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応援ラボの活動報告〜第6回勉強会〜

2020年11月7日、「親子・子育て応援ラボ」6回目の勉強会「児童虐待防止のために、地方議員、行政、市民にできること」をオンラインで開催しました。

今回は、かつて厚生労働省で法律改正(児童福祉法等)や政策に関わってこられた元官僚、千正 康裕(せんしょう やすひろ)さんからのお話でした。

まず、私は地方に暮らす、子を持たない一般女性です。虐待防止の活動をしているわけでも、政治に関わっているわけでもありません。おそらく勉強会に参加している中で最も縁遠い位置にいると思います。

ただこれから先の未来を作っていくために、今この国で起こっていることを実際に知ってみたい、生の声を聞いてみたい、という思いで、縁があってご一緒させていただきました。


そんな全くの素人からの感想になりますが、最初にハッとしたのは、法律改正に関わる千正さんが市民の現場との距離を感じることに強い疑問を持たれていたということ。

それで勤務時間外に、課外活動として現場に足繁く通い、ご自身の書かれた条文がどう影響しているのかを実際に見て話をされていたのだそうです。

遠く遠く、霞ヶ関というフィクションのように感じていた場所に、ぬくもり以上の熱さを持った人が実在したことを初めて直に感じました。

お話は、詳しい資料に基づいて説明してくださいました。
正直ここは聞き慣れない言葉なども多く、概要をなんとなく掴むことで精一杯でしたが、議員さんから次々とチャットで出てくる質問は具体例にあふれたとても専門的な内容!

皆さんの見識の広さや、お互いに質問内容を深め合うようなやりとりのスピード感に、日頃のインプット量や活動量の膨大さを想像せずにはいられません。


メイントピックの、地方議員、行政、市民にできること。
各立場の人達がどう考え、行動すると良いのか。
現場に最も近い私達市民は、議員や行政に情報を届けることができる。それが活動の広がりとなるとのこと。

印象的だったのは、地方議員は行政と市民との間に立つ翻訳家であれ、という言葉でした。
行政と市民は本当に遠いと感じます。
その仲を取り持つのが議員であると言われると、なんだか少し近付いた気がしました。

「親子・子育て応援ラボ」では今回のように全く違った立場の方々が集まることができて、その存在が身近に感じられます。
専門分野でもない私に1番変化をもたらしているのは、「架空の誰か」だった行政や議員、団体の代表などの立場の方々が「〇〇さんという実像」に変わることです。

一括りに官僚、政治家という肩書きで捉えるのではなく、「こういうことをしている〇〇さんという人がいてね…」という話を自分の言葉でできるようになることは、誤ったイメージや偏見による摩擦を減らすことにつながるはず。

市民の中にはお母さんたちをサポートしたい、応援したい、親子の笑顔を増やしたいと考えている「個人」が想像以上に沢山潜んでいます(私の友人調べですが。笑)。
それぞれが自分でサービス等を立ち上げていきたいと考えることはとても素晴らしいと思っています。

けれど、翻訳家となってくださる議員さん付近の方々がハブとなるネットワークで柔軟にマッチングや情報の共有・交換ができれば、個人個人が思案する時間を短縮してみんなの力で進められそう。何かもっとライトに関係を築ける方法はないかな?と考えるきっかけとなりました。

千正さんが議員さんに仰った「縦割りを乗り越える」ということは、市民にとっては「政治への苦手意識を乗り越える」と言えるのかもしれません。

少なくとも私にとっては、誤解を恐れずに言えば「こんなに真っ当な官僚や政治家もいるよ!」と言える根拠がまたひとつ増えました。

千正さん、ラボの皆さん、有意義な時間をありがとうございました!
これからも応援しております!

文責:ゆっこ

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