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日記2020+3/3/23

#短歌

もう何も望みたくない遥か遠く回り続ける夜の灯台

#tanka

レンガの壁に背中を預けてそのまま膝を曲げて座り込んだ。狭い空は曇っている。湿った風に前髪を馬鹿にされる。肩から胸へ這って締め付ける蔦(つた)の先端は毒蛇の頭になっている。乾いた砂を入れた瓶を振るような鳴き声で毒蛇が囁く。僕は英語のリスニングの点数が低いから、牙の先から毒の雫を垂らした真っ赤な口が何を伝えてるのか汲み取れない。噛んでもいいよ。もう少し休んだらすべてを千切って、埃を払って、出発するんだ。殺してもいいよ。骨になっても歩けるんだ。ここにはもうしばらくだけしか居ないつもりなんだ。


寝る

おやすみなさい

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