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「ダンデライオン」〜わたしサイド〜物語


お越し下さりありがとうございます(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
下記物語の相手の視点の物語になるので
宜しければ下記を先にどうぞ(⁠人⁠ ⁠•͈⁠ᴗ⁠•͈⁠)


「ダンデライオン」〜わたしサイド〜

昨日の些細なケンカ

謝りそこねちゃった
貴方が、おはようって言った時に
ごめんネ って言おう
そう心に決めていたのに
約束 忘れちゃったの?

二人で決めたのに
些細な事は翌日に連れて行かないって

気持ちを切り換えるために
窓を開け放ち スキな曲をかけて
家事を済ました
読みかけの本を読む
嫌な想像しないために
そんな時に限って あっと言う間に
読み終わってしまった
閉じた本の上に栞を置く
四つ葉のクローバーの栞

 お母さんは魔法の様に冠を作る
 教えてと言うと優しく教えてくれた
 ゆっくり 丁寧に
 でも 下手っぴだった
 わたしの横で教えながらも
 スルスルと出来上がっていく冠
 泣きそうになってきたわたしに
 『あ~は、上手ね お母さんが
 初めて作った時は出来上がらなかったもの。』
 『そうなの?』
 お母さんは笑顔で
 『そうよ はい、私のお姫さま冠をどうぞ
 特別にダンデライオン付きです。』

あの時、嬉しくて幸せで
自分も同じ様にしたくて
何度も練習して
タンポポが添えれる様になった時
貴方を連れ出したんだっけ
渡す時のセリフまで
お母さんの真似して考えた
なのに
貴方の『上手だネ』に
嬉しくて舞い上がって
セリフかなり端折って
『はい、あ~のライオンさん』
って意味分かんないな〜笑える
あれ?今思えば プロポーズチックな
何だろな
何で泣いてるんだろう
もうすぐ帰って来る
顔洗わなきゃ

いつもより少しだけ遅く帰った貴方は
借りてきたネコ?って一瞬思っちゃった
その一瞬に差し出された
タンポポとシロツメ草
同じ事を思い出したの?
嬉し過ぎるよ
ならば言うセリフは決まってるよね
『お帰り わたしのライオンさん』
嬉しいが溢れてタンポポフリフリしちゃった
一輪挿しに二輪さして
あっ また
ごめんネ言ってないって気が付いた
でも涙は無くて頬が緩む
いただきますの前にって考えながら
ご飯を仕上げた

貴方は、ごめんネの後
わたしのごめんネを聞く前に
『あ~だけじゃなくて、僕も幸せになったよ。』
なんて言うから 嬉し過ぎて顔が恋われた
『そう言えば、何であ~って言ってたの?』
今頃気になったの?って
又笑っちゃったけど
『そのうち分かるよ』ってだけ

 お母さんの真似してわたしも
 貴方とのわたしの小さな命に
 産まれる前から呼び掛けたいから
 『あ~ちゃん元気に産まれてきてね。』って

〜おしまい〜 


お読みくださりありがとうございます(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)
視点を変えての物語
楽しんで頂けたのなら嬉しな

もとはXのお題からうまれた物語を別視点でも
書けて私的にむちゃ楽しかった~です(⁠ʘ⁠ᴗ⁠ʘ⁠✿⁠)

                OTERIST

おまけ?
書き込めなかった設定に
暫くあ~ちゃんと呼び続けたお母さん
わたしさんが、あ~と自分の事を言い出したので
気になったお父さんに『もう赤ちゃんじゃないと思うぞ』と やんわり注意されたのでした😁
            

顔が恋われた←顔がこわれた
と読みます
恋しい気持ちが全部顔に出たみたいな意味で書きました(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
誤字じゃないっす(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

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