眉について4

こんにちわメイクアップアーティストのTAKEです。延べ人数約4万人をメイクしてきた経験から導いた理論やテクニックを伝えていきます。
また根拠のない事が何かと多い美容業界ですが、科学的根拠も取り入れながら解りやすく伝われば幸いです。

それでは今回も「眉について」の続きをお話しします。
ここまで眉の3つのポイントの「眉山」「眉尻」「眉頭」についてお話ししてきました。この3つのポイントを知っているのと知らないのでは眉の仕上がりに雲泥の差がでます。またこの3ポイントを守れば全く書き方が分からなくても、なんとか眉も形になります。逆にこれを守らなければいくらテクニックを持っていてもキレイな眉は描けないでしょう。
しかし多くのケースでこのポイントを無視して形ばかりを追求する傾向があります。その一つの要因として「トレンド」があります。私がメイクアップアーティストになってから30年近く経ちましたがました。その間に眉も劇的に変わりました。
「整った細眉」から「イジらないナチュラルな眉」、「太眉」から「整った平行眉」と時代の流れと共に眉の「トレンド」も大きく変わってきました。
ここで気をつけないといけないのがこの「トレンド」です。よくこの「トレンド」が眉のバランスとして紹介していますが、この「トレンド」というのはひと癖もふた癖もあると覚えておいて下さい。
トレンドとは、その時代の流行とも言えますが、
その流行は必ずしも全てバランスが良い事ばかりでありません。
むしろバランスの悪いものこそ流行になりやすく、「流行=バランスが良い」と錯覚してしまいます。理由として、流行がその時代の最先端として紹介されると、それが正解だという同調圧力がかかってしまう為と考えています。
そして数年後、それが錯覚だったと気付いて後悔する人も多いですが、何故かこの流れを繰り返えしてしまう事は、歴史が物語っているので事実です。
まぁ、バランスの整った流行眉が一番理想ですが、ある意味アンバランスさにこそファッション性を感じる場合(着崩す等)が多く、バランスが良すぎる事はつまらないという傾向がある以上、なかなかそうはならないのが現実です。
結果、人はバランスが悪い事をあえて追い求めているのかもしれない、と言ってしまえばそれまでですが、私はそこまでして流行を追い求めて後で後悔するくらいならバランス重視した方が良いのかな、と思う数少ないメイクアップアーティストの一人です。特に眉は。
なのでもし流行眉に整えようとする事がある時は、その前に一度立ち止まって自身の心に「本当にこれで良いのか?」と問いかけてみて、この3つのバランスの事を思い出してもらえれば幸いです。
今日はここまでです。次回もこの続きからお話しします。それではまた!

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