ボキャブラリーを増やすために一番いいと思う方法

先日の文章教室で「ボキャブラリーを増やすためにはどうすればいいですか?」というご質問をいただきました。

プロの作家さんも、小学校で習う以上の言葉は基本的に使いません。
包丁とまな板に鍋があれば料理は出来る。スライサーやミキサーは慣れていったら増やしていけばいいように「まず手持ちの言葉で書いてみて、足りないなと思ったら語彙を身につけていけばいい」というのが私の回答でした。

では足りない時、どうやって語彙を増やしていけばいいのか?というのが本日のテーマです。

4月初旬、私はある方に行ったインタビューの記事を執筆しておりました。
自分の中にある語彙力で文章を仕上げて提出したのですが「もっとインタビューゲストさんについて感じたことを書いてほしい」というフィードバックを頂きました。

自分の持っている言葉ではどうやら足りないらしいということを悟った私は、それからメモ帳を持ち歩き「インタビューゲストさんを思い起こさせる言葉」と出会ったらすかさずメモ、という日々を2週間くらいやっていました。

街を歩いていても、お風呂に入っていても思い付いた時はすぐに書き留める。そうしないと言葉はひらりと泳いで逃げていってしまいます。いつもそのゲストの方のことを思い浮かべ、常に言葉をハントするようにしていました。

あるとき、本屋さんをぶらぶらしていた時「森羅万象」という言葉が目に飛び込んできて「これは記事の中で使える!」とすかさずメモしました。おそらくこの記事執筆のことがなければスルーしていた言葉でした。

こうして自分から取りに行った言葉で再執筆。最初の原稿よりはゲストさんのことを表現することが出来ました。

語彙力や知識量を増やすために行うインプットは「アウトプットありき」で行うのが一番効率的ではないかと思います。

教習所の授業を一番熱心に聞く生徒さんは、おそらくすぐにでも車を運転する必要がある方のはずです。
教わった知識をすぐ実践で使わなければならないから、ただなんとなく習いにきている人よりずっと多くの情報量を得ることができる。

仕事でも、転職したてや異動したてのころ疲れが大きいのは、それだけエネルギーを使って情報のインプットを必死でしているから。なぜなら職場の戦力になるためには、インプットした情報を元にアウトプットして成果を出さねなりませんから必死です。

ボキャブラリーを増やしたいのであれば、アウトプットの機会を多く持ってみる。そうすると自然と自分に足りないものが見えてきますから、アウトプットの質を上げるべくメモを片手に24時間そのテーマと共に一緒にいて、自分に飛び込んでくるものをインプットしていく。

これが一番語彙力を増やしていく方法なのではないかなと思ったので、シェアしてみました。
まだまだ研究中ですので、また発見次第noteを書きますね。

無事掲載と相成ったインタビュー記事はこちら。ぜひご覧くださいませ。

「外の世界に見える美しさは、全て自分の中にある」ギフトを輝かせる人たち vol. 6 松尾祥子さん – CoreHarmony


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