見出し画像

『自分史』


note  14日目。


今日はお休みで 友人と会った。

彼はカラダが大きく背も高くて、一見穏やかで、ふんわりした森のくまさんみたいな人。彼の周りでは不思議なことが起きる。

一言でいうと、人が元気になったり、状況が良い方向へ変わったりする。

うつ病だった人が半年くらいで元気になって働けるようになったり、話す声が聞き取れないくらい内気で、人とうまくコミュニケーションがとれなかった人が、どんどん自信を持ち始めて税理士を目指すようになったり、職場の人間関係で悩んでた人が翌月には希望の職場に異動になったり…。

すごく励ますとか、めちゃくちゃ明るいとか、何か特別なアドバイスをする訳ではない。

そんな感じの人なので、彼を頼ってくる人も多い。人と会う時に、何か特別なことをしているのか聞いたことがある。

どうして、そんなことが出来るのか不思議だから。

そうすると彼は『自分の元にやって来る人はもう立ち上がる準備が出来ていると心の底から信じて接する』のだと言っていた。

もし、頑張れば私にも真似することが出来るか聞いたら、それは無理だと思うと笑いながら話す。


彼は高校生の時と社会人になってから、人生に2度、重度のうつ病になった経験がある。

心療内科で処方された薬が、本能的に危険だと感じて飲むのを辞めた。自力で治そうと思い、色々な本を読み漁り、心や身体に関する知識を貪欲に吸収していった。すごい根性の持ち主。

外に出られるようになると、貯金をはたいて、セミナーや勉強会に参加し、一流といわれる経営者や著者の人にも合ったそう。

私が悩みを話したりすると『また、そうやって自分を追い込むー』と言って相手にしてくれない。もう、さっさと自分を認めたらいいのに、と。

それでもウジウジしていると、『それって今起こってることなの?』とか、『本当に悩んでることは、そこじゃないよね。』などと、言ったりする。『じゃ、どこ?』と聞くと、教えてくれない。


人は過去に傷ついた経験や、辛い思いをしたことをデフォルメして記憶してしまい、自分を守るため、そこに近づけまいと枠を作って、その中で生きようとしてしまう。その枠は誰もが持っているもので、価値観や行動範囲を決めている。枠がとても広く、枠の自覚がないくらいの人もいれば、生きるのが辛くなるくらい枠がものすごく狭く頑丈な人もいる。

枠が出来る原因は、本当に辛い事(トラウマ)の場合もあれば、些細な出来事だったり、勘違いだとしても、本人の衝撃が大きいと、自覚がないまま頑丈な枠が出来てしまう。それが人生を制限している。


私がいつも同じようなことで立ち止まってしまうのを知っているので、

今日はひとつ効果的な方法を教えてもらった。


『自分史』を書くといいと。


幼少期・小学校・中学校・高校・大学・社会人・結婚してから…など、人生の節目ごとに、実際に起きた出来事、印象に残っていることを書き、その時に感じた感情や気付いたこと、それが自分の人生や性格にどんな影響を与えていると思うか、といったことを細かく書き出していく。

これを真面目にやると、本当に人生が変わる。

自分の問題に向き合うことは本能が嫌がるので、真剣にやろうとすると、かなり辛いし、途中で辞めてしまう人が多い。今まで教えてくれなかったのも、どうせ真剣にやらないだろうから。

やる前から そんなことやってもと、実際にやらない人も多い。自分を変えるのは魔法のような何かがあるわけでも、特別な方法があるわけでもない、ちゃんと自分を知る努力が出来るかどうか。

彼のところに来る人は必死なので、この『自分史』と真剣に向き合う。

性格が変わったり、問題だと思っていたことが問題じゃなくなる。特に、これから何かを目指そうという人は、進むべき方向がはっきりしたり、やりたいことが見つかったりする。なんでそんな不思議なことが起きるかというと、見えてなかったところが見えるようになり、色んな事が自覚できるようになるからだと。

結局、自分自身を『知れば』最高の味方となり、『知らない』と足を引っ張る敵となる。人はそれだけの可能性を持っているんだと話してくれた。

私も弱点は自覚があっても、強みや長所があまり分かってない。

これで、何かが見えてくるといいな。

まずは自分がしっかりやってみよう。


自分にどんな可能性が隠れているのか、少し楽しみになっていた。




今日も一歩前へ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?