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大森少年センターを視察 少年非行の現状

【2023.8.18】親子・子育て応援ラボ、事務局メンバー 中央区議会議員の高橋まきこ です。ラボメンバーにて、警視庁少年センターのひとつ、大森少年センターを視察訪問させていただきました。お忙しいところ、所長をはじめ、みなさまに丁寧に説明いただきましてありがとうございました。

少年センターは都内に8か所、内23区に6か所あります。(大森、世田谷、新宿、巣鴨、台東、江戸川、立川、八王子)街頭補導や少年相談、立ち直り支援、就労支援、虐待対応など幅広く、少年の健全な育成に関わる施設です。
特徴として、民間の力との連携があり、少年警察ボランティアを補導員として委嘱して活動しているとのことです。昭和38年、浅草少年補導所の設置が元になっていて、平成11年に少年センターに変更されたそうです。

【非行少年とは】
非行少年は以下の3つを含む総称です。
・犯罪少年:罪を犯した14歳以上20歳未満の者
・触法少年:刑罰法令に触れる行為をした14歳未満の者
・ぐ犯少年:将来罪を犯す等の行為をするおそれがある少年

非行少年に該当しないが、飲酒・喫煙・深夜はいかいなどの行為をする少年は「不良行為少年」と呼ばれます。

【最近の傾向】
少子化と言われているけれども、都内の少年人口はほぼ横ばいで、令和4年も1,456,187人でした。その中、少年非行は右肩下がりで、減少を続けています。
その中、目立つのは凶悪犯が増えている傾向です。粗暴犯も減少していません。

【早期対応と立ち直り支援が大切】
犯罪に至るまでに、それぞれに事情や背景があり、その伴走が必要だというお話でした。また、再犯防止のためには、それ以上の時間がかかるというお話もありました。家庭内暴力の抑止も現在の大きな課題のひとつということです。立ち直り支援、就労支援は、継続的なサポートを必要としていて、少年センターの素晴らしい取り組みと、いかに連携して、地域にもセーフティネットを備えていくのか、それぞれに課題を持ち帰りました。

<おわりに>特殊詐欺やパパ活、推し活など、気になる数字やテーマについて、その実態や現状を詳しくお聞かせいただける貴重な機会になりました。子ども一人ひとりの背景や、その様子の変化など、胸に残るシーンがいくつもあります。本当にありがとうございました。