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【最新作云々64】美男美女のポップコンムービーがボリウッド濃厚風味へ... 地味系OLが一世一代の恋に賭ける情熱は巨悪をも穿つ超ド級おバカアクション映画『バンバン!』

 結論から言おう!!・・・・・・こんにちは。(○・▽・○)
 "バンバン"といえば、70年代にヨーヨーとともにジュースのファンタの景品になっていたという"バンバンボール"で少年期に遊んでいた、という50代以上の知人は居ない、O次郎です。

※コレね。僕の親戚のお兄さんとお姉さんがちょうど世代ぐらいなハズなのですが、その親戚宅で実物を見掛けた覚えも無く…。

 今回は最新の洋画『バンバン!』です。
 キャメロン・ディアストム・クルーズ共演でスマッシュヒットした2010年のアクションコメディー映画ナイト&デイ』のインド版リメイク作品
 ボリウッド映画らしく底抜けに陽気なカラーの下に極彩色のミュージカルシーンも随所に盛り込みながら、オリジナル版よりもより練り込まれたハードなストーリーとの塩梅が抜群でバランスの素晴らしい3時間のコース料理です。
 ヒロインを演じるカトリーナ・カイフは華やか過ぎて地味系OLとするには些か無理が有るにせよ堂々たるコメディエンヌぶりで、対するリティク・ローシャンのウットリするような鋼の肉体と無敵ぶりはまさにランボーのそれです。
 ボリウッド映画というと直近では『RRR』の特大ヒットが現在進行形で継続中ですが、あそこまでのスケール感は無いにせよ、一方でスパイアクションゆえのストーリーの緻密さには此方に軍配が上がり、なおかつラブロマンス基調ゆえの画の華やかさに関しても断然こちらが上です。
 総じて、『RRR』の全篇を通しての暑苦しさにアレルギーを感じた方々にはこちらでお口直しをしていただければ、という具合ですので、読んでいっていただければ之幸いでございます。ネタバレしてるので注意なりよ。
 それでは・・・・・・・・・・・鈴駒(りんく)!!

ヨーヨーの方は世代的に思い浮かべるのは彼よね。
スーファミのゲーム版で友人と対戦した際に相手が彼を使用して負けると
めっちゃイラっと来たもんですが、そもそもがそういうキャラクターだから
キャラ造形としてそれだけ良く出来てた、ということか。(゜Д゜)



Ⅰ. 作品概要

※Wikiのページが存在しないため、公式サイトをご参照ください。

(あらすじ)
謎の怪盗ラージヴィ―ル(リティク・ローシャン)と、偶然彼に出会った地味なOL、ハルリーン(カトリーナ・カイフ)が、インドからイギリスに渡った伝説のダイヤ“コヒヌール”をめぐって、残忍な犯罪組織や国際警察と世界を股にかけた争奪戦を繰り広げる中、やがてラージヴィ―ルの真の目的が明らかになる・・・

 オリジナル版ではメイン二人が出会う切っ掛けがヒロインの妹の結婚式だったものの、本作ではマッチングアプリ経由でのデートとなっており、より現代的なアプローチとなっていますが、やはり最大の特色はボリウッド映画お約束の絢爛豪華なミュージカルシーンでしょう。
 主演二人が時にソロであるいはデュエットでキレキレのダンスとともになんともムーディーに歌い上げますが、パートへの入りと本編への回帰が非常にシームレスでスムーズなので、作中要所でのアクセントとなるとともにストーリーの流れも途切れさせない演出はなかなかどうして。

ミュージカルシーンがフロントマンの傑出のみならず
群衆で一体となっている感は『RRR』のそれよりも王道、という感じ。

 また、ハルリーンがラージヴィールと強烈な出会いをして惹かれつつも、普段の生活からあまりにかけ離れた存在ゆえに彼と敵対組織のどちらを信じてよいかパニックに陥っていく件はオリジナル版と同様ですが、ラージヴィールを演じるリティク=ローシャンが人間離れした桁外れのアクションとまるで彫刻の如き肉体とマスクを惜しげもなく披露しているので、ブッとび感マシマシでより一層コメディーチックに、尚且つアクションそのものの見応えも増しています。

特に序盤の石造りの屋根屋根の上を跳び回るシークエンスは、
オリジナルのトム=クルーズのアクションの中でも
ミッション:インポッシブル』シリーズのそれを強く感じさせます。
カーチェイスに関してはこの十年でCGの比重と精度が飛躍的に上昇しているぶん、
実演との比率で好みの分かれるところではありますが、
自家用車だったりバスだったりバリエーションでも楽しませてくれたり。

 本作で最大のキモとなっているのがラージヴィールの正体であり、冒頭の犯罪組織の親玉の蛮行が重要な伏線となっております。
 実はかなり重たい過去を背負っている人物なのですが、それを殊更にねちっこく描写したりはせずむしろ一貫して陽性のキャラクターとして描いて、ラストの大団円も余韻を残して終わらせるぐらいにしたバランス感覚は流石のもので。
 オリジナル要素だったり、よりパワーアップさせたい部分だったりはリメイクに差し当たってのつきものですが、本作に観客がどういうテイストを求めているかをきちんと弁えてそこはブレずに仕上げているのは安心感心。

"ベランダから愛を込めて 窓を叩くから 君の寝顔…我慢できない 堕ちてゆくラブロマンス"
オリジナル版でのなんちゃって南国バカンスのくだりもきっちり。
それがヒロインのポカですぐさま窮地に陥っちゃうのもばっちり。

 終盤に向けてアクションの規模が律儀にどんどんスケールアップしてくれるのは常ながら、流血やグロ表現は極力抑えられているので至れり尽くせり、というところで。
 例によってというか、ヒロインの絶体絶命に助太刀に現れるヒーローの安全安心展開なのですが、あれだけの美丈夫ながらどこか間抜けでひょうきんな部分も感じられるのはなんとも嫌味が無くて、美男美女のトップカーストキャストだということを気にさせません。

オリジナル版に増して多彩な重火器もお目見え。
"敵に弾は全く当たらず、此方の攻撃はほぼ百発百中"の
俺TUEEEEEE状態ですが、こういうおバカ映画でこそ最大に光る演出。

 なんでもかんでも『RRR』と比較するのはアレですが、10分ごとに見せ場がやってきていわば見せ場疲れと胃もたれも起こしてしまいそうなあちらに対して、本作はアクション・コメディー・ラブロマンス・どんでん返しとバランス良く配分されており、コース料理のような収まりの良さを感じさせます。
 何かにつけてこの喩えを出してしまいますが、"良いアクション映画は余韻を残さない"というまさに典型でしょう。
 そして何より、メイン二人の眉目秀麗さに象徴されるような画の華やかさはアクション抜きの恋愛映画のそれにも引けを取らず、インド映画大作によくよく見られる濃密過ぎる血と汗の躍動が苦手な層にこそ刺さる作品かと思います。

トリガーハッピーや!!!( ˊ̱˂˃ˋ̱ )



Ⅱ. おしまいに

 というわけで今回は最新のボリウッド映画にして、ハリウッドアクションのリメイク作『バンバン!』について語りました。
 本作については作品の出来栄えの良さはもとより、作品選定自体がボリウッド映画に合っていてグッドチョイスだったのも相当大きいかと思います。
 本作について、オリジナルよりよりハードなストーリー展開を見せたものの、全体としては元よりもさらに突き抜けて明るいテイストを保っていたことがその証左でしょう。
 もちろん重たいテイストの作品も多々あるのでしょうが、海外マーケティングとしてはブッ飛んだスケールと描写のイメージに合致した作品をオリジナル・リメイク問わずこれからも観たいもので。
 今回はこのへんにて。
 それでは・・・・・・どうぞよしなに。



 


明日は数か月ぶりに図書館にでも行ってくるか。
コミックボンボン』のバックナンバーの続き読んでくるかそれとも…。
しかし食堂の営業、もう再開しないのかな?(´・ω・`)

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O次郎(平日はサラリーマン、週末はアマチュア劇団員)
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