眉について11

こんにちわメイクアップアーティストのTAKEです。延べ人数約4万人をメイクしてきた経験から導いた理論やテクニックを伝えていきます。
また根拠のない事が何かと多い美容業界ですが、科学的根拠も取り入れながら解りやすく伝われば幸いです。

前回までは眉には絶妙なバランスがある事。特に眉山は眉バランスにとって最重要点だという事。これらのバランスはどんな理由があってもズラしてはならない事。などを話してきました。
今回からはそれを踏まえた上での眉の描き方をお話ししていきます。
何度も言うように、眉のキーポイントは眉山です。なので、眉を描く時もその周辺から描いていくと意外に失敗しません。勿論自眉の状態によっても変わってくるので、ここでは一般的な描き方をお話しします。
まずは大体眉頭から1/2の位置(眉山より少し眉頭寄りの位置)から眉尻の一点に向かって真ん中に一本線を引きます(眉尻の位置は「眉について2」で十二分にお話しているのでここでは割愛致します)。その際に直線ではなく、少しアーチ型の線を描くのがポイントです。理由は、顔には直線的なところが一つも無いからです。どんなにゴツゴツした顔だったとしても、必ず少しは丸みを帯びています。そんな丸みのある部分に完全な直線を描くと、その線は顔から浮いて見えてしまう(物凄く人工的に見えてしまうから)のです。なので基本線的なものを顔に描く時は少しアーチ型に描くと馴染みやすくなる訳です。
ただアイラインの直線的な話はまた別です。直線的に描く事でアイラインの良さが出たりするのですが、詳細はまた今度アイラインのお話の時にしたいと思います。
話を眉に戻します。
この真ん中に一線を描く時に気をつけないといけないのが、眉のフレームを線で描こうとする事です。従来眉は細かい毛が集まって形作っています。人の脳裏にもその認識がある為、眉をフレームから描いてしまうと、途端に人工物に見えたり、海苔を貼ったような印象を受けるのです。まず眉自体、毛で構成されていないと思っている人はいないでしょう。
じゃ、真ん中に一線はいいのか?という疑問にたどり着くと思います。勿論本来は眉は毛の一本一本を描くのが理想的です。ただそれには高いテクニックが必要だったりしっかりとした理論が必要です。それはプロがお金を貰ってやる事であって、一般の方がする普通のメイクには私は必要無いと思っています。
ただ海苔を貼ったような眉にならないようにしたいので、簡易的に且つプロが描いたように描くにはどうしたら良いか考えた結果、真ん中に一線を引く事からスタートする描き方にたどり着いたという訳です。
今日はここまでです。
次回はこの続きからお話しします。それではまた!

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