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前川建築の環境測定が始まるまで-市役所にプレゼンをしに行く-

 これまでもいくつかの書いてきましたが、市役所に前川建築の環境測定についてプレゼンをしに行った話を書きたいと思います。

 弘前の市役所にプレゼンをしに行った目的としては3つ
①来年度から弘前市役所の環境測定もさせてもらえないか?
②他の前川建築の環境測定にご協力してもらうことはできないか?
③弘前市からこのような事業に発注した前例はあるか?(活動資金について)

□プレゼンをする

 話したこと
・過去に新建築のSK+にコルビュジェの環境的なアプローチの書籍が出ている
・弟子の前川國男も環境的へのアプローチをしているのではないか?
・弘前市は幸いにも前川建築の50年の歴史がある
・時代ごとのアプローチを環境測定とシミュレーションから探りたい
・弘前市立病院の夏期の環境測定結果について
・文献からわかる、弘前市立病院の環境的アプローチについて
・この事業の拡がりについて

 大まかにはこんな感じです。

 我ながら、なかなかに風呂敷きを広げたプレゼンだったと思います。

 私より、前川建築のことについては詳しい市の職員の方もいたと思います。
 それでも、環境的アプローチについて話す人は、なかなかいなかったみたいで、少し盛り上がりました。

 環境測定の結果とリンクさせながら、この部分は環境的にも良い性能ですねなど話をして、事業の意義みたいなところは理解してもらえたと思います。

□目的のことに関して質問してみる

 そんなプレゼンをした最後に、このプレゼンの目的について質問してみました。

Q.来年度から弘前市役所の環境測定もさせてもらえないか?
A.市役所の環境測定自体は協力できると思う。細かい設置場所などについては、各課と調整が必要。

Q.他の前川建築の環境測定にご協力してもらうことはできないか?
A.調査依頼の窓口的な協力はできると思う。何件か市の管理ではない建物は、ちょっと時間がかかるかも。

Q.弘前市からこのような事業に発注した前例はあるか?(活動資金について)
A.このような事業に対して、市から発注した前例は、知っている限りではないと思う。
活動資金に関しては、国の補助金などをとってくるのが、良いと思う。

 この時は、まだ1%システムの話はしていなかったので、活動資金に関してはあまり話が発展しませんでした。

 とはいえ、環境測定に関しては、好意的な意見がもらえたので、それだけでも大収穫のプレゼンでした。
 このプレゼンが2023年の前川建築環境測定に繋がっているので、やってみるもんだなとは思いますね。

 そんなこんなで、プレゼンは終わりました。
 この時に話を聞いて頂いた市役所の方が、今、窓口になってくれてかなり対応して頂いています。

 感謝感謝ですね。

□ちょっとその後の話

 このプレゼンで課題に残ったのは活動資金についてです。

 この事業の話にたびたび出てくる竹内議員にその話をしてみると

「弘前市に1%システムっていって、年間50万円くらいの補助金があるから応募してみるのも手だね」と。

 応募条件にいくつかハードルはありそうでしたが、何とかクリアして今に至ります。

 事業の収支計画、約62万円のうち50万円は採択して頂きました。
 あとは、残り12万円をどうやって補填するかですね…。

 正直言うと、買うときには値上げしていたり、計測を始めると必要なものが出てきたり、なんだかんだで+5万くらいは必要な気がします。

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 さて、次回で「前川建築の環境測定が始まるまで」は最終回になると思います。

 最後に冬期の弘前市立病院の計測について書きたいと思います。

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