おさしみ

人並みに語るオバケ

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最近の記事

歩む。

「あなたのみことばは、私の足のともしび  私の道の光です。」(詩篇119篇105節)  信じつつ、祈りつつ。

    •  毎年発表される、「今年の漢字」。  2023年は「税」ということだが、なんだか世知辛いので、あえてその話はしないことにする。  「では、私自身の、「今年の漢字」はなんだろう…?」  2023年という年を振り返り、自分なりの一文字を思い浮かべてみる。 「雛(ヒナ)」  なんて、どうだろう。  親鳥からの施しも最後、もうそろそろ独り立ちといったところの雛だ。  まだ飛び方を知らないし、外の世界がどんなものなのか、知る由もない。  しかし、それと同時に、翼に無限の

      • 大自然に、願いを。

         「美しいと感じる文章って、どんなものなのだろう。」  私は胸をときめかせながら、ふと、そんなことを考えていた。  自然の情景描写がたくさんあり、表現が細やかでやさしくて、その人らしさを言葉の端々に映し出している、そんな文章なのかしら…  そこで、手に取った本。  梨木香歩さんの『やがて満ちてくる光の』というエッセイ集だ。  読み進めている途上ではあるが、梨木さんの自然豊かな生活におけるそのありありとした情景描写、自然に対する知識の奥深さ、そして豊潤な感受性とに、す

        • さらば、初代ネタ帳!

           セリアにて一目惚れしたおえかきノートを、私は、ネタ帳と名乗って使っていた。  リングノートタイプで、小さくて、表紙が特徴的なものがほしい…と思っていたら、そのどれもを楽々クリアするノートがあったのだ。  「君に決めたっ!」は、こんな感覚なのだろうか…と、思わず想像してしまう。  そんなお気に入りネタ帳も、今日で終わりを迎えてしまった…。  ああ、寂しい…。  下手な絵ばかりで、ごめんよ…。  殴り書きばかりで、ごめん。  時々、「あーねむいなぁ」とか関係ないこと

          夕暮れに溶かして

           「あ、洗濯もの!」  午後のタスクを終わらせて軽く伸びをした私は、朝干した洗濯もののことを思い出した。  冬は暗くなるのがはやいため、夜露に濡れぬよう、朝干した服は油断せず取り込まなければならない。と、心がけている。  足早にベランダへ向かい、窓を開けると、まぶしい西日が辺りをオレンジ色に染めていた。  風はなく、雲も少ない。  「少し、歩こう。」  河川敷を下流に向かって歩くいつもの散歩道。裏道を抜け、河川敷に出て、川沿いをひたすらまっすぐ進んでいけば、うまい具

          夕暮れに溶かして

          夜のドライブとダニー・ハサウェイ

           外は夜。クリスマスカラー。  私はこの季節がとても好きだ。  街じゅうに愛が溢れている、そんな気がするから。  車内では、  Donny Hathawayの"This Christmas"が流れ始める。  今年のクリスマスはきっと  僕にとって特別なクリスマスになる  毎年こんな気持ちで、  新しい気持ちでクリスマスを迎えられたら…  そう、強く思うのだった。

          夜のドライブとダニー・ハサウェイ

          風、風、風

           ひゅぅうううごぉおおおお  風が強い。  暖房と電気毛布を使って、部屋も布団もしっかりと温めておいた寝室へ向かい、さぁ、寝ようと布団に潜り込んだ途端、風が大きく鳴り始めた。  ぴゅぅうう ばたん ごぉおおおおお  まるで、この町一つを軽々跨げてしまうほどに巨大な掃除機が姿を現し、今夜中にこの町全体を一掃してしまうという企みではなかろうか、と想像を繰り広げる。  ばたばたん ひゅぉおおお ざわざわざわ  なかなか止まない風の中、寝つきにくい夜だった。  午前7時、

          風、風、風

          アドベント、三週目

           毎年この時期、母から送られてくるもの。  シュトーレンと、クリスマスカードだ。  料理が好きな母は、毎年クリスマスに向けてシュトーレンを何十本も焼く。  いつもお世話になっている方々へ、贈るために。  丁寧に梱包されたシュトーレンには、母の手描き文字で、シュトーレンの発祥と意味、食べ方なんかが記載されたカードも同封されており、それを読みながら、今年もパクパクと、シュトーレンを食べていく。  うすーく切ったシュトーレンを正方形の小皿に載せ、あつあつのコーヒーと一緒に机

          アドベント、三週目

          布団に潜り込み、泥のように寝る

           「私は布団に潜り込み、体を丸め、泥のように眠った。」  私は、このような表現がたまらなく好きなのです。  どこでお見かけしたのか、確か村上春樹さんの小説だったとオバケの脳が記憶しています(これを機に、しっかり読み直します)。  非常に汎用性が高く、目新しい表現ではないようにも思えますが、この一文のリアリティと立体感はオバケ心をくすぐります。    まず、「布団に潜り込み」の部分、お布団が自分にとっての安全地帯だという確信がなければとらないような、非常に勢いのある行為に思

          布団に潜り込み、泥のように寝る

          人並みに語るオバケ

           初めまして、おさしみと申します。 オバケを、やっております。  普段はインスタグラムにて、イラストや簡単な漫画などを投稿しています。とはいえ、アカウントを始めたのもつい一ヶ月ほど前からという、まだまだ、初心者であります(お手柔らかに…)。  こちらでは、インスタグラムに収まり切らないような日常の「ふふ」や「うーん…」や「へえ!」を文章として記録していこうと思います。 当方、興味の対象が散らかりやすいので、気まぐれに様々な日記を書き連ねてしまうと予想します(温泉のことやら

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