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映画「mid90s」を見たのでA Tribe Called Questのジャケ弁を作ったYO!

【ご注意】後半から映画の内容のネタバレがあります

事前情報で音楽が最高すぎたので速攻見に行った

8月の中旬「今度やるこの映画の選曲は見た?凄くない?」と友人がTwitterでつぶやいていた。我速攻返信「見た見た!すごい気になってる!あとNINのトレント・レズナー&アッティカス・ロスがサントラやってるんだよ。見に行こうよ」と意気投合し、特典のステッカーが欲しかったのでもう翌日にはムビチケを買っていた。

ピカデリー新宿では大きなディスプレイも展示してありました。懐かしのプレイステーションが直接付けてあるディスプレイ、期待が高まります。公開日の金曜日は仕事で無理だったので、翌日の土曜日に見に行ってきました。

見終わった瞬間、友人達と叫んだ・・・スケボーやりたい!思春期!青春!仲間!家族!これはやばい、心が鷲掴みにされた。音楽の使い方がすばらしくてワンシーンごとにストーリーと映像と音楽が合ってて、その音楽を聞いただけで泣きそうになった。2020年フェイバリット映画決定です。

サントラの型式が配信スタイル

よーし映画のサントラのジャケ弁を作るぞー!と意気込んで探したら、全部の曲が入ったCDの販売はないみたい。トレント・レズナー&アッティカス・ロスのインスト4曲は、Amazonミュージックでデジタルの販売。

映画で使用されているアーティストの楽曲は、公式サイトに一覧あり、そこからそのままSpotifyにリンクして聞けるシステム。なるほど、これからの映画サントラはこうゆう形態が増えるのかもしれません。

こちらのサイトが映画のどのシーンでどの曲が使われているかわかりやすくまとめてあるのでオススメです↓

https://www.what-song.com/Movies/Soundtrack/102721/Mid90s

さて何のアルバムでジャケ弁を作ろうか

デジタル音源のジャケットはデザインがシンプルすぎて作るにはちょっとつまらないので映画で使用されてるアーティストのジャケ弁しよう。選んだのはA Tribe Called Quest!実際に映画で使用されている曲はこのアルバムの曲じゃないんですが、彼らのアルバムで1番有名なのがこちらなので。

映画で A Tribe Called Quest が使われてるシーンがすごく良いんですよ、良い意味で(ネタバレになるので後半で)

ご飯、焼き海苔、ケチャップ、わさびを使用。味のことは聞かないで欲しい。食べる事より作る事に意味がありますからね。


【ご注意】以下ネタバレを含む内容になります

ポスター!Tシャツ!音楽以外も目が離せない

出だしのインストがもうトレントレズナー節で最高

冒頭のCDの背表紙をちゃんと見たい

兄への誕生日プレゼントのCDはどのアーティスト?

部屋やお店のポスターや登場人物が着ているTシャツに釘付け

A Tribe Called Questの曲が流れるのが人種問題をジョークで話しているシーンで曲名がこれ

ルーベンは子供の頃のザックデラロッチャに似ている

サイプレスヒルの曲はやっぱりモクモクしてる時だった

アンジェラの部屋のポスターがCUREと2pacで彼女の音楽の趣味が知りたい

兄貴も不器用で家でしか強がれないし弟をいじめてるのにゲームは一緒にするという絶妙な兄弟感

ロスの映画なのにモリッシー?って思ってたら最高に合ってた、そしてそのシーンで泣く

音楽がどれも最高すぎた(NINのTシャツで行きました)

と、細かい部分が楽しくて見てるこっちもワクワク。でもこの映画って楽しい青春映画じゃなくて、楽しい事もあるけど辛い現実と向き合う辛さもあって見ていてどんどん心が痛くなってしまう。

レイが人間としてカッコ良すぎんだよ・・・

裏テーマは「近い関係の嫉妬」だと思いました。兄のイアンと主人公のスティービィー、真面目なレイと遊びたいファックシット、後から来たスティービィーが認められていくのを良い気になれないルーベン。どの立場のキャラクターの気持ちも共感して苦しくて切なくなっちゃう、嫉妬という感情って難しい。まさに「ファック嫉妬」ってやつです。

でも嫉妬しない関係もあって、レイはスティービィーに弟を重ねて見てて可愛がっているのかな?レイが弟を亡くした後にファックシットがスケボーをやりに連れ出してくれた。だから自分も落ち込んだスティービィーを連れ出すという、人同士の「優しさ」が連鎖していく事の尊さ。

映画を見たあとに映画館に飾られてたディスプレイ、このシーンの写真を見ただけで再び泣いてしまったくらいです。

レイみたいに誰かにしてもらった優しさを、他の人にも出来る。そんな人になりたいなと思いました。「泣ける・スミス(レイ役の役者さんの名前がナケル・スミス)」ですよ、本当。

面白いのがフォースグレードだけは嫉妬しないんですよね。輪の中にいてそうゆう感情がないまま映像を撮りながらみんなを見守ってる。そうか、スラムダンクの小暮くんのポジションなんだな、彼は。

だから最後の彼の映像作品が「いろいろあるけど俺たち仲間じゃん」って意味を含んでいるのかな?途中で女の子に語ってた映画のプロットのキャラが、最後の映像にイラストとして登場しててそれがまた良い!

このポスターにフォースグレードが居ない?って思ってたんだけど、こっち側からみんなを見て撮ってるって設定でわざと入れてないのなら、デザインとしてすごいな。

1回じゃ足りなくて、翌週にもう一回見に行ってしまいました。細かい部分も気になって、何度も見たくなる。そんな素敵な映画です。


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