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日記2020+3/3/31

#短歌

生きてれば見つかるよってジェネリックみたいなそんな言葉は飽きた

#tanka

安眠できる場所がないから起きているだけだ。マジックアワー。軽トラックの荷台から見た一面のすすきと紫とオレンジ色の入道雲。大きなビルの非常階段。バナナ農園の門にぶら下がる蝙蝠。僕は知っている。安眠できる場所なんかないって。本当は安眠なんかしたくないって。眠ることも起きていることもそんなに変わらないって。僕のやっていることはあの子からしたら無意味なことらしい。自分でも意味があることなのかわからないよ。あの子のしていることだってそうだ。誰も彼もがいつか消える星に住んでいる。そして誰もが星よりも先に消えていく。別に無意味でもいいでしょう。僕にとってもあの子にとっても、誰にとっても。大切なことは眠っている時にだけ思い出して目が覚めたら忘れるんだ。別にそれでもいいんだ。夢の中に出てきた顔のない女の子の名前を口に出してしまいそうになった。呼んだら見えなくなってしまう。夢の中に出てきた顔のない女の子の裸を見てしまいそうになった。見てしまえば会えなくなってしまう。よく出来ているのかデタラメなのか分からないルールに支配されている。このゲームをクリアしたプレイヤーには会えない決まりになっている。何とか上手くやってみるよ。


寝る

おやすみなさい

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