Vtuberっていいよなぁ

 おはこんにちばんは。……というセリフを覚えている者ももうごく少数なのでしょうか。時代の流れは早いものですね。私の世代はフラッシュにかすりつつ、その他サブカルチャーが花開いていくちょうどいい時代を生きている気がします。古い私としては堂々と「オタクです」と宣言することは未だ信じがたい事象です。
 さて、今回は学校の自習室から書いていて変な気分ですが、やる勉強もないのでトピックの通り私がVtuberを好きな理由について喋っていきましょう。長くならないようまとめるつもりです。

1.Vtuberの特質


 Vtuber(以降V)の特質となると、様々あると思います。一番わかりやすいのは「二次元の絵が配信者の表情とリンクしてあたかも生きているかのように動く」という点でしょう。一世代前では考えもしなかったことです。VRchatも相まって、最近は「『俺の嫁』じゃなく『俺が嫁』」なんて名言も誕生するぐらいです。
 しかしながら、この特質について巷では悪口も言われます。確かに、自分の顔ではなく整った二次元のキャラを全面に出すのは、なんといいますか、看板娘? 招き猫? のようなおびき寄せる餌を彷彿とさせます。これ自体は全く以てその通りですが、表現の仕方によって傷つけるのは(法律上)良くないよ、という話です。
 可愛いキャラが楽しそうに(しかもそこそこの確率で良い声)配信していることは魅力的です。可愛いの前に人間が無力であることは人類満場一致。でも、Vはそれだけじゃないんですよ、と。そういうアイドル的部分を嫌煙して足踏みしている人にも、Vは勧めるに値する価値があります。
 ということで、以後好きな理由です

2.単純な配信者としての才能


 これがなければ見ないでしょう。こっちも配信者を見に来ているわけですから。
 配信者の才能は多岐にわたります。単純なゲームプレイの上手さ、喋りの上手さ、発想の奇想天外さ。エンタメ性となると個人の主観でしょうから、一概にはくくれません。私は頭が良いと思わされる人と、どこか人とかけ離れている人が好きですね。平たく言えば、一芸に秀でている人。ビジュアルだけで売っている人や、ただ騒いでいるような人は好みません。大学生系の実況動画、どうにも肌に合わないんですよね。ビジュアルはもう配信者じゃなくてアイドルかぶれにしか見えないので却下。
 この理由はどちらかというと、Vを好む理由というよりは配信者の選び方に属しています。これを含めた理由については、後ほどわかるかもしれませんし、わからないままかもしれません。

3.一定のオタク保証


 これは大きいです。Vってだけでアニメオタク、漫画オタクであることがある程度保証されます。なにせVなんてまだ地下コンテンツみたいなものですからね。(最近は少しずつ地上波に進出してきているので、オタク保証も低下傾向にありますが)同じオタクのシンパシーだったり、話題が合う部分だったり、陽すぎて疲れたりすることもなく。同じような性質の人間って、やっぱり居心地が良いんですよね。これに対して最近の通常配信者って言いますと、Youtuberが上澄みだけやっていたり、ゲーマーでも陽キャだったり、アニメについて単純に疎かったりと。そういった自分の苦手な性質を持つ人が多いので、嫌煙しがちです。もちろん、その中からディグるのも一つの楽しみなんでしょうけど、Vなら高確率で同族の気配があるので、落ち着く界隈に逃げました。

4.企業Vの面白さ


 Youtuberにも言えることですが、企業所属はやっぱり強いです。特にVは狭き門でしょうから、その分才能のある方が多いのです。2にも繋がりますね、これは。生憎個人勢はしっかり見ないタイプでして。それでも個人でVになる決意がある時点で、一定の狂気みたいな、私が好きな性質を持ち合わせているんでしょうけど。保守派ですね、私は。
 あと、企業によってある程度Vの性格というか、志向が固まっているのもありがたい。この辺はアイドルグループなんかと一緒かもしれません。ここの所属ならある程度こういう才能があるんだろう、といった風に、選ぶ参考になります。こういった風潮的なものはV界全体にもうすーく存在しているような気がしますね。言い方を悪くすれば「偏見」です。具体的データは提示するのが難しいので、完全に偏見ですね。Youtuberはもっと方向性も自由なので、自分の好みを探すのに一苦労です。

5.現実成分が少ない


 原初にして最大の理由です。単純に私の性ですが、昔から「生声」とか「顔」とか、そういう「生の成分」がとても苦手で。そこから逃げるために、例えばゆっくり実況だとかを視聴していました。逆かもしれません。ゆっくり実況の見過ぎで、生が苦手なのかも。
 とにかく、苦手なものは苦手なんです。最近では生声には慣れたんですけど、顔出しの実況とかは絶対に見ません。それに限らず、人間の顔がどアップで写っている写真とか本とかも毛嫌いします。ドラマよりもアニメのほうが好きです。現実逃避ですかね。Vは生成分は声くらいで、加えて普通だったら見えなかった「配信者の表情」が生成分0で楽しめるという圧倒的利点があります。Vにこだわる理由だったら、これが特に大きいものです。本当にVに感謝。

5.5. 蛇足


 Vだけでなく声優もそうなんですけど、リアルバレみたいなのが苦手な原因もこれです。声優は最近じゃんじゃん地上波進出してますけど、私としてはやめてほしいですね。彼らが売っているのは顔じゃなくて声だと思っているので。顔の良し悪しに関わらず、幻滅するというか。着ぐるみを剥がす人間がどこにいますかって話ですよ。
 Vの前世ネタもそうです。私は彼らが仮想空間にしか存在しないとか、そういう夢を信じる人間ではないですけど、「昔はこうだった!」とか「顔バレ!」とかは嫌います。だからといって無くせとまでは言わないですけど、せめて公に触れる場でやるのはやめてほしい? 私が自粛すればいいだけの話ですね。普段の生活とか、自分の部屋公開とかも、私の中では制限対象です。着ぐるみ見てんのに中身のこと想像したくないんです。
 あと逆も。生半可に人間やりながら着ぐるみ着てる人とか嫌ですね。ちゃんと付き合って、分別してやってるんならまだ許せますけど。キャラクターとか絵とかにも人格があるっていう意識があるのかもしれません。

6.終わりに


 そんなこんなで、私はVtuberを見ている訳です。あくまで個人の(それも恐らくかなり厄介な部類のオタク)感想であることは留意して頂けるとありがたい。近頃は流行り病へのり患報告もありますが、正直あれも自戒しているのです。一度書いておくことで自分の異常性を把握しつつ、配慮の強要なんていう愚かな真似をしないように気を付けて生きていこうと思います。
 ではさらば。次回はなんだろうね、校則とかについて喋るかな。

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