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不安な時代に、どう生きればよいのか

梅雨が明けて、急に夏らしい暑さになってきました。

蝉の声も聞こえ始めて、いよいよ本格的に夏が始まったようです。

とはいえ、今年も鎌倉の海の家は建ちませんでしたが、
隣町の逗子では、海の家も営業するようです。


暑中お見舞い申し上げます


今年の夏は、どのように過ごされますか?


世間ではさまざま情報が錯綜していて、
ニュースを聞いていても、
わけがわかないことがいっぱいあって、

右を向いて動けばいいのか、
左を向いて動けばいいのか?

一体これから世界はどうなっていくのか、
わからなくなっている人も多いのではないでしょうか?


そんなとき、『不安な時代をどう生きるのか』という
本田健さんの本のタイトルが目にとまりました。
https://amzn.to/3hRZ1B6

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7月22日に書店で発売なのだそうですが、
一部を無料で読めるというプレゼントがあったので
ダウンロードして、読んでみました。

今の時代がいかに不安に満ちているかということや
その不安にどのように向き合っていけば良いかということが
詳しく書かれてありました。

なんとなく不安を感じる、
という人は、読んでみることで、
不安と向き合う勇気がもらえる本だと思います。


人生に不安はつきものです。

だったら、その不安に目をつぶるのではなく、
その不安とは何かということを知って、

その不安と向き合えばいいのだ、ということです。

不安というのは影法師のようなもので、
そこから逃げようと思っても、どこまでもついてきます。

でも、その不安に向き合って、そこに叡智の光を当てれば
それは実体がないものであることがわかります。

あるいは、不安とは、危険から身を守るための
危険を察知する、直感である場合もあります。

自分が向き合うべき不安と、
リスクを察知する不安とを見極めることが大切です。


この本に興味深い一節がありました。

それは、

本田健さんが、イスラエルからの帰り、
トルコに1泊だけ泊まったときのこと。

夜にイスタンブールに着いたのですが、
食事がてら、外に出ようとしたところ、
漠然とした不安を感じて、外出するのをやめて、
部屋に帰って、食事をとってぐっすり眠った、
というのです。

翌朝、イスタンブールの街をひとりで散策すると、
なんの危険もない平和で美しい場所で、
その不安は杞憂だったということでしたが、

私の場合は、ちょっと違った経験でした。


インドネシアのバリに行く途中、
ジャカルタで一泊したときのことです。

まだ昼過ぎだったので、
ホテルにチェックインした後

街を散歩しようとしたところ、

フロントで、
「外出するときには気をつけるように」
という赤い紙を渡されたのですが、

気にせずにホテルの外に出て、
街を散歩しようと思って、

ホテルの前の交差点を渡って商店街に
向かおうとしたときに、

何やら、その商店街が不気味に思えて、
急に不安感が襲ってきたのです。

そんなことは後にも先にも、初めての経験でした。

普通ならそのまま散歩に出かけたはずなのですが、
そのときは、そのままホテルに引き返して、

翌日はそのままタクシーで一目散に空港に戻って、
バリに飛んだのです。


そのバリに向かう飛行機の中で、

となりにオーストラリア人のオバちゃんが座っていて、
ちょっと世間話をしていたときに、

「実は昨日、街に出ようと思ったんだけど、
街が不気味だったので、出かけられなかった」

と話していたら、

「私は街を歩いていたら、首のネックレスを
引きちぎられて持って行かれたのよ」

という話を聞かされました。

その話を聞いて、

「あのとき、出かけなくて正解だった!」

と胸をなぜおろしたのでした。


不安の時代に不安と向き合う。

これは、言うのは簡単ですが、
実はそんなに簡単なことではありません。

不安と恐怖というのは、
人類の生存本能に関わるもので、
本能に根ざすほど根深いものです。

その本能があったからこそ、人類が
これまで生き延びることができたと言っても
過言ではありません。

不安があるからこそ、危険を察知して、
その危険に備えることができます。

しかし反面、

現代人は、マインドが発達しすぎて、
この現代文明で、危険がないにも関わらず、
過剰に妄想の中で危険と不安を作り出してしまって
ストレスでいっぱいになっていたりします。

この日本で、飢えて死ぬことはほぼありません。
それだけ私たち日本人は恵まれた社会に住んでいます。

それなのに、どこか深いところで、

何かあれば飢えて死ぬんじゃないかという
不安に怯えていたりします。

あるいはまた、

子供時代に、傷ついた感情や
トラウマがあったりすると、

その傷ついたインナーチャイルドが、
その傷ついた感情から、
恐怖に満ちた世界を作り出していたりします。


私たちが不安に向き合うためには、
まず自分の感情に向き合う必要があります。

そうして初めて、自分の不安の声にも
耳を傾けることができるようにもなります。


私たちには、
感情があるからこそ、生き生きとして
喜びに満ち、幸せを感じることができます。

でも反面、

その感情ゆへに、
不安や恐怖、怒り、悲しみ、喪失感、
孤独感などのネガティブな感情に
支配された人生を送ってしまうことがあります。


不安の時代に不安と向き合う。

そして

自分の感情にも向き合いたいものです。


暑い日が続きますが、
ご自愛ください。


OAU
えたに

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