【コロナ禍出産】ひとりぽっちの出産編(前編)

子供が4か月を迎えたある日。

ふと猛烈に1人になりたくなった私は、夫に1時間半ほど子供を託し
近くのカフェに行きました。

これまでも、たまに1人で買い物や
整体などに行かせてもらってはいたけれど
1人でカフェに来るのは出産後初めて。

あーーーーこれだ。
何も考えずにぼーっとする時間。
私はこんな時間が大好きだった。
脳みそが休まっていく。

子供は、かわいい。
でもどうしたって、1人になりたい時もある。

あたたかいカフェラテを飲みながら
そういえばずっと、出産時のことを書き留めておこうと思っていたのに
出来ていなかったことに気づく。
一生に一度あるかないかの体験を忘れてしまうのもなんとなくもったいないし

臨月に入って間もなく緊急事態宣言が発令され
両親学級なども軒並み中止に。
高齢出産&初産ということも相まって、なんの知識もないまま出産に臨むことが不安で
いろんな方の出産レポートなどがとても参考になったので
私も少しでもこれから出産を迎える人の参考になればと思い、出産記録を書いてみることにしました。
出産前の不安な心に、少しでも寄り添えたら幸いです。

本編↓↓

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中期妊婦検診のとある日。
助産師さんから
「立ち会い出産を希望されますか?」
そう聞かれてから、私は迷っていた。

40歳での出産。
もちろんついていてもらったほうが安心できるが…
昔から人に自分の弱ってる姿を見せるのが極度に苦手な私は
近くにいてもらうだけで立ち会いはいいかな、と気軽に考えていました。

ところが臨月に入り、コロナを取り巻く状況は日に日に悪化。
ついに私の出産する総合病院でも、

立ち会い及び退院までのすべての面会禁止

という事態になってしまった。
予定していた区の両親学級も、病院の両親学級もすべて中止。
面会も?夫の面会もだめなの??
退院まで会えないなんて、まさか。
こんな事態になるとは到底思っていなかった。
命をかけた一大イベントに、たった1人?
急に心細くなり、助産師さんに、
万が一私に何かあったら、どうなるのか。
せめてガラス越しに、夫に赤ちゃんを見せられないものか。
など、色々聞いてしまった。
分かってる。
病院にとっても不本意なことは。
でも入院から退院まで1人なんて…
仕方ないこととはいえ、すぐに「よっしゃ、がんばるか」とはとても思えなかった。

ようやくあきらめもついて、予定日が近づき今か今かと陣痛を待つ日々。
そもそも出産とはなんぞや?という
まったくの無知識で出産に臨もうと思っていた私は、
1人で臨む出産のことを考えて武者震いした。
あまり前もって恐ろしい体験談を聞いたりするのは、精神衛生上よくないと思い
まわりの出産を経験した友達にも、あえて詳しく聞かなかったのだ。

姉の出産に立ち会った両親が、後に
「姉が騒ぎすぎて恥ずかしかった」と述べていたこともあり
私はどんなことがあっても大騒ぎしないようにしようと心に誓っていたのだが
1人で出産に臨まなくてはいけなくなった今すでに少し自信がなくなっていた。

両親学級で聞けるはずだったであろう出産の一連の流れも、結局誰も教えてくれないので
母子手帳と一緒に配られた資料に書かれた出産の流れを何度も読んでシミュレーションする。

第一期…10-15分おきに、20-30秒の陣痛。
その後5-6分おきに30-40秒の陣痛へ変化。
初産婦10-12時間。
じ、じゅうにじかん??

第二期…子宮全開大。破水する。
陣痛の間隔は1-3分。長く強い痛み。
初産婦は2-3時間
2-3時間〜??涙

第三期…赤ちゃん誕生
その後、後陣痛があり胎盤が出る。

うーん、耐えられる気がしない😌

その日からいそぎ私は、YouTubeで
「陣痛時の呼吸法」やら、
「落ち着いて出産をむかえるために」というような動画を見漁ったのだが
これがなんとも役に立った。
特に呼吸法のソフロロジー。
これを見ていなかったらどんなに辛かったことか…
出産を終えた今、私は声を大にして言いたい。

陣痛中、大切なのは呼吸だ。

某マンガの得意技くらい、本当に本当に大切である。
呼吸を制すれば、陣痛なんて怖くない。
というのは言い過ぎだけど、それくらい本当に重要だった。

そんなこんなであっという間に予定日間近。
早く出てくる予感がしていたけれど予感は外れて40週の妊婦検診にて。
先生が、
「およそ3kgくらいだけど、たぶんもっとデカい」
とおっしゃった。
なので早く産んだほうがいいかもね、と。

私は先生に言われるがまま、予定日翌日に入院し、促進剤を使って出産することを決めた。

中編につづく

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