人生の魔法
note 11日目。
今日は何を書こうかな…。考えていると、
妹から電話が。
『 1チャンネルで 神崎恵さん やってるよ!』
その一言だけで電話が切れた。
チャンネルを変えると、番組は『プロフェッショナル 仕事の流儀』だった。
神崎さんは私も妹も大好きな美容家。広い年齢層の女性誌でコラムを持っている。メイクの仕方を伝えるだけでなく、企業から依頼を受け、化粧品の商品開発にも携わっている。
そんな人気美容家の神崎さんが、受けないと決めている仕事がある。
それは、ハイブランドの新商品の商品紹介。期待して買いに行った人をがっかりさせたくない。だから自分が試して『いい』と感じたものしか紹介しない。どんなにびっくりする金額をつまれたとしても、
『嘘はつかない』
そこには神崎さんの強い思いがある。
学生時代に芸能界デビューするも、周りの女性たちの美しさに圧倒され ひどい劣等感をもち、学校ではひがみからイジメにあった。芸能界ではうまく行かず、23歳の時に結婚して2児の母になるも、29歳で離婚。3人のお子さんを育てながら、洋服店で働き、簿記の資格をとり、保険を解約して作った資金で自分のサロンを開業した。
妻であり 母である自分に生きがいを見出そうと頑張ったが、どうしても自分の世界が欲しかった。だから、神崎さんが伝えたいのは、
自分が人生の主役でいるための方法。
神崎さんが 美容の仕事を始めてから、今までずっと続けてきた仕事がある。それは、神崎さん自身が主催するメイクレッスンの講座。少人数を集めて、眉毛だけをみっちり3時間かけて自分で描けるようにしていく。
眉毛は自分で形をつくれる唯一のパーツ。顔の印象を決めてしまうため、神崎さんはとても力を入れている。
レッスンの参加者がメイクを終え、次々に帰っていく中で、ひとりだけ何度も何度も眉を描き直している女性がいた。
どうしても、眉頭の数ミリが描けない。何度神崎さんが手直ししても、どうしても自分の癖が抜けない。
その女性は何度も、眉頭を描き足すのが『怖い』と言っていた。
描けないんじゃない。描くのがどうしても『怖い』
眉頭の数ミリがなかなか描けないその女性はメイクをしながら『人生を賭けてここに来た』と話す。看護師をしていて神崎さんと同じように離婚経験がある。やっと自分の居場所を見つけたのに、失ってしまった。もう自分は男性を好きにはなれないだろう、またもう一度『女』を頑張ってやらなければいけないのかと悲観していた時、神崎さんを知り 人生を変えたくてメイクレッスンに参加したと話した。
その看護師の女性は4時間半かかって、やっと自分で眉を描くことができるようになった。
その眉に合わせて、神崎さんがメイクをしていく。本当に淡いチークと薄いピンクのグロスだけ。
メイクサロンを後にした女性の顔は、とても晴れやかでキレイだった。
神崎さんは『メイク』を通して、女性の『心』を変えていた。
神崎さんが意識しているのは、
『人生に魔法をかける』こと。
自分で『えいっ!』と前へ一歩進めるようになるためのメイク。
たかが『メイク』、されど『メイク』。
メイクを変えて出会うのは、新しい自分。
神崎さんは『メイク』で人に寄り添う。
私はいままで沢山の『言葉』に支えられていきてきたから、言葉を通して誰かを勇気づけたい。『言葉』で人に寄り添いたい。
神崎さんは『メイク』で。私は『言葉』で。
まだまだ拙い『発信』だけど、いつか誰かの後押しができたら。。
決意を新たに。今日も一歩前へ。
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