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任天堂を目指す

怖がらせ隊の設立から3年。僕がお化け屋敷を創り始めてから7年が経とうとしている今、もう一度「怖がらせ隊」とはどのような企業であるべきかを考えてみました!

そこでベンチマークにした企業が任天堂です。

お化け屋敷会社が任天堂を目標に掲げる?意味わからないですよね。

説明していきましょう。

2010年代以降 お化け屋敷というカルチャーは、我々の先輩方の功績により、急速にその数とクオリティを向上させてきました。実際2000年代以前と比べると、コロナ前のお化け屋敷・ホラーイベントの数は何十倍にも膨れ上がったのではないかと思います。しかし2018年頃からその増加スピードが鈍化してきた傾向が見られました。

その原因はお化け屋敷の導入コストです。

従来お化け屋敷は他のジェットコースターなどの遊具と比べて、安く導入でき、高いスリルを提供できる可能性があることから、遊園地やショッピングモール、自治体から脚光を浴びてきました。

しかし、イベントが繰り返し実施されるに従い、より高いクオリティ、ゴージャスなものを追求する流れへと動いていき、いつからかお化け屋敷は簡単に導入できないほどに高価なものへと変わってしまいました。

現在、お化け屋敷を導入する平均的なコストは安くても600万程度

高い場合は億単位のコストがかかる事があります

平均すると1000万円程度といったところでしょうか

2019年時点で多くの施設さまが金額を理由にお化け屋敷の導入を諦めていました。

そしてコロナ禍の今、遊園地、レジャー施設、ショッピング施設、観光地は今までに直面した事のない危機に瀕しています。

端的に言えばそんな大金払えるはずないのです。

そして膨らみすぎた製作コストは、収益性の悪化にもつながります。どんな商品でもそうですが、単純に製作費を2倍にしたからと言って、2倍のチケット料金を設定できるわけではありませんし、2倍の集客が見込める訳ではありません。

言い切ります 製作コストが高すぎるお化け屋敷はお化け屋敷の将来には悪い影響を与えると思います。

お化け屋敷を主宰するのは主に、遊園地や商業施設です。そこで働く人々は常に、効率的に集客ができるネタを探しています。お化け屋敷のほかに、導入コストが安く、集客が見込めるものがあれば、お化け屋敷、ホラーイベントの導入は当然見送られることになります。

そこで、アフターコロナに必要なお化け屋敷は、コストが制御された合理的かつアイデアに満ちたお化け屋敷なのです。

かつて任天堂は、任天堂64や、ゲームキューブなど、システムの性能面にオールベットしたゲーム機で、ゲーム機戦争に挑みましたが、結果は芳しいものではありませんでした。

しかし、一方でswitch,wii,DSでは目覚ましい成果をあげました。

任天堂はゲーム機の性能ではなく、触って遊ぶ、持ち運ぶ、などの視点を変えた遊びを提供し、グラフィック技術に頼らない機械を開発し、その販売コストも競合他社の販売価格より下げる事ができたのです。

アイデアによって、低いコストで革新的な遊びを提供する

任天堂のこの精神こそ、今のお化け屋敷業界に必要なのだと思います。

ウォークスルーにこだわる必要もない、色々な遊びを取り入れて進化していく、それはなんだかワクワクする事だと僕は思います。

製作コストを抑えたお化け屋敷創りを極めた先には、スーパーの前に屋台型のお化け屋敷がある、ファミレスの横にテント型のお化け屋敷が。。。

まさに色々な場所に色々なお化け屋敷が!

なんて未来が待ってる気がしますね

好きを広げたい

そんな欲求に従い、突き進んでいきます!

ホラーエンタメを盛り上げたい!死ぬまでに1,000のお化け屋敷を創る! 頂いたサポートは、持ち出しイベント制作費の一部・設備投資・活動費に当てさせてもらいます。更なる感染拡大へのご協力を!!