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鹿児島県民教育文化研究所の解体延期を望む

 今年の5月に入りにわかに漏れ聞こえてきた「鹿児島県民教育文化研究所」解体の情報。6月初めに「解体業者との契約締結」という情報が入り、ここでもこれまでの思い出などを綴ってきました。
 参院選後、地元紙に「所有財団が解体を決定した」という“事実のみを報じる”記事が出ました。さらに8月に入り地元テレビ局が研究所内外の美しい映像とともに「旧藤武邸が解体される」という事実を報じたことで、多くの鹿児島県民に「鹿児島県民教育文化研究所」の存在と解体のニュースが届きました。

 この間、私は何をしていたかというと、ここで昔を懐かしみ愚痴ってばかりでしたが、ひっそりとではありますが各方面の方々と情報共有させていただいていました。

7月に行われた見学会

 そうこうするうちにオフィスフィールドノート代表で、全国各地で活躍される(鹿児島では薩摩藩英国留学生記念館、鹿児島市電・kiriko号など)プロデューサー・デザイナーの砂田光紀さんが発起人となり、先日、「ヘリテージトークKAGOSIMA 2022」というトークイベントが行われ、鹿児島の「古かもんはうっこわせ(古いものは壊してしまえ)」という思考はこのままでいいのか、今こそ古いものを守り、活用するべきではないのかという視点でパネラーをはじめ熱いトークが交わされました。

180名ほどが集まったトークイベント

私も参加しましたが、想像以上に刺激のあるお話が聞けました。特に福岡県飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸」の市議会での解体決定を覆し、保存活用されている瀬下さんのお話はパワフルかつ大胆で(「市長がダメなら知事ったい!ということで公邸前で4回座り込みして直談判」など)度肝を抜かれました。逆にそれくらいの覚悟と行動力がないと、一度決定したことを覆すことは難しいのだと感じました。

 そしてこのトークイベントから「解体延期を求める嘆願」が始まりました。これまで財政難といいつつも建物を維持してきた(国の登録有形文化財への登録など)財団に敬意は払いつつ、このまま解体してしまっては県民にも財団にも禍根が残るのではないか? 何か他の方法や活用などがないかを一緒に考える時間を作ってもらえないか? という趣旨の嘆願です。

 鹿児島県民教育文化研究所の解体を一旦中止し、保存活用を目指す議論を行うための嘆願書 (formzu.net)
※「メッセージ」欄にはぜひ、活用法や提案など【前向きなメッセージ】を簡潔に(できれば一行で)ご記入ください。

上記のリンクからデジタル署名もできます。賛同いただける方はご協力をお願いいたします。


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