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街に出るフリーライターの動き方 vol.2|クリエコネクト


フリーライター杉原未来さん登場

では、初回ゲストに来てもらいましょう!
ライターの杉原未来さんです。よろしくお願いします!

よろしくお願いします。ライターの杉原と申します。

じゃあ、最初に自己紹介を簡単にお願いします。

さあ、簡単に済むのかという..。

そうですね。ちょっと経歴の欄が長すぎるんですけど。笑

フリーランスでインタビューライターをしている杉原未来と申します。
自分の法人も持っておりまして、一般社団法人くちなしの代表理事をさせていただいております。

経歴で言うと、出身は島根県です。就職をきっかけに岡山に来ました。それで、大学は鳥取大学の農学部で応用昆虫学を専攻しておりまして、 ずっと蛾のフェロモンの研究をしてました。

なので学生の時は、2時とか3時とかに研究室に忍び込んで、電気をつけちゃうと我がびっくりしていい研究成果出ないので、ヘッドライトをつけて研究をしていました。

早速面白いですね。笑
デザイン学部も警備員さんにバレないように電気を消して机の下に隠れて、作業したりしてましたよ。

不夜城ですよね。やっぱりね、大学はね。笑

色んな話を聞きたいんですが、今日はクリエイターがテーマなので、フリーライターさんとしての活動を聞けたらと思っています。

承知しました。よろしくお願いします。

インタビューライターという職業

デザイナーの専門性が多様化してるという話があったんですけど、ライターさんも色々な種類があるなと思ってまして、未来さんの専門で言うと特にどの辺になるんでしょうか?

そうですね。私はインタビューライターと名乗っています。
取材させていただいた方の言葉を拾って、その方の良さですとか、店舗だったり商品だったりの魅力が伝わるような、ものを書かせていただいてます。

なぜライターになったんですか?

結論から言うと、なりたかったからなったのかなと思ってます。

大学では農学部でしたし、1回目の就職は大手生命保険会社で法人営業してました。転職をして、ベンチャー企業で企業コンサルをして、さらに転職して行政書士事務所にいたりもしたんですけど、行政書士事務所 から独立した後に色んな企業の事務作業や事業計画書の作成のお手伝いとかをなるほどさせていただく様になりました。


なるほど。確かに事業計画書づくりって、インタビューライターに近そうですよね。


そうですね。
行政書士事務所にいる時から、例えば農家さんですとか、いろんな業種の方々いろんな経営者の方々とお話をさせ ていただいていて、事務や法務を一緒に見させていただいてたんですね。
それで、その経験が生かせるってなんだろう?って。事業計画書や事務手続きだったり、簡単な所は私にお任せしてくださいっていう意味で何て名乗ろうかなと考えて、「ライターか…?」となりました。

そうなんですね!
ライターって、クラウドソーシングが流行った結果よくも悪くも、誤解を恐れずに言うと、勉強しなくてもなりやすいイメージが付いてしまってると思うのですが..

参入障壁が低いですね。

ライターになりたかったというよりは、結果ライターと名乗ったみたいな感じなんですね。

そうです。
文章を書くことに抵抗がないなっていうことが分かったので、じゃあ自分にできて、いろんな方が喜んでもらえることってなんだろうって思った時に、ライターって名乗るのかっこいいなと思って。

大事ですよね。やっててしんどくないとか、自然とやれることを仕事にするってフリーランスはなさ 大事だなってすごい思います。

ほんとですよね。

そこにちゃんとライターって名前をつけて仕事を始めたっていうのは、すごいことだなって思います。

名乗ったもん勝ちってところがありまして..。
ライターって名乗って、異業種交流会や懇親会など、いろんなところに顔を出させていただいてたら、一般的なライターのお仕事もいただけるようになりました。結果オーライ。

じゃあ、割と最初から仕事はいただけていたんですか?

そうですね。少しずつ増えていきました。
名刺を月100枚頑張って配るぞっていう自分のノルマつけていました。色んなところに顔出させていただいて、名刺配って、関係人口の母数を増やしていって、お仕事をもらえる確率を少しずつ高めていったって感じです。

地道な活動ですよね。

足で稼ぎました。 


エピソードを加えるライティング術

では、どんなお仕事されてるのか事例をもらってるので、聞いていけたらと思います。
最初はどんな案件でしょうか?

はい。こちらは岡山市観光課の出先機関でもある岡山観光コンベンション協会さんの公式ウェブサイトの記事の作成をさせていただいております。


定期的にやってるやつですか?

そうですね。月に1本。

なるほど。観光pr記事を書いてるみたいなことですよね。
今回は、今年9月にグランドオープンした新しい市民会館「ハレノワ」のオープン記事を書かれたんですよね。
書くことになったきっかけをお聞きして面白かったので、ぜひ教えてください。

覚えていただいててありががとうございます。

私が島根出身で、岡山の島根県人会という物に所属していて、集まりに顔を出した時に、島根県安来市の副市長さんもお見えになっていらっしゃっていました。

お話をする中で、ハレノワの話になり、その副市長さんが「知ってるよ。安来市の1番大きなホールのプロデュースをしたのが、そのハレノワの館長なんだよ。僕仲良くって、今日も行ってきたんだよ」っていう話をされたんです。

「そうなんですね!!私、岡山の観光課のライターをしていて、ぜひお繋ぎいただきたいんでですけど」っていうふうにお願いをしまして..

まさに足で稼ぐ。

いやほんとに。
出会いがあると思わなかったんですけど、 実際に繋いでいただいて、館長も快く取材をお受けくださいました。

オープンしてないハレノワにも行かせていただいて。おっきな生き物の体内にいるような重厚感と緊張感と安心感みたいなのがありました。
約1800席ほどの大ホールなんですけれども。

そういう、アポ取りからする仕事って結構あるんですか?

そうですね。インタビューライターはアポからお願いされることもあります。ここに行ってくださいと指示される場合もありますが。
結構バラバラですね。

なるほど。
この記事を書くにあたって、印象に残ってることや記憶に残ってることとかありますか?

子どもが芸術文化にもっと親しんでほしいと館長が言われてたことが1番印象に残っています。そういった将来に対するメッセージが、ハレノワの存在意義とリンクしているようなところがあったので。

あ、やっぱりそこが印象に残ったんですね!
事前に読ませてもらって、ハレノワの紹介だけじゃなくて、館長の幼少期の話が出てきたのがすごい面白いなと思ってました。

ハレノワ紹介としては無くても成り立つ。
それがお店で、店主さんだったら。その人がいないと無かった訳だから必要だと思うんですけど、公共施設でこれが入ってるって面白いなと思いました。
やっぱ大事だと思ったから入れたんですか?

やはり人が集まるところって、何か強い思いが込められた場所になってくるのかなと思いまして。
このハレノワが、ただの建物ではなくて、今後どういう展望を見せていくのかが見える様な、体温のある記事を作りたくて、 そういった思いにフォーカスしました。

なるほど。なぜ今こうなってるかっていうのが、立ち上げた人や責任持ってやってきた人の話を聞くとやっぱりで出てくるんですね。

そうですね。 なぜそういったビジョンを持ってプロデュースされているのかっていうと、その方の幼少期の経験だったりとか、苦労された思い出だったり、すごく楽しかった思い出だったり、そういうところが裏付けになっているので、そういったところを聞くと、その方をこう乗り移らせて書くことができるかなと思って、その方の心情を聞くことを大切にしてます。

でも、館長の例で言うと、その話題に至るまでにだいぶいろんなこと聞いてますよね?だって、最後じゃないですか。幼少期どうだったみたいな話が出るのって。その分、省いてることも多分たくさんあるわけですよね?

限られた文字数の中で、何を言わない、何を言うってところをすごくアジャスト、調節しながら書くっていうのも、すごくやりがいのあるところだなと思ってます。

<Vol.3へ続く(準備中です)>

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