見出し画像

EC界の王者アマゾンが大麻の合法に賛成!?

誰もが知っているジェフ・ベゾス創業の巨大IT企業であるAmazonですが、大麻についての動きがあったようでニュースになっています。

ITの巨人であるAmazonが大麻合法化に賛成表明をしたのでしょうか??
今まではAmazon USで働く従業員が薬物検査で大麻使用と判明した際には解雇までしていた企業なのに驚きですね。
一体何があったのでしょうか??


◉Amazonが大麻合法化へと舵を切った理由
Amazon(米国)が、自社の薬物検査に関するポリシー見直しを行った事を発表し「大麻合法化を支持する」と公式表明しました。
そしてAmazonは今まで薬物検査にて大麻使用との陽性反応が出た従業員については、積極的に解雇処分をしてきました。

今年の3月には、アマゾンの倉庫内での仕分け作業員である従業員について、薬物検査で大麻の陽性反応が出たことを理由にAmazonは解雇をしています。(ただ、従業員はこれを不服とし、逆にAmonを不当解雇だと訴訟を起こしたことも明らかになっています)

これまで大麻使用NGとしていたAmazonが「大麻を合法とする州法がアメリカ全体で広がっていることを考慮した結果、宅配ドライバーなど運輸省によって規制されていない職については、薬物検査で大麻使用を調べません」と発表しました。

これまでとは違い、一転して大麻の合法的な使用を認める姿勢となったのです。

求職者に対する雇用前の薬物検査対象からも大麻を除外とし、過去に薬物検査に引っかかって解雇された元従業員、大麻使用により雇用の対象から外れた求職者の就労資格も復活させたとのことです。

確かにAmazon本社があるワシントン州では、すでに2012年から大麻合法化が州法で許可されていますし、つい最近でもニューヨーク州が今年2021年3月に大麻合法化を認めました。


これらの大麻合法化の時流が大きく影響し、Amazonを動かしていると思います。
しかもAmazonは、今後大麻をアルコールと同等に扱うとも述べており、さらに大麻の法的規制を解除するという通称「MORE法案」を積極的に支持することも表明しています。

※MORE法案は2020年12月に連邦議会下院を通過している法案です

そして、Amazonが大麻の全面合法化に向けたロビー活動を行っていることを明らかにしたというニュースもありました。
Amazonもアメリカ全土で大麻合法化が広まってきたことを見逃せなくなってきて、今までの姿勢を真逆に変えたということでしょうか。
個人的には、今年3月末にニューヨーク州でも合法化が認められたことが大きいように思います。
今までもニューヨークは合法化の話が出ながらも立ち消えになってきた経緯がありますので。。
(参考:NYでCBD入りの飲食品提供を禁止!?


◉世界的な大麻合法化の流れ
大麻については、世界的にも昔より寛容になってきていることは事実です。

画像1

大麻の国際的な扱いについては、有害性を考慮して法的にも使用NGとする国も多いです。しかし、アメリカやカナダ、ヨーロッパをはじめ、大麻を嗜好品としてもOKとする国や地域も多くなっています。
世界的に大麻規制は緩めて行くという流れであることは間違いありません。

大麻は、今まで最も危険な薬物として指定されている「薬物ステージⅣ」カテゴリに分類されていましたが、2020年12月に国連麻薬委員会(CND)は大麻をこのステージⅣから除外することを決定しています。

2019年1月にWHO(世界保健機構)が医療有効性の高さから大麻をステージⅣから除外することが妥当とする発表をしたことが大きな要因と言えます。

Amazonの今回の大麻合法化を支持する決定は、世界的、国際的にも大麻規制緩和の流れに沿ったものであり、大麻ビジネスのチャンスも取りに行く・・という姿勢の表れなのかも知れませんね。

◉Amazonが買収したスーパーも大麻を支持している!?
Amazonが2017年に買収したオーガニックスーパーのホールフーズ社。そのホールフーズCEOであるジョンマッキー氏は大麻支持派としても有名で、度々メディアなどでもお酒と同様に大麻もお店に置くべきであると明言しています。

もしかすると近い将来、アメリカ全州で大麻が合法化された場合、もしくは米国連邦法で大麻合法化となった際には、この全米に多数の店舗を持つホールフーズスーパーマーケットで、ごく普通に大麻が売られている・・ということが起こり得るのかも知れません。
将来、無人店舗Amazon GO などでも大麻が普通に販売されていることもあり得そうですね!


ちなみにアメリカの現状では、大麻使用ユーザーは大麻製品のストックが切れてしまった際、ディスペンサリー店舗まで購入するために足を運ぶ必要があります。

もしAmazonであれば年齢認証を経てワンクリックで即日、自宅まで大麻製品を配送無料で届けてくれることでしょう。こんなに便利であれば大麻ユーザーも喜んでAmazonを使うと思います。

グリーンラッシュとして急成長する大麻産業は、Amazonにとっても大きな市場、マーケットであることは間違いないです。

あの巨人Amazonが、この大きな市場をただ指をくわえて見ているだけ・・ということは、まず無いと思うのは私だけでしょうか。

これからもAmazonの動きには注目していきたいですね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?