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甘いもの図鑑

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自分で食べた美味しい甘味を紹介していきます。手土産や、おやつにどうぞ。
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#テイクアウト

一口手みやげチーズケーキ【葦】

「葦」という洋菓子の店がある。生菓子も焼き菓子も美味しい。「卵とチーズ」という商品は、一口サイズでスフレタイプのチーズケーキだ。 手土産にちょうど良い、5個入り950円(税込)。店頭に行けばバラ売りでも買える。側面のクリーム色と、上面のこんがりした焼き色が食べる前から期待をさせる。 小判形のフォルムは小包装されているので、お皿に出さなくても、そのままどうぞ。 ふわふわというより、中がしっとりで口で挟むとほぐれる。卵とチーズと言うだけあってチーズ独特の臭みを卵でまろやかに

愛しいタピオカティータイム【アルフレッドティールーム他】

タピオカミルクティー。最初に考えた人を讃えたい。喉を潤すことと、もちもち食感をもたらすことを同時にやってのけるなんて。 甘い弾力はじめて味わったのは、春水堂(チュンスイタン)。タピオカロイヤルミルクティー発祥の店と謳っている。暖かで、甘いミルクティーに時より入ってくるもっちりしたもの。存在を知らなければびっくりしてしまう。知ればやみつきだ。 夏の潤い夏になって、タリーズにもそのメニューが存在していることを知る。透明なプラスチック容器にゴロッと氷が入り、その合間を縫うよ

もなかの付加価値【空也】

実はまだ自分で買ったことがない。たまに実家に帰ると遭遇する、もなか。こうすると日持ちするからと、一つ一つラップに巻かれ繭の様な姿を私は軽視していた。それは大変恥ずべき行為だった。 その日の実家は賑やかで、いとこ夫婦とその子供姉妹が遊びにきていた。 例のごとくラップに巻かれた、もなかが登場した。子供は最初こそ警戒したが、ラップから取り出した姿を見たら安心し口へ運んだ。 9歳の姉が食べ終わった後、「すごく美味しかった」と静かな声で言った。 この子の舌は信用できる。なにせ、

酒種あんぱんのあんこを選ぶ楽しみよ【銀座木村屋(銀座本店)】

銀座の大通り。数メートル離れた場所から賑わいが漂う。 その時は、まだパン屋さんだとは思わなかった。 「キムラヤノパン」という縦看板は目立つはずなのに、街に溶け込む。 吸い込まれるように人が入っては出て行く。 店にだんだん近づいて、ガラス貼りの店内が見えたら、入らない理由はなくなっていた。 数種類、ずらりと並ぶ、あんぱん。 「お決まりの方、どうぞ。」 女性の店員さんが、慣れた手つきでお客のあんぱんをピックアップしていく。 さすがは、あんぱんの元祖「木村屋