前川建築の環境測定が始まるまで-弘前市立病院をプレ計測する-
先日、弘前1%システムに採択されました。
無事採択されたので、私たちが弘前市の前川建築の環境測定に至るまでの話を書いてみたいと思います。
先日、第一弾を書きましたので、そちらも呼んで頂ければ嬉しいです。
□弘前市の前川建築の図面データを提供してもらってみる
測りたいです!とは言ったものの、図面の準備をしていませんでした。
計画性ゼロです。
というより、ここまでトントン拍子で進むと思っていませんでしたので甘く見てました。
弘前の市役所に工事届を出しに行く予定があったので、
市役所の方に弘前市の前川建築の図面データをお願いしてみます。
意外とスムーズに受け入れていただけるもので、
図面をみせてもらうことは早めに決定。
市役所宛に依頼書を出し、前川事務所に電話をし、紆余曲折ありましたが、ひとまず図面を手に入れました。
こんなどこぞのフリーランスに丁寧に対応していただいて本当にありがたいですね。
□打ち合わせを重ねる
市立病院の担当の方と打ち合わせを重ねました。
大まかな流れとしては、温熱測定はさせて頂く前提で話が進んでいったのでかなりとんとん拍子で進めてくれたのでかなりありがたかったです。
実際に実験計画をつくって、
「この部屋を測りたいです」「こういう実験パターンで計測したいです」「〇日~〇日まで計測したいです」ということを資料で伝え、
実際に計測する部屋をみせてもらったり、使っていい備品をみせてもらって計測のディティールを詰めていきます。
後々考えると、ここまでなんの制限もない状態で、あれもこれも使っていいなんてめったにないので、本当に恵まれているなと思いますね。
あと、打ち合わせや調査を目的に前川建築を見て回れたのでは楽しかったですね。病院はなかなか縁がなかったので、病院内をみてまわれたのはいい経験になりました。
というわけで、9/12から計測させてもらえることになりました。
2022年は青森県でも残暑が厳しかったので、結構いいデータが取れるんじゃないかなと少し期待しながら。
□計測準備をする
準備するもの
・温度計に部屋の名前を付ける
・部屋に入ったとき用の記入ノートを準備
・注意事項を書いたラミネートをつくる
・調査シートをつくる
その他、細かい準備をします。
なんだかんだで半日くらいかかってしまうので、結構大変です。
ただ、温度計おいてるだけでしょと思われそうですが、まともなデータを取ろうとすると、こういう準備が結構大事だったりします。
□テスト計測を始める
そしてついに9/12
計測開始です。
粛々と温度計の設置をしていきます。
本当にここに書くことも無いくらい、粛々と作業をしていくだけです。
そんな粛々とする作業でも、表面温度を測ったりしていると、1時間くらいは平気でかかってしまうわけで、一緒についてまわってくれた職員の方には感謝しかないですね。
世間話がてら、昔は市民病院がどう使われていたとか、ヒアリングできたのは良かったかなと思います。
デイルームには、テレビがおいてたから相撲の時期は何人も集まってたとか、エントランスの評判がどうだったとか。
デイルームのシミュレーションの時に再現してみようかなと。
後は良いデータが取れることを願うのみです。
次には15日です。
データが楽しみ・・・。
□データを収集する
これから1か月くらい、週1回のペースでデータの回収をしに行きます。
データの回収をしながら、照度を測ったり、サーモカメラで撮影したりなど小一時間みてまわります。
データをみてみると、暑いのは暑いですが、そんなに悪くもないかも…って結果です。
正直、暑すぎて使えないデータもあるだろうなとも覚悟していましたが、シミュレーションで補強すれば十分使えそうです。
温度以外は、なにを計測するべきなのか手探りでした。
照度などは、測って持ち帰って分析して、ここのデータ使えそうと思ったところを次のデータ回収の時に重点的に測ってという感じです。
データをみながら、ちょっとずつ言いたいことが組みあがっていく感じが面白かったですね。
そんな感じで、粛々と10/3まで計測は続きます。
今回はこの辺まで。
次はデータを前川事務所に持っていく話でも書こうかなと
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