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ゾナウ文字解読への道


はじめに


 初めまして。おばけです。

 ゼルダが大好きで、TotKをクリアしたときから作品をもっと知りたいと思い、どうしてもゾナウ文字を読みたくなってしまいました。しかし調べたところ、誰もゾナウ文字を解読できていないらしく、じゃあ自分で解読しよう!と決意し今に至ります。Twitterにて成果を都度報告していたのですが、他にもゼルダに関する雑多な事も呟いたりするので、この度ここに成果をまとめようと思った次第です。

 初めに断っておきますが、これを書いている2023年8月現在でも未だゾナウ文字は解読できていません。調べた限り、誰かが解読に成功したという話も、どころか何か1つでも単語や文法の特定に成功したという話も聞きませんし、私もできていません。しかし逆に、ゾナウ文字が完全に無意味なものであるという証明もされておらず、私はその状況が続く限り希望をもって解読を続けようと思っています。実際、ゾナウ文字はいくつかの傾向をもっており、それを手掛かりにして考察を進めるかたちになります。

 今回は、そんな考察を進めるうえで最初の取っ掛かりになる部分についてまとめたいと思います。

ゾナウ文字14種の割り当て

ゾナウ文字全14種とアルファベットによるその割り当て

 ゾナウ文字は画像に示した通り、全14種です。上に書いてあるアルファベットは便宜上、個人的に割り当てたもので、私とフォロワーさんの2人しか使っていません(考案したのはフォロワーさんです)。この割り当てを使って、考察をしている他の方に凸してもチンプンカンプンだと思うので悪しからず。
(奥にあるダサ透かしは、この個人的な割り当てをした画像が独り歩きしないようにしたもの)

 この割り当てはでたらめに行なった訳ではなく、ちょっとした根拠があります。

3つのゾナウあいうえお表


時の神殿 左側の歯車
上の画像を拡大して、明るくしたもの abcdefghijklmnjklmn


 ゾナウ文字が書かれているものの中には、全14種が一気に14字で出てくる文字列を含んでいるものがあります。そのうちのひとつが、時の神殿や目覚めの間にある3つの歯車です。画像でいえば、赤丸の円の内側ですね。およそ12時の位置(より少し左)から14種の文字が順番に現れ、最後の5文字のみループしています。これが何を意味しているかはさっぱり分かりませんが、でたらめに割り当てるよりもマシだろうという事でこの順番にアルファベットを割り当てることにしました。これが後に小さな発見を生むことになります…

 ゾナウ文字の全種が一度に現れる他のものとしては、ゾナウのワープポイントや古代球があります。

ゾナウのワープポイント abcdefghijklmnabcdefghij


ゾナウの古代球(大) 大きさ以外は小球と全く同じ。


ゾナウの古代球(大) 上の画像より90度ほど右から。

 ゾナウの古代球は、半面ずつ書かれたabcdefghijklmnanという文字列が繋がっています。
 14種の文字が一度に出てくる際の順番は、歯車とワープポイントと古代球全てで同じです。しかしその14字の文字列の後は3つとも異なる文字列が現れます。歯車とワープポイントについては、始点の文字がぴったり12時方向に位置していないのも気になります。デザイン面からみても、12時に始点を持ってきてきっかし一周で14字のループを一巡ないし数巡記述することは難しくないと思うのですが、そうしないのはあえてでしょうか。

[考察]ゾナウ文字が現実の文字と対応するか

 さて、ゾナウ文字の割り当てが済んだところでデータを集めやすくなりましたが、そうなると今度は分析の大まかな方針を立てなければいけない訳です。参考として、ゼルダでこれまでに登場したハイリア文字やゲルド文字、古代シーカー文字等は現実のアルファベットや仮名に対応していましたが、ゾナウ文字も同じように対応するでしょうか。

 あくまで個人的な考察ですが、結論からいえばしないと思います。大きな理由は、ゾナウ文字がたった14種しかないこと。例えばゾナウ文字のモチーフは漢字の金文だとか篆書体だとか言われていますが、漢字は常用漢字だけでも数千種以上存在します。14種の文字だけで文章を構成するには一つひとつがあまりにも多くの意味を持ちすぎ、可読性がなくなってしまうのではないでしょうか。

 アルファベットや仮名と対応するにも、やはり数が足りないです。これらは表音文字であり、ただ単純に数が足りないだけで破綻してしまいます。数文字程度であれば1つの文字に2つの文字を対応させればよいですが(そして実際ゼルダではそうした言語がみられますが)、十文字以上も足りないとなればやはり可読性に欠けるでしょう。

 アルファベットの組み合わせで日本語を表すローマ字ではどうでしょうか。例えば訓令式ローマ字では、母音aiueoの5文字と、子音kstnhmyrwの9文字、足して14字で濁音や半濁音を除いた日本語の文を辛うじて表現できます。しかし私は、これも違うと思います。ローマ字と対応しているとすればおおよそ2文字に1文字は母音が現れるはずですが、ゾナウ文字にはそのような文字が見受けられないのです。

 つまり、ゾナウ文字はこれまでに登場した言語のようにただ既存の文字と対応している訳ではないらしいという事です。このままでは、分析の方針が立てられません…。この時点ではとりあえず、ゲーム中に登場する全ての文字をピックアップしデータ化して眺めることにして、そこから傾向やら規則性やらを見つけていくことにしました。

今後について

 今回は、解読を始めるにあたって最初に考えたことをまとめました。これを書いている現在は、解読を始めてから2か月ほど経っているので、実際にいくつかの傾向などを掴めています。それらについてはこれからの記事に詳しく載せていこうと思っているので、興味を持って頂けた方はご一読頂けると幸いです。如何せん解読をしている人が少なく、作業も難航しがちなので、自分も解読をしてみたい!という方、解読する訳ではないけどこんな事気付いたよ、と教えてくれる方、お待ちしております。またこれについて教えて欲しい等、質問や疑問があれば気軽に尋ねてみてくださいね。


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