後悔
今年の3月3日に愛犬「おかか」を亡くしました。
男の子なのにまさかの雛祭りの日を選んだのは
「僕の事忘れないでね。子ども達と雛祭りする時は僕の事を思い出してね」
って事なのかな?と思っています。
そう思うのには理由があって「おかか」に対して私にはずっと心に引っかかっていることがあります。
それはほとんど写真を残さなかったこと。
もともと自分自身が写真を撮る習慣があまりなかったこともありますが、それ以前に「おかか」と自分との時間の流れが違う事、私よりも先に老いて死に向かっていく事をしっかり意識、理解出来ていなかったのが原因だと感じています。
今思えばわかりきった事ではあるのですが、自分の事でいっぱいになりすぎて、周りをしっかり見れていなかったと思います。
「おかか」はパピヨンの男の子で、私の人生ではじめて小動物以外で家族になりました。
最初は慣れないお世話に戸惑い、本を読んだりネットで色々調べたりもしました。
大変なことは沢山あったけど、散歩中にリードを引っ張りながら振り向く姿はとっても可愛かった。
長女が産まれた時、はじめは見たことない姿に怖くて吠えていたけど、だんだん理解していくにつれて、耳や毛を引っ張られても我慢してお兄ちゃんらしさを見せていました。
夫には全く懐かず、姿を見ては吠えていました。
思い出すときりがないぐらい思い出が沢山あります。
そして、絶対に忘れることの出来ない出来事が亡くなる日の事です。
亡くなる数日前からご飯が食べれなくなり、そのうち立ち上がる事も出来なくなりました。
身体を触ろうとすると痛いのか、歯を剥き出して唸るようにもなりました。
「もう覚悟しないとな…」と心配に思いながらも仕事へ行こうとした3月3日の朝。
数日間立ち上がれず顔も上げれなかったのに、顔をあげて私の方を見てくれたのです。
まるで
「いってらっしゃい」
と言うように。
私はその時嬉しさと胸騒ぎがしました。
そして悲しい事に予感は的中し、昼休み中に母からの電話で息を引き取ったことを知りました。
きっと「おかか」は死が近い事を理解していて、最後の力を振り絞って普段のように「いってらっしゃい」と言ってくれたんだと思います。
目を閉じると「おかか」との思い出が色々蘇りますが、やはり写真や動画を沢山残しておくとべきだったと後悔しています。
だからこそ、今は猫ちゃん達を毎日のように写真や動画におさめています。
一緒にいられる時間は長いようで短いのです。
そう教えてくれた「おかか」に感謝します。
ありがとう。
大好きだよ。
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