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心の焦点


note  21日目。


ある投稿で、いつだったか 何かで見かけた記事を思い出した。

その記事を書いたのは、ウエディングプランナーをしていた女性。

彼女の会社は全国に系列店が何店舗もあり、年末になると社員全員で参加する忘年会がある。大きな会場を貸し切りにし、その年の功労者の表彰や、人事昇格した人からの抱負や挨拶の後、社長から訓示があり、最後に一言。

『…… あとは、思いっきり盛り上がりましょう!!』

そこからは立食パーティーや催し物が始まる。いつもの催し物は社員の中から選ばれた人が『お笑い芸』をしたり、歌の上手い人は毎年のように舞台の上で歌を聴かせる。

でも、その年はちょっと違った。

急に、何人ものいかにも素人っぽい女の子たちが、バラバラと舞台の上に現れダンスをしながら歌い始めた。振付けもみんな揃っていない。場慣れしていないのは見るからに明らかだった。見ている側はあっけにとられ、一瞬、皆きょとんとした。

まるで、高校生の学園祭。

業界的に催し物やイベントには『うるさい』人の集まり。イライラして、あからさまにヤジを飛ばしたり、ブーイングを浴びせる人まで現れた。彼女はちょっとかわいそうだなと思いつつ、見ていられなかった。



その数年後、誰もが彼女たちを知ることになる。

そのグループユニットは『 AKB48 』。


数年前、小さい舞台の上で、あからさまにブーイングを浴びていた彼女たちは、キラキラした笑顔でテレビ画面に現れ、あらゆる分野の雑誌の表紙を飾り、カラオケでは沢山の人が彼女たちの楽曲を歌う、そんな存在になった。


彼女たちのスタートは秋葉原の『地下アイドル』。TV番組で、元メンバーだった篠田麻里子さんが、ステージに立つ前には 会場前にある大通りでよくチラシ配りをしていたと話していた。

普通の女の子だった彼女たちを、誰もが知るアイドルユニットとして世に出したのは、音楽プロデューサーの『秋元康』さん。

業界を知り尽くし、あらゆる手法を使って彼女たちを押し上げた。


でも、きっと何よりも大きかったのは、秋元さんの彼女たちに対する想い。


秋元さんの心にあったのは、彼女たちが沢山の人たちの視線を浴び、大きなステージの上で どんどん洗練されていく姿。素人同然の彼女たちの中に光を見出し、必ず世間に注目される存在になれると信じていた。


エネルギーは伝わる。


秋元さんの、未来を信じるエネルギーが彼女たちに伝わり、普通の『女の子』たちを誰もが知るアイドルユニットに成長させた。


人はどうしても『完成形』を見てしまう。でも、

どんなに大きな業績を残した人も、はじめは『未完成』。


何より大切なのは『心の焦点』。

人は、焦点を合わせたモノに知らず知らずの内に向かっていく。

だから『焦点』を合わせたら、後は少しづつ進むだけ。





今日も一歩前へ。


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