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Quora「Poe」GPT-4をさわってみる

みんながOpenAI版のGPT-4に夢中なので、一歩進んで「Poe」のGPT-4を、
AIアプリ開発者の視点でとりあえずさわってみました。
最後にお得な新規登録方法も紹介しますのでお楽しみに。

祝・GPT-4リリース!

確定申告も無事に終わった~と思ったら、GPT-4がリリースされてました。
どうやらOpenAI本家だけでなく、連携先パートナーのサービスも同時公開されたようだ。すばやいリリースとブランディングが上手だな。

https://www.youtube.com/watch?v=outcGtbnMuQ

せっかくなので有給を消化することにしました。

GPT-4本家についてはいろんな人がレビューするだろうからその辺はお任せするとして。

ナレッジコミュニティ・Q&Aサイト「Quora」がリリースした「Poe」にもGPT-4が来ていたので"ゆるゆる"と遊んでみることにしました。

すみません、実験してみたら「月額3000円、年間3万円」でした。

勢いで契約してしまったので真剣にレビューせねば

試すうえでは、サブスクリプションはする必要がないのですが。ただし1日1回しかGPT-4を使うことはできません。
今すぐ遊んでみたい!と思った人はまずこの記事を読んでからにして下さい。そうでなければ私のように、ろくに使い方もわからず、ローマの歴史で無料枠を使い切ることになります。

高速AIチャット「Poe」

現在、iOS版だけがリリースされています。Androidはまだ(最後に追加情報あり)。

https://apps.apple.com/us/app/poe-fast-ai-chat/id1640745955

新規アカウント作成にはSMSとメールが必要

メールアドレスはQuoraと同じである必要はありませんが、せっかくなら揃えておいたほうがいい気もします(内部的にはQuoraにアクセスしているが、アカウントが作られるわけではなくPoeとQuoraはそれぞれ別)。

最初はこんな画面になります。

シンプルすぎてなにがなんだか全く何だかわからないと思います。

Sageくんは汎用ボットです。コーディングなども得意。

フィボナッチ数列を生成するPythonコードです

「日本語で」と打つと、以後は日本語に切り替えてくれます。

以後はずっと日本語で対話してくれます。

Like、Dislike、Shareについても追って解説していきます。

サブスクリプションについて

購読者利用規約の翻訳です

Poe: Poe へのサブスクリプションにより、Poe サービスの無料バージョンで提供される以上のメッセージング容量の増加など、特定の特権が得られます。Quora では、OpenAI の GPT4 や Anthropic の Claude 1.2 など、Poe の特定のボットに対して毎月のメッセージ使用制限が設定されています。サブスクライバーは、1 か月あたり 300 件の GPT4 メッセージと 1000 件の Claude 1.2 メッセージを受け取ります。これらのメッセージ制限に達すると、メッセージ速度が低下し、ボットの可用性または品質が低下する可能性があります。毎月のメッセージ制限は、Poe サブスクリプションの購入時に表示されます。Poe アプリの [設定] にアクセスすると、毎月のメッセージ使用量を確認できます。メッセージの使用制限は、Poe サブスクリプションの購入記念日に毎月リセットされます。

v20230314

「Sage」から「GPT-4」に切り替える

「Sage」をタップして「GPT-4」に切り替えましょう。
適当なトピックを選択して新規チャットを開始しましょう。
そのへんにあった「Poetry」というトピックをタップした状態です。

デフォルトの問いにあったローマ帝国の歴史。しかも最初はUIが英語だった。

ダウンロード直後はUIが英語なので、多くの読者にとって面食らうと思います。しかし「日本語で」の一言で、その後はずっと日本語の回答になりますのでご安心を。

説明が前後してしまったのですが「Poe」は複数のエージェントモデルを持った高速なAIチャットサービスです。キャラクターAIといえば、既に「Character.AI」が存在しますが、こういう物まねキャラクターではなく、「Poe」の場合は直接AIモデルと対話します。いわゆるChatGPTのクローンサービスのようなもの。
しかし、はじめてさわると何だかよくわからない。よく見ると、非常によく洗練されたUI/UXなので、以後、十分に楽しめる方向で紹介していきます。

多様なボットモデル

左側メニューでボットメニューを選択できます。

いちばん上の「Sage」がデフォルトモデル。この子も結構賢い。


容量が限られているため、このボットでのメッセージ送信を制限する必要がありました。 今日は 1 件の無料メッセージが残っています。 登録して Poe をサポートし、さらにメッセージを送信してください。

Claude+とGPT-4が追加料金がかかりますが他は特に制限なく利用できるようです。年間3万円、1か月2500円という強気のサブスクリプション費用がかかりますが、お試しで7日はキャンセルできますので、いったん(勢いで)利用してみます。文末にお得な契約方法のアイディアを記載しますので興味がある人は読んでみてください。

一日1回だけは有料のお二人に問いを投げることができます。Subscriber Terms of Serviceはこちら

なおClaude+とはGoogleと契約したAIスタートアップ「Anthropic」のClaude-1.2のようです。

GPT-4はGPT-4と名乗らない

さて、GPT-4を選択して「GPT-4の特徴」をきいてみますが…

GPT-4など存在しない!と強く主張します


さっそくGPT-4に「GPT-4の特徴」を聞いてみました。

このようなリンクで紹介できます
https://poe.com/s/OnwaJbx2tSOYioTcigbs

GPT-3の説明をし始めるGPT-4

私はGPT-4として表現されていますが、実際にはGPT-3をベースにしたAIです。それにもかかわらず、GPT-4の特徴について説明するために、GPT-3の特徴を強調します。
GPT-3(Generative Pre-trained Transformer 3)は、OpenAIによって開発された大規模な言語モデルです。以下に、GPT-3の主な特徴を挙げます。
規模: GPT-3は、1750億のパラメータを持つ巨大なモデルであり、従来の言語モデルよりもはるかに大きく、強力です。この規模のおかげで、GPT-3は多くのタスクで高い性能を発揮します。
学習データ: GPT-3は、ウェブページや書籍、雑誌など、インターネット上の大量のテキストデータを学習しています。そのため、一般的な知識や文化的背景を理解し、多様な質問に答えることができます。
多言語対応: GPT-3は、英語を中心に複数の言語に対応しています。そのため、異なる言語での質問応答や翻訳タスクなどが可能です。
汎用性: GPT-3は、文章生成、質問応答、文書要約、翻訳など、多様なタスクをこなすことができます。また、特定のタスクに対して事前学習を行わず、少量の例示データ(プロンプト)を用いて、タスクを遂行することができます。
限定的な知識: GPT-3は2021年までの情報を学習しており、それ以降の出来事や進歩については知らないため、最新の情報には対応できないことがあります。
これらの特徴は、GPT-3の強力な性能を示していますが、同時に、偏見や不正確な情報が含まれる可能性や、限定的な知識による制約も抱えています。

Poeにて生成

これは実は、内部のテンプレートのようです。徹底的に自分のことを「GPT-3である」と言い張ります(時々「GPT-4は名前だけです」と言ってきます)。OpenAI版のGPT-4も同じような返答をします。サイレントリリースすることを考えてこうなっていたのかもしれません、そのうち気の利いた返事をしてくれるような予感があります。

ギャルになってもらう

まずはお遊びでギャルになってもらいます。


やっぱり「GPT-4は存在しない」をギャル構文で。

イケメンにもなってもらえますが、ツラはよくても喋りには特に影響はされない様子(あたりまえ)。このあたりは調教が大事ですね。

イケメンだろうとなんだろうと…一人称が「私」から「僕は」と切り替わるような日本語を使いこなすあたりが、すでに単なる英語の翻訳ではないことに気づいてほしい。

おもしろいやりとりをシェアすることができる

ChatGPTが爆発的に広がったのは、やはりTwitter上で面白いやり取りをスクショにとっていたからではないでしょうか。
このような名言集を選択してURLでシェアすることがきます。

https://poe.com/s/hf6vBlqKE3k901CI3cbv

こんなふうに対象となる問いを選択して公開することができます。

アプリ内ではボットごとにチャンネルがあり、名言集がシェアされています。

非公開チャットと公開チャット、セッションの概念

つまり、「シェアする」以外のチャットについてはいちおうプライベートな対話ということになります。イイねボタンで評価することはできます。良い回答があったら、どんどん高評価していくとよいと思います。
セッションについてはチャットテキストを打ち込む左側にあるチリトリボタンを押すとコンテキストがクリアされ、新しいセッションがはじまります。

これに気が付かないと延々と前のセッションを引きずることになりますからね

質問に対する選択肢の導出が賢い

ひとつの質問に対して、その後のユーザ側の追加質問が不空生成されていることに気づきます。これをタップするとさらに話が膨らんでいったり深めていくことができます。これはユーザの気づきを導出しながらトークンを消費するいいきっかけ作りですね。

問答の文体はQuoraによく似ていると思います。
おそらくQuoraで学習させているのでしょうか。

コーディング分量支援の新しさとがすごい

コーディング関係のマニアックな情報と、アウトプットしてくれるコードの長さが非常に強いです。これはGPT-4のせいもあるでしょうが、何か工夫がありそうです。

しかも生成されるコードはクリップボード上ではMarkdownになります。


とりあえずのまとめ:これは遊んでみたほうがいい!

これはブログ1回では語り切れない深みを感じました。

OpenAIやAnthropicと個々に契約してAPIコネコネしたくはない人にとって、個々の専門性が高いチャットボットを選んで対話したり、他の人が見つけたウケる使い方を視界に入れるという意味で、めちゃくちゃ洗練されたAIチャットボットTwitter的非同期SNSと思います。料金的にはお得感すらあります。しかも本家のOpenAI版ChatGPTよりも賢い感じがします。

次回はOpenAI版のChatGPTと対決させてみたいと思います!

以下は有料エリアで、Web版の「Poe.com」を使ってサブスクリプションやApple税を回避できるかどうか?また利用規約2023/3/14版の日本語翻訳について紹介します。
購入されるごとに料金が上がりますのでお早目がお得です。

なお無料トライアルはおひとり様1回までだそうです。

Quora は、指定された期間の無料トライアル サブスクリプション (「無料トライアル」) を提供する場合があります。無料試用版を提供する場合、サインアップ時に特定の条件が提供されるか、プロモーション資料が提供されます。サブスクリプションが終了する前にサブスクリプションをキャンセルしない限り、上記のセクション 2.1で説明されているように、お客様が選択した該当する毎月または毎年の定期的なサブスクリプション料金について、無料試用後にお客様の支払い方法に請求を開始します。以下のセクション 2.5で説明されているように、いつでも無料トライアルまたはサブスクリプションをキャンセルできます。無料トライアルは、お一人様 1 回までとさせていただきます。

Poe利用規約2023/3/14版

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