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この世界に、 もし「色」が なかったら?  黒田コマラ

私たちは外側の世界の価値観にとらわれてしまい、本来の自分を、自分がなにを求めているかがわからなくなってしまうことがあります。すると、生きることの制限のなかで、人生から色が失われてしまいます。
―黒田コマラ

色がひらく神秘の扉

 私たちの暮らしは、光と色に包まれています。
 でも、もし「色」が、この世界から消えてしまったのなら、どんなふうに世界を感じるでしょうか?
 色の経験は、私たちの感性を開いてくれます。
 自然は、さまざまな色で、四季の移り変わりをお祝いしています。
 自然界にある美しい色で癒されたことはありませんか?
 好きな色のお洋服を着ることで、生活が豊かな感じがしたり、お買い物をするときに、色に惹かれてなにかを買ってしまったりすることは誰にでもありますよね。
 色は私たちのフィーリングに大きな影響をもたらします。

白黒の世界に住んだら?

 『カラー・オブ・ハート』という映画をずいぶん前に見たことがあります。
 ひょんなことで、兄妹が白黒テレビの世界に入りこんでしまい、色のない白黒世界の町に住むことになるお話です。
 おとなしい兄と、リベラルな妹が変化を巻き起こすコメディです。

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 白黒の町は、セックスや暴力もない、問題が起こらない、ある意味「平和」な町なのですが、そこに、ふたりの若者がもたらす新しい価値観によって、性を楽しみ、生きること、感じることをもっと受け入れることで、自由な生き方に目覚める人たちに変化が起こります。

 映像でも、その人たちがだんだん色づいていき、白黒の世界に色が出現します。
 この映画は、ひとつの価値観に固定化された世界が、モノクロで描かれ、そして新しい可能性に開いて生き生きと自由に生きることが「色」で表されており、アメリカという国の価値観の多様性というテーマが、ストーリーのなかに流れているともいえます。

 「色」は、生きるエネルギーの表現として、さまざまな形で使われます。

自分の色、自分のエネルギー

 先日見た『 ブルックリン』という映画のなかでも、自己発見のためにアメリカに旅立つアイルランドの女の子が、自分がほんとうはなにを求めているのかを見つけるプロセスとともに、着ている洋服の色がどんどん鮮やかに多様になっていきます。
 彼女が故郷や家族といった、外側にある制限を超えて、自分を見いだしていく様子が「色」で表されています。

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 色は光の表現であり、色はエネルギーであるとも言えます。

 英語で人間は「ヒューマン・ビーイング」と言い、「ヒュー」は「色」という意味です。つまり人間は色の存在ということです。伝統では、それはチャクラとしてもよく知られています。

 オーラソーマでは、色の鏡を通して自分を思いだすことを助けます。
 自分のなかにある色を受け入れるほど、世界の色を受け取ることができます。
 私たちは外側の世界の価値観にとらわれてしまい、本来の自分を、自分がなにを求めているかがわからなくなってしまうことがあります。すると、生きることの制限のなかで、人生から色が失われてしまいます。

 私がはじめて美しい色のオーラソーマボトルを見たとき、「人は美しいものに自然に開く」という体験をしました。
 もっと生きることのなかで自分を開きたいなあと思っている人は、この美しい色のボトルを見ると、色を通して世界への扉が開かれていることがわかるかもしれませんね。

 そして、世界は光と色で満ちています。

黒田コマラ

オーラソーマアカデミーの代表マイク・ブース氏の専属通訳として、また、
マイクの最新の情報にも詳しく、日本人のティーチャーとしても第一人者
として活躍中。



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