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管理栄養士は食べ物の翻訳家!?

こんばんは。おまつです。「管理栄養士と〇〇」と言うようなテーマで今までnoteを書いてきましたが、「管理栄養士」って実際よく分からん!と思われている方も多いのではないでしょうか。そこで今日は管理栄養士養成施設に通う4年生である私が、管理栄養士とは何か、学校では何を学ぶのかについて書いていきたいと思います。

管理栄養士って?

管理栄養士は医者や弁護士と同じ国家資格です。人々の健康のために給食管理や栄養管理、栄養指導等を行います。健康な方だけでなく、”病気を患っている方や高齢の方”に対して”継続的”に食と栄養のプロとしてサポートを行うことができるという特徴があります。つまりリスクの高い注意が必要な方の健康に責任を持てるということであり、より高度な専門的知識と技術が求められます。働く場としては、病院、学校や福祉施設などの給食が提供される施設、保健所などの行政機関、研究機関、食品企業で研究や品質管理など幅広いです。

詳しくは日本栄養士会のHPをご覧ください。↓


学校では何を学ぶの?

私たちは食品や栄養、健康に関する専門的な知識と実践的な技能を幅広く学びます。具体的に言えば、食品のこと(化学、栄養学、食中毒、食品添加物)、調理のこと(衛生、調理学、給食経営)、身体のこと(代謝栄養学、解剖学、ライフステージ栄養学)、病気のこと(臨床病態学、臨床栄養学)、栄養指導のこと(栄養教育、カウンセリング)、社会や制度のことなどを学びます。
また、調理実習、大量調理、保健所や病院での実習など実際に献立を立てたり調理をしたり、現場で働く管理栄養士さんの元で学んだり、という様に実習も多く行います。
実習をしなければいけない時間は決まっているものの、管理栄養士になるにはどうしても国家試験に受からなくてはならないので、特に一部の私立などでは試験対策をみっちりやってくれる分、学問的な学びの面で言うと不十分になってしまうこともあるとか…ムズカシイデスネ

翻訳家ってどういうこと?

学校で学んでいるとよく大切なポイントとされるのが対象者の理解。つまり、「相手の立場になって考える」ことです。私たちは学校で学術的な知識や専門的なスキルをたくさん学びますが、患者さんや利用者さんと接するのは「食べ物」であり「暮らし」です。だから、学んだ知識をそのまま、あれもこれ大切だから知って欲しい!!って張り切って全部伝えてもちっとも響かないし、それは自己満足で終わってしまう。一つでも相手が実際に使えそうな豆知識を教えたり、これならできるかもと思える目標を一緒に考えたり、「相手目線」になることが大切。

夏目漱石が「I love you.」を日本人はそんなストレートな表現は使わないよと、「月がきれいですね。」と訳したという有名な逸話。
愛してる。ストレートでいいじゃんと思うけど、当時の彼らにとってはストレートすぎて嘘くさいとかキザすぎて唖然としちゃう様な言葉だったのでしょうか。
その言葉が使われる場面を想像して、相手がどんな人か想像して、その相手の心に一番響きそうな言葉を選んだ。
そのひと手間が、管理栄養士として患者さんや利用者さんと接するときに大切にしたいと思うことと似ているなーと感じるところです。

最後に

そのまま伝えてもそのままは伝わらない。
知識の押し付けは心を動かさない。
心が動かなければ、行動を変えるのは難しい。
いきなり100%なんて、伝えても伝わらないから、
ちょっといいかもって思わせて、少しずつ引き寄せる。
やってみようと思える気軽さで、相手から歩み寄らせる。

こういう姿勢を私は管理栄養士としても、人としても大切にしていきたい。自分と相手の見えていることは違う。自分がどんなに素晴らしい知識を持っていたとしても、それをそのまま受け取れる人はそう多くない。ならば、何とか目の前の人に届きそうな方法で届けたい。そのまま伝わることを目指すのではない。どこかしらが相手の何かに引っかかって、相手の解釈を通じてすとんと心に届くような瞬間を大切にしたい。


最後までお読みいただきありがとうございます!

軽トラ乗って農家のおばあちゃんのお手伝いがしたいんです!AT限定で取っちゃったので、解除するのに使わせてもらいます🥺四駆を乗り回すおまつを楽しみにしていてください!