私の取り出せる褒め
たまに取り出せる褒め、という漫画をXで見た。
気持ちがとても分かるし、そういう思い出をずっと大事にしたいなあと感じた。
私の今の職場はお世辞にも楽しい雰囲気とはいえず、会話も最小限だし、ましてやプライベートなことなど微塵も話したことはない。
でも話してみれば皆感じがよく、にこやかに答えてくれるので、私は空気も読まず色んな人に話しかけてはたまに笑ったり笑ってもらって癒されていた。
ある時、同じ派遣会社から来ている人との会話の中で、何の気なしに
「もしかしたら次の更新で契約切られちゃうかもしれないよー」
と言った。
すると、彼女は
「えー、それは困ります!私が嫌だし」
というような事を言ってくれたのだ。
私よりだいぶ若いけど、少し先輩の彼女の言葉は、じんわりと染みた。
少し小さめの声だったし、もしかしたら違うことをいってたのかもしれないけど、私が居なくなるのが嫌と、言われることの何と嬉しいことか。
以後、それは私のたまに取り出せる褒めになっている。
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