ドラゴンクエスト2 悪霊の神々
私がドラクエに初めて出会ったのが
小学生に上がるか上がらないか、くらいの頃。
6歳前後でドラクエ2からだ。
母方のイトコで『とっちゃん』と呼んでいる、
年上の兄ちゃんがいた。
私は長男で上に兄がいないせいか
とにかくこの兄ちゃんが好きだった。
何歳上なのかわからないが
3歳から5歳ほど離れていたかもしれない。
いつも坊主頭だった。ずっと野球やってたし。
夏休みや冬休みになると、母の実家に泊まりで行く事になるのだが
その実家でやっていたファミコンが
ドラクエ2。
今思えばドラクエ2だった。
最初見た時は、
何やってるのかわからない。
真っ暗な画面。
真ん中に、なんか絵。
あとは白い枠に字。
今ならお馴染みの戦闘画面も
僕は当時、何が楽しいのかわからなかった。
ドス!とか
ズガン!とか音はするけど
あとは字が動くだけ。
なのに
うおー!とか
つえー!とか
とっちゃんは大興奮!
「すでで35!?」
「すでで19!かたすぎんべー!」
「なんだぇ!?数でくりゃー
勝てると思ってんけー!?」
とにかく、すでですででウルさかった。
「スデデってなに?」
「スデデじゃなくてスデな!スデ!」
「スデ?」
「手な!手!」
どうやらこの絵は敵らしく
この絵と手で戦っているらしい。
今ならわかるが、スデとは
素手のことなのだ。
いわゆる武器無し。 なんで?
とにかく。
彼は素手にこだわっていた。
超非効率!!
…けど
武器を持っていないイコール
パンチ。
この発想!
レベルが上がった時の成長した感!
金で武器を買わないという制約!漢気!
没入感は尋常じゃないだろうなぁと
今なら思える。
こんな戦い方をしている人は
私の人生では…他に現れなかった。
だって そういうゲームじゃないからね!
…のちに小学3年で
ドラクエ3の大ブームが来る事になる。
私も例に洩れず
このビッグウェーブに乗るのだが。
それ以来 3をやるまで
ドラクエとは
スデデ戦う
字ばっかりのゲーム。
あんまり面白くなさそーな
難しくて怖いヤーツ!
に
なりました
とさ。
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