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応援ラボの活動報告~第8回勉強会~

2021年1月26日、オンラインにて親子・子育て応援ラボ第8回勉強会を開催しました。

テーマ:「10代の孤立を解決するためにできること」
講師:認定NPO法人D×P(ディーピー) 理事長 今井紀明 氏


コロナ禍において生活が困窮する若者が急増

「バイト代を親にとられました」
「所持金が5,000円しかありません」
「ガス止められました」
「なるべく食費削ってます」
テレビ等の報道で知る内容以上に生活に困窮する若者がたくさんいること、加えてその困窮する状態に驚きとショックを受けました。

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今井紀明氏・認定NPO法人D×P(ディーピー)とは

高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと、日本社会から大きなバッシングを受ける。結果、対人恐怖症になるも、大学進学後、友人らに支えられ復帰。
偶然、通信制高校の先生から通信制高校の生徒が抱える課題を知る。親や先生から否定された経験を持つ生徒たちと自身のバッシングされた経験が重なり、2012年にNPO法人D×Pを設立。通信・定時制高校に通う生きづらさを抱えた若者に、「つながる場」と「いきるシゴト」を届ける若者支援コミュニティを作っている
通信制・定時制の高校生数は約20万人と戦後最大となる中、「高校生には可能性がある」をモットーに「つながり」をミッションとして活動。主に就職支援等を行っています。

認定NPO法人D×P(ディーピー)  https://www.dreampossibility.com/


「ユキサキチャット」

当NPO法人が運営するLINE相談「ユキサキチャット」

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昨年の緊急事態宣言以降、LINE登録者数・相談数ともに急増しています。

         2020年3月            2020年12月末
  登録者数    872名                約3,500名
  相談者数    313名                約1,430名
   
※従来は就職相談が中心だったが、コロナ禍で生活に困窮する相談が急増。
※D×Pとしては、支援が直接若者に届くようにしている。
【支援実績】
食料支援     2190食
現金給付     1万円/月×3ヶ月
2回目の緊急事態宣言を受けて最大7万円の追加支援
パソコン提供   67台(2021年3月末までに計90台となる予定)

「ユキサキチャット」  https://www.dreampossibility.com/yukisakichat/


「生きづらさ」を抱えた10代にフォーカス 

行政からの支援が届きにくい10代にフォーカスした支援を行っているD×Pさん。

◆「ひとまとまり」ではなく「一人ひとり」と向かいあう
発達障害の人・女性/男性・ 不登校経験がある人だから決めつけてしまう考えありませんか?
重要なのは、様々な事情や背景がある「個人」に着眼し、それぞれのニーズにあった支援ができることが必要です。

◆否定せずに関わる
話を聞くことが重要ですよね。受容することから支援は始まります。

◆様々な年齢やバックグラウンドの人から学ぶ
たくさんの人と関わること、たくさんの方から学ぶことは重要です。
人は人と関わりながら生きていくのです。


アウトリーチ型支援

「リーチするセーフティーネットをつくる」=アウトリーチ型支援が必要です。
国レベルで若者向けのオンライン相談の仕組みはありません。
本来、行政がそのような仕組みを作るべきであり、「ユキサキチャット」が担う役割を大きいと思います。


わたしたちにできること

まずは、このような実状を多くの方に知ってもらうようにすることが大事だと思います。
そして、自分たちができる範囲内で支援をしていく!

サポーターになる。
https://www.dreampossibility.com/supporter/

#ひとますごはん
https://www.dreampossibility.com/19999?fbclid=IwAR3M5wM3VoE0KNNLw6biKW-lJPNKzQLT2A_ot9uMTLZtf8KQTNignu-lvFw

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文責:各務雅彦