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【フリー台本】イセカイジンという種族について

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補足

//ト書き(あくまで参考程度に)

異世界転移した先で出会った王様からイセカイジンについて問われる一幕。
メタネタですが、演技や演出次第でシリアスにもコメディにも振れられると思います。
楽しく演じていただけるのが一番です。


本編

//切り出し辛そうに声を掛ける。

キミは、他よりも理論的に会話を構築出来ているように思うから、聞いてみたいのだが……。

//困惑はしつつも言い淀みなく。

キミ達の言うイセカイジン? という種族はやたらに米や小麦、大豆等、穀物の存在を気にしがちだが、それは何故だろうか。
我が国では、近年はパンに押されつつある現状がないわけではないが、昨今でも、白米は主食として認知されている。
また、味噌や醤油といった、古来から重用され続けてきた調味料の存在を耳にすると、嘆いているのか、はたまた、歓喜しているのか……。
なんとも言えぬ表情を作って、崩れ落ちるといった挙動についても、報告がよく上がってくる訳であるが……我が国の食文化はキミ達にとって、そうも奇異なあり方をしているのだろうか。

//関心、更に疑問と興味が湧く。

……ほう、むしろ、逆。
つまり、どういうことだ?

//説明を受けて納得。
//以降、噛み砕いて見解の相違がないかを確認。

――成程。
聞く限り、生活様式には乖離が見えるが、
食に関しては随分と似通った所があるようだ。

ならば、キミ以外のイセカイジン達はその、なろう? で学んだ事を実践してみたい……という、知的好奇心を満たしてみたいと思っていた。
が、そこで得た知識が食に偏っていたため、実践できない事に落胆した、と。
その反面、慣れ親しんだ味を我が国でも堪能できる事実を喜ばしく思い、泣けばよいのか笑えばよいのかという心持ちになった。
……というのがキミの見解で合っているか?

//鷹揚に応え、ユーザーを安心させるような威厳を携えて優しく言葉を掛ける。

そうか。成程。
突飛なことを聞いて悪かった。
慣れない土地に来て、不安もあるだろうが、己が目の及ぶ範囲であれば助けることもできよう。
この国でのキミの暮らしが充実したものである事を祈っている。
引き止めて悪かったな。


与太を語りて銭を貰いつつよろづの事につかひけり。 (尾花の血肉になったり、活動を豊かにする為に使います)