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大河ドラマを見たことがない方へ伝えたい、視聴のポイント3つ🔰

大河ドラマ、というとどんな印象をお持ちであろうか。

今年こそ三谷幸喜さん脚本の「鎌倉殿の13人」が快進撃を続けているおかげで「大河って面白いんだね」という認知も広まっているが、長らく大河ドラマと言えば古くさい・お年寄りがみるもの、そんなイメージがあった気がする。

私が高校のときだったか「大河ドラマが好きなの」と部活の同級生に話したところ「えーなんかキショーい(気持ちわるい)」と言われて以来、なんとなく大河や歴史が好きだとあまり人に言えなくなってしまった。

高校生なんて息を吐くようにキショいとかキモイとかいう生き物なのだから気にしなくてもいいのに、それから私は15年くらい大河が好きだと人に言わないようにしてきた。

でも最近になって「こんなに大河が面白いのなら、もっと前から見ておけばよかった」と話す人に何人か出会った。自分が好きなものの魅力を伝えないのは、もしかしたらもったいないことなのかもしれない。

というわけで本日は大河ドラマ初心者の方に向けて、大河を楽しむための3つのポイントをお伝えしようと思う。

ポイント①画面の字幕をオンにする

意外と大河初心者の方に教えて喜ばれるのが、字幕の存在である。

大河に出ている演者の皆さんは一流の方ばかりだ。
テレビ界だけでなく舞台で長年活躍されてきた方も多く、基本的に皆さん口跡がはっきりしていてセリフが聞き取りやすい。

しかしそれでも早口で言い争う談合の場面や、長い官職名などが出てくると視聴者は「日本語のリスニング状態」になってしまって、物語に集中できなくなる。
文章でもよくわからない単語が2つ出てくるとそこで読者は読むのを辞めてしまうというが、ドラマなのに何を言ってるか把握しずらい→よくわからない、で脱落してしまう人も多い。

なので、チャンネルについている字幕ボタンをオンにしてみよう。普段日本のテレビに字幕をつける習慣がない方も、大河ドラマに関していえばストレスなくセリフが聞き取れるということで、案外快適なのがわかるはずだ。

ポイント➁わからないことはツイッターに大抵答えがある

大河を見ていると「え?これってどういうこと??」と意味がわからないことシーンがたまにある。
(鎌倉殿でいうと、梶原殿が頼朝を助けた理由、最近だと政子が自分の息子を殺した公暁をかくまった理由、などが私は最初わからなかった)

謎がその日のラストにわかったり次回判明することもあるが、春によくわからなかった場面の謎が秋あたりで徐々に明らかになってくるということが大河では通常運転でよくある。

テレビドラマと言えばだいたい3か月が1クールだ。朝ドラでさえ半年。だから普通のドラマを見慣れてる人には、それがちょっとしたストレスなのかもしれない。

そんなときは放送終了後、ツイッターを開いてみよう。
ツイッターば短い言葉のやりとりでよく炎上しているイメージがあるかもしれないが、日曜の夜はパブリックビューイング後なみに大河で盛り上がっていることが多い。

日曜夜に見ると、必ず大河の何かがトレンド入りしている

歴史に詳しい方、一般の方でも「この場面にはこんな意味があったのでは」と考察する方がたくさんいて、放送で謎だった場面が解決することも多い。

例えわからなかったこともみんなで「これはなんだったんだ??」と共有するだけで「わからないのは私だけじゃなかったんだ」とほっとする。
私はほぼ大河のためにツイッターをやっているくらい、放送後にツイッターで皆さんと感想を言い合うのを楽しんでいる。

ポイント③序盤はつまらないと感じるシーンが多いかもしれないが、耐えてくれ

もはやポイントでも何でもないじゃないかと言われそうだけど、ここが一番重要だとも思う。

物語が始まったとき、主人公の少年少女時代は正直あまり面白くないことが多い。
近年では「おんな城主直虎」で主役の子ども時代が1か月続き、そこで脱落してしまった人が大河ベテラン勢でも多かった。
しかし一見つまらないと感じた子ども時代の1か月は物語の大きな鍵であり、この物語にあの1か月は絶対に必要だったと視聴者は回を追うごとに思い知ることとなった。最後は1年見続けて本当によかったと思った。

おんな城主直虎「嫌われ政次の一生」より

思えば、人の一生もそうかもしれない。
人生を川下りに例えると、最初は小さな川から流れ始める。あまり緩急はなくつまらない。しかしだんだん大きな流れに合流し、時に大雨に巻き込まれ時に波に飲まれ、そしていつか揺るぎない大きな河になっていく。


鎌倉殿の13人はいよいよ今月で最終回。
まだ見たことない方は今週からでも、ぜひおすすめしたい。