自転車に乗れない。

 最近、自転車に乗れるようになりたいと思うようになりました。この歳になって乗れないというのも恥ずかしい、なんて偏見がありますが、世を忍んで生きております。果たして私はこれから乗れるように練習をするのか。習得できるのか。
 そんなことはともかく、今日は暇なので私が自転車に乗れないことについて書いていこうと思います。

1.懐かしき過去

 私が自転車に乗らなくなるきっかけを与えてくれやがったのは、幼稚園頃です。その頃は私の運動全盛期(今のところ)であり、逆上がりは簡単、前周りは足をつけずに2回連続でできる、という身軽さでした。でもこの頃から運動は苦手でした。足遅いし。
 さて、私は初めて自転車に乗り、着々と上達していきました。それで、補助輪ありでの乗車をマスターしたんです。今でも補助輪があれば乗れると思います。
 私は舞い上がって、家の前で立ち漕ぎで飛ばしました。飛ばしました。
ここで家の前について話しましょう。だいたい3mほどの少し通りから逸れた住宅街的な場所で、進むと直ぐに右に曲がります。車通りはほとんどなく、真っ直ぐ進めばまずぶつかりません。
進めませんでした。壁に思いっきり前輪が衝突、左側に倒れました。犬より泣いた自信があります。補助輪とは言え、立ち漕ぎで素人が飛ばしていいものではなかったのです。左側に倒れたので、当然、傷を負ったのは左腕でした。その夜に私は病院に連れて行かれて、骨にヒビが入っていると診断されたのです。
 余談ですが、片腕の使えない生活は面倒です。食べるのも手を添えられないし、でんぷん糊の蓋は開けられません。何しろ幼稚園児で、力も技術もなかったものですから苦労しました。
 手術はしませんでしたが、治療が大変でした。あれになんの意味があるのかも分からないし、もう二度とやりたくないのですが、ヒビが入った腕を無理やり動かすんですね。こう、装置につけて、ぐーっと。それが痛いったらありゃしない。通院する度に泣いてました。
 そんなこともあって、私は自転車に乗らなくなりました。子供の頃のトラウマって、案外残るものなんですよ。それに不便もありませんでしたしね。

2.セカンドチャレンジ・トゥ・ペイン

 小3くらいに、自転車の免許を取る授業がありました。それは私、案外乗れたんです。というのも、グラウンドでやったために道幅が広く、ぶつかる心配がないからです。私は「衝突」に強い恐怖を覚え、狭い場所でハンドルが握れない体になっていたのです。
 それからも稀に乗っては辞めて、乗っては辞めてを繰り返しました。一応、自分用の自転車を新調したりもしました。殆ど乗らずにめっちゃ錆びた挙句棄てましたけど。
 怪我の中で記憶に残っているのは、小5くらいのトライです。というか、そこが2回目だと錯覚しています。もっとあったはずなのに……。
 その時は、とにかく「バランスを安定させる」ことに注力しました。ハンドルがふらつくのを、私のバランス不足だと断定したからです。多分そうです。
 やり方としては簡単、左右交互の足で地面を蹴って、その推進力で真っ直ぐ進むという練習です。最近、子供がペダルのない自転車で競走するみたいなスポーツがあるらしいですが、あれに近いですね。練習始めるにしても、あれからやろうと思います。専用の自転車ではペダルがありませんが、普通の自転車でやるとペダルが邪魔です。
 で、まぁ、ガーンと。同じ場所に2回当たりまして。特殊メイクか? っていうグロテスクーな傷が出来ました。おそらく皮がめくれて血が出た+ぶつけたことによる青痣が混ざってあんな傷になったんだと思います。ちなみにその画像は友人に送りました。次の日が文化祭(みたいなの)だったので、ちょっとイラッときました。

3.現状とか

 ここからは私が自転車に乗るとどうなるのかについて話しましょう。
 まず、そこそこ乗れるんですよね。直進だけなら。カーブもゆったりと鈍角なら。
 では何がダメなのか。それは、実用段階で乗れないということ。前述の通り、乗るとフラフラ揺れるんです。あの揺れ方では、道路に出れば轢かれるか轢くかのどちらかなのです。
 ハンドルが左右に揺れます。どれだけ速くしても、目線を前にしても、マシにはなれど揺れは抑えられません。握力30kgの私が全力で握ればだいぶマシになります。ただ、この状態で曲がるなんて現実的ではないです。
 そして練習をすると必ず怪我をするので、やる気なんて起きません。そんなこんなで、今まで練習をしてこなかったのです。
 そんな私がなんで今になって乗りたいと思うようになったか。簡単な話です。
 自転車は速くて楽!
 くそう、上京したら自転車必須じゃないか!

4.おわり

 というわけで何も考えず、個人的な不満を漏らしてみました。1つ言っておきたいのですが、「自転車乗れなくて恥ずかしい」なんて言っていると、歳を重ねてもっと恥ずかくなるんですよ。
 さて、今回は終わりです。次回はかけっこ舐めプ編、後転痛い編、マイナス筋肉編とかでお会いしましょう。

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