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EVERY .LIVE ファンクラブ編

 EVERY.LIVE運営より新機能のアップデートが続けて予告、そして実装されています。2月のアップデート予告はPCでの視聴や配信(OBSもサポート)や、プライベートイベント機能の実装と、かなり多くのライバー・リスナーが待ち望んでいた機能が予告されています(すでに公式配信などでOBS配信がテストされていました)

 ただ今日はこれら予告されたアップデートではなく、ロードマップとして示された「Community+」の話です。このロードマップは先日のEVERY.LIVEの独立会社化発表時に言及されました。

 ライバーとリスナーでストレスフリーにコミュニティーを形成できるようにしていくということで、今回予告されたプライベートイベント機能の他に以下のような機能を作ると言及しています。

・ユーザー同⼠のチャット機能
・ライバー⾃⾝が⾃ら創作するイベント
・リスナーが開発するギフト
・アプリ機能改善 100 選

 それぞれの機能の詳細は今後明らかになるでしょうが、コミュニティーとしての機能を強化するというのは正しい方向性だと思います。
 ただライバーが配信してリスナーに発信するだけではなく、相互に情報を発信しあったりリスーナーからリスナーへの情報発信などできるようになれば、必然的にリスナーがEVERY.LIVEのアプリを使っている時間が長くなり、リスナーの動きの活性化も期待できます。
 これで成功しているのが17.liveだと思います。ギャングというグループチャット機能やタイムライン、さらにはアプリ内でのタイムラインや配信のシェアなどライブ配信プラットフォームとしてではなくソーシャルネットワークサービス(SNS)として必要な機能を提供することでコミュニティを形成することで「ライバーのリスナーの抱え込み」「リスナー同士の連携」「複数のライバーをまたぐコミュニティー」などが17.Liveの中だけでできるようになっています。
 おそらくEVERY.LIVEもそのような機能を作っていくんだろうと思っています。これは以前のnoteでも触れましたがEVERY.LIVE自身のライバー・リスナーの抱え込みにもつながりますからね。

 そういった機能がEVERY.LIVEで提供されるようになれば、それを使ってリスナーの獲得やらコミュニティの形成・運用が容易になっていきますね。

 ただそれら機能がいつ実装されるかわからないですし、前のノートでも触れましたがコミュニティをライブ配信プラットフォームの中だけでもつとプラットフォームを移るときなどは足かせになる場合もあります。そんなときに外部にファンサイトやコミュニティーを作ることも武器になりますし、そのコミュニティの機能を使うことでライバーとの別のつながりを持つこともできます。

 LobiやLineのOpenChatを使用して今は行ってるライバーさんも増えていると思います。その手段も悪くはないのですが、おそらくはEVERY.LIVE側でグループチャット(ポコチャのファミリーや17のギャング)のような機能を実装すれば、複数の配信をまたいでいる人などを除けばその運営が無駄な手間となっていきます。だってファンリスナーだけを集めたクローズドなコミュニティを作るのにわざわざ別のアプリ入れてなんてリスナー達からしても手間でしかないですよね。ここは前のノートでも書きましたがライバーと運営との利害が対立する点なので。

 そうなってくると他の別の意味のあるコミュニティを作る必要があります。そこで候補になってくるのは有名なところでFantiamuevoなんかがそうです。ようするに「ファンクラブ」を作れるようなサービスです。
 ファンクラブで有料提供できるようなコンテンツのある、例えばアイドルやシンガーソングライター、コスプレイヤー、アーティスト、モデル(撮影会モデル)、キャンギャルやレースクイーンなんかの場合、こういったツールを使うことでファン(リスナー)とのつながりを強めることができます。(収益化もできます)

 ツイッターやインスタなどのSNSでいいじゃんと思う人もいるかもしれませんが、そういったオープンなSNSの場合無課金の人たちもコンテンツ提供を受けることになるわけです。そこと一線を画した場、という意味でこういうサービスの利用でのコンテンツの提供とそれと合わせてのファンとの交流の場として使えます。
 ツイッターなどオープンなSNSはむしろ新規の獲得を主眼に置いて、ファンへのサービスは別の場にという事です。
 それにこれらのサービスはだいたいの場合グッズ販売の機能や料金に応じた見えるコンテンツ範囲の制限なども提供しており、しかも登録料はかからない(売上から10%などの手数料をとるだけ)というサイトが多いので高い収益率での運営もできます。

 機能はどちらも似たようなものですが、Fantiaとmuevoそれぞれの長所と短所を整理するとこんな感じです

・Fantia

<長所>
 無料チケットの発行ができます。これにより有料プランに加入する料金を1か月無料に出展者がすることができます。これをマイイベのプライズとして提供するなど、ライブ配信とうまく連携した勧誘が行えます。
 https://help.fantia.jp/332
 また無料プランも設定できるので配信の情報などもちりばめることでここ自体で配信の勧誘の入り口の一つとして使うこともできます。 

<短所>
 アダルトコンテンツなどの販売もFantiaでは行っている出展者がいるので、女性リスナーには使いにくいプラットフォームかも。
 ファンサイト内でファン側は出展者の投稿に対するコメントという形でのコミュニケーションになるのでファン同士の交流は生まれにくい。

・Muevo

<長所>
 リスナー側からも発信ができる(スレッドを作ることができる)ので、リスナー同士の交流などが生まれやすい。
<短所>
 有料前提になるため、まずは入ってもらう敷居がFantiaに比べると高くなる。

 個人的にはリスナー同士の交流の場(グループチャット)がEVERY.LIVEに実装されれば、Fantiaの方がお勧めではあります。リスナー間の交流はそこで十分なので。それにダウンロードコンテンツなどの販売も強いですし。
 他にもいいサービスはあると思いますが、コミュニティーとしての機能の実装がEVERY.LIVEで進んだとき、EVERY.LIVE外のコミュニティを作るにはEVERY.LIVEにはない機能を持ったコミュニティとして差別化していく必要があります。同じ機能しか持たないコミュニティを外に持っても意味はないし、たぶんそれはEVERY.LIVE側の機能によって駆逐されることになります。
 この辺はEVERY.LIVEの機能の拡張を見ながら考えていく必要があるでしょうね。

よろしくお願いします。