前を向きたい

前を向きたいと思う。いくら娘を責めたって、もって生まれた特性は消すことはできない。娘が生きやすいように、親である自分もしあわせになるために。だから、娘と周りを比べるんじゃなくて、一年前の娘と現在の娘を比べればいいんだって。

頭ではそうしたほうがいいって分かっているのに。できない。どんどん、娘を責める言葉がきつくなっていってるって自覚している。手は出していないけど、言葉ではどんどん娘を傷つけていると思う。よくない。よくないのに、止められない。

止められなくなる状況がある。たとえば、体調不良で病院に連れていった時。発熱外来の部屋の順番待ちで、車で待機しなければならないことを言っても理解できず、「いくのー!びょういん、いくのー!」と言って、言うこと聞かない。仕方なく車からおろすと、大声で喚く。いくら説明しても伝わらない。気をそらせるも上手くいかず、疲弊。

ようやく順番がきて、病院内に入ってもグズグズ、促さないと歩かない。隔離部屋に入ると足をブラブラさせ、スリッパがぬげると「いいーいいー!」と大声で喚く。「◯◯ちゃん、静かに。小さな声で」と言っても「いやー!」と大声。体調すごくわるいわけでもないのに。通常運転でこんな感じ。小さい子ならまだしも、3歳半すぎててこんなに幼稚。

先生に診てもらうときも大絶叫。そのあと、また病院の玄関でもべたーっと床に寝っ転がって「いやー!まだいかないー!」と喚く。それを抱えて車に詰め込む。だいぶ身体も大きくなってきて、身体を反らせて抵抗する娘を抱え込むにも限界がみえてきた。でも、喚き散らしている娘を言葉で落ち着かせるなんてできない。

車のなかでわんわん泣いて、動画とおやつでなだめる。疲弊。前までは、そのあとの会計、お薬の受け取りも娘を連れていってたけど、もうムリ。行く先々で喚く、抱っこで回収がセットなので、もう車に娘を残して、一人で行く。5分くらいと短時間だけど。

やっと終わって、さぁ帰るとなったときに疲労感とむなしさを感じる。娘以外で、こんなに喚き散らしている子どもがいなくて、やっぱり、娘は特性もちなんだなぁって、突きつけられる。わたしの接し方も悪いのかもしれないけど。

健常児なら、親はこんな気持ちにはならないって思う。健常児といってもさまざまな困り事はあるとは思うけど、普通に道端で親の横にちゃんと並んで歩いている子ども見ると、すごいなって思う。そういう何気ないふつうのことができなくて、こんなにイライラさせられて、言いたくもない言葉を言わせられる。憎むな、嫌うなって言う方がむりだよって思う。

どうしても、特性持ちの子育てに前向きになれない自分がいる。良くなってほしいって思って、トイトレしたり、公園いったりしても、周りとの違いにはぁーーーってなって、落ち込む。「なんもできないんだね。」「あなたといてもママ、楽しくない」って本人に言っちゃう。ダメなことばっか言っちゃう。娘は、言われてもあんまり響いてないように見えるが、きっと心の奥には溜まっていて、どこかで噴出する気がする。もう無関心でいて、なーんも声かけないほうがいいんじゃないか。

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