの用途で家禽化されている鳥類です。羽毛は軽量で保温性が高く、掛け布団などに利用されます。
■鳩
伝書鳩や手品などに使われる鳥類です。平和の象徴とされています。飼われているハトを「ピジョン」、野生のハトを「ダヴ」と呼ぶそうです。
■翡翠
水辺にいる小型の鳥類です。青色にも緑色にも見える美しい羽毛が特徴で、その外見から宝石に例えられています。
■インコ、オウム
鮮やかな羽毛を持つ鳥類です。人語などを真似て発声することがあります。
■烏、鴉
黒い羽毛を持つ鳥類です。高い知能と学習能力を持つことが知られています。
漢字が二種類ありますが、「烏」の方は黒い鳥で目がどこにあるのかわかりにくいことに、「鴉」は「牙(ガー)と鳴く鳥」ということに由来するそうです。
■梟、木兎
猛禽類(鋭い爪とクチバシを持ち、狩りをする鳥類)の一種です。丸くて大きな頭を持ちます。頭部に羽角がないものを「フクロウ」、あるのを「ミミズク」と呼ぶそうです(例外あり)。
■鷲、鷹
猛禽類の一種です。比較的大きいものを「ワシ」、小さめのものを「タカ」と呼ぶそうです(例外あり)。その勇ましい姿から鳥の王者とされ、紋章にも使われています。
爬虫類
■蜥蜴
四肢と尻尾を持つ爬虫類です。極地や高山を除く様々な環境に生息します。
■亀
胴体に甲羅を持つ爬虫類です。陸棲のカメ(トータス)と水棲のカメ(タートル)がいます。
■蛇
身体が細長く、四肢が退化している爬虫類です。毒を持つ種類もいます。
両生類
■蛙
尾が無く四肢の発達している両生類です。
幼生は「オタマジャクシ」と呼ばれ、四肢が無く、ヒレのついた尻尾があります。
魚類
■鱈
白身魚です。
現実ではイギリスの代表的なファストフード「フィッシュ・アンド・チップス」によく使われるそうです。
■鮭
白身魚ですが、餌の影響で身はオレンジ色をしています。淡水と海水を行き来します。
現実の日本では焼いたり、寿司ネタとして食べたりするメジャーな魚です。
■鰊
赤身魚です。酢漬けにして食べることが多いそうです。
現実の日本ではアニメ映画『魔女の宅急便』の「カボチャとニシンのパイ」で知った方も多いかもしれません。筆者もその一人です。
■鰯
ニシンの仲間の赤身魚です。和名は陸に揚げるとすぐ弱って腐りやすいことから名付けられたらしいです。
現実の日本では刺し身、寿司ネタ、焼き魚などとして、稚魚はシラス干しとして、欧米でも塩焼き、酢漬けなどとして食べられます。
■鰻
熱帯から温帯にかけて生息する魚です。淡水と海水を行き来します。エアレシアでもヤマトでもよく食べられます。
現実の日本では夏の土用の丑の日に食べられるものが有名ですが、実際のウナギの旬は冬らしいです。
節足動物
■蜘蛛
足が八本ある節足動物です。糸を出して網を張って、虫などの小型動物を捕食します。毒を持つ種類もいます。
害虫を食べてくれる益虫として扱われることもあるそうです。
■蠍
ハサミ型の触肢と、毒針のある尻尾を持つ節足動物です。
昆虫類
■蝶
卵→幼虫→蛹→成虫という完全変態を行う昆虫類です。
幼虫は青虫、芋虫、毛虫などと呼ばれ、植物の葉を餌とするため害虫とされることがあります。
成虫は二対四枚の翅を持ち、口はストロー状になっており、花の蜜、樹液、果汁などを吸って餌とします。
美しい虫の代表格とされています。復活や魂の象徴とされる文化もあるそうです。
■蚕
蛾の一種です。
幼虫は桑の葉を餌とし、糸を分泌して繭を作ってその中で蛹に変態します。この繭の糸をヒトは繊維素材として利用しています(絹)。
■蜂
卵→幼虫→蛹→成虫という完全変態を行う昆虫類です。
成虫は二対四枚の翅を持ち、メスは産卵管が発達していますが、これが毒針になっている種類もいます。
メスを中心とした社会性を持つことが知られており、生殖能力を持つメスの女王蜂、メスの働き蜂、生殖のために生まれるオス蜂がいます。
ミツバチ(ハニー・ビー)は花の蜜を餌とし、集めて巣に貯蔵して加工します。ヒトはこれを採取しています(蜂蜜)。
スズメバチは「ホーネット」と呼ぶそうです。
■ゴキブリ
卵→幼虫→成虫という不完全変態を行う昆虫類です。
強い繁殖力、弾力性のある身体、発達した脚や感覚器官、雑食性、飢餓への耐性を持っており、太古の時代から現在まで生存してきました。
病原菌やアレルゲンを運ぶことから害虫とされます。現実の日本でもメジャーな害虫ですよね。
もともとは「ゴキカブリ」という名前だったらしいのですが、「ゴキブリ」と誤植されたのが広まって「ゴキブリ」という名前が定着したそうです。
以下、次の記事です。
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